青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル2Fの武田塾八戸校です。
共通テスト特徴シリーズ、理科の第2回目です。
今回は生物についてみていきましょう。
ここまで共通テスト変更点についてすべて読んでくれている人の中には内容変更の予想が出来るようになってきた人もいるのではないでしょうか?
では、いってみましょう。
※比較にはセンター試験2020年度 および共通テスト試行テスト平成30年度・29年度を使用しています。
共通テスト試行問題紹介部分は 29年度/30年度 の順です。
センター試験と共通テストの比較 生物編
大問構成と配点
大問数・小問数から確認します。
大問数
センター試験 7題 (6・7は選択のため、解答は6題)
共通テスト試行 6題/5題
センター試験には選択問題がありましたが、試行テストでは全問必答となっています。
小問数
センター試験 31問 共通テスト試行 28問/27問
全て正解すると得点がもらえるなどの細かい部分がありますが、大体同じくらいとみてよさそうです。
ページ数
センター試験 41P 共通テスト試行 35P/29P
問題掲載部分のみの比較ですが、選択問題のあるなし、余白の量などが違うため、ページ数のみで分量を推測しないように気を付けましょう。
試験時間
社会科目の時からお伝えしている通り、社会科・理科科目に関しては試験時間の変更がありません。
理科は 1科目選択 60分/ 2科目選択 130分
となっています。
1科目 60分
の解答時間です。
試行問題はどう作られていたか
さて、ここから問題分析に入りますが、他の科目にない生物の特徴からあげてみます。
それは、
分量が多かった
ということです。
実は生物の試行テストの平均点は理科科目の中でもよくない結果でした。
原因として考えられるのは、
①分量が多く解ききれない
②マニアックな問題も含まれ、その部分にまだ勉強が追い付いていなかった
ということがあげられます。
もう一度試行テストが行われることはないのですが、本番の試験はセンター試験より多め、試行テストより少なめという形で落ち着くのではないでしょうか。
ではどういうところで分量が多くなったか、特徴を見ていきます。
試行問題の特徴
・データの提示が多い
・会話・実験系の増加により、文章量が増えた
・イラストが写真になっている部分がある
・読むべき課題文が多い
という感じで、分量増を感じられる内容となっていました。
他の理社科目同様に生徒同士の会話を読んで解答する問題もあり、読む量は多くなっている印象です。
センター試験の時のように部分的に読むことで解答することが出来るかとも考えがちですが、この解き方では誤答にひっかけられる可能性があるため、全体を読んでの解答が必要となります。
そして、イラストから写真に変わったことにも触れておきます。
同じ内容であっても、イラストから写真に変わったことで正答率が10%以上下がるという結果が出ています。
イラストの方が見慣れていて解きやすいのだと思われますが、これからは写真の出題も考慮しておきましょう。
最後に融合問題についてです。
分野・単元がまたがった形での融合問題が出題されるのですが、これも解きにくかったようです。
生物は他の理科科目に比べ融合問題が多く出されていましたので、この対策も必要になります。
では、対策について確認しましょう。
共通テストの対策
それでは、対策はどのようにすればよいでしょうか。
まずは教科書内容が大切です。
教科書に書かれている内容を流れをつかみながら理解する癖をつけるようにしましょう。
教科書本編に書かれている内容はもちろんですが、余裕が出てきた時には発展やコラムの部分にも注目してください。
さらに資料集を準備し、イラストだけでなく写真資料にも目を通すようにしておきましょう。
基本的な内容が頭に入ってきた後には実験についての部分を多く見ておくとよいと思います。
この際、トライ&エラーなど、結論に至るまでの課程を意識しましょう。
そしてここからは応用的ですが、興味がある分野の生物史的な流れを追うことが出来ると多くの問題に対応可能となります。
問題演習の際には分野別から取り組むことになりますが、その後の章末問題などで総合問題の演習にもなれ、分野融合問題に対応できる力を養いましょう。
最後は、共通テスト試行問題や模試、共通テスト対策問題集で問題形式に慣れてください。
おわりに
理科科目は全体として難化が予想されますが、その中でも生物の変化は大きく今までの勉強法を続けただけだと対応が難しくなりそうです。
これから模試に挑戦する人も多いと思いますが、模試を受ける予定がない人も一度試行テストの内容を見てみてください。
実際に挑戦する相手を知り、その上で対策に臨みましょう。
こちらの動画もご参考に
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