こんにちは。
秋葉原校の清水です。
本日のテーマは「浪人して文転って成功するの!?」です。
今年、浪人が決まってしまって、これから文転するかどうか悩んでいる...という受験生も多いのではないでしょうか?
今回はそんな受験生に向けて
・浪人して文転する時の科目選択について
・浪人して文転する時の注意点
・浪人して文転成功した事例(僕の大学の先輩の話)
などを書きました!
ぜひご一読ください。
浪人して文転するって成功するの??そんなこと可能なの?
結論からいうと、可能だと思います!
実際に浪人して文転し、合格した先輩を知っていますし、実際に考えても難しい要素はあまり無いかと思っています。
浪人して文転しても合格は十分可能と考える理由は2つです。
・文転して新たに加わる科目は実質的に社会だけ!(それも1科目が多い)
・文系のほうが、入試のハードルがそもそも低い(これは語弊があるかもしれませんが...笑)
1、文転して新たに加わる科目は実質的に社会だけ!(それも1科目が多い)
浪人すると、科目選択に困るかと思います。
詳しくは後述しますが、浪人して文転すると基本的に増える科目は
・社会
のみなんです!
そして、東大などの例外をのぞき、多くの私立大学や国立大学の場合、二次試験まで社会1科目を課すだけのところが多いです。
そのため、1科目社会をしっかりと勉強すれば新たに勉強する分野はほとんどない
というのがまず大きなポイントです。
理科基礎なんて一瞬で終わりますし、数学なんてむしろ文系の方が基本的に簡単です。
文系→理系だとこうはいきませんから、文転するのは理転に比べると楽だといって過言では無いでしょう。
2、文系のほうが、入試のハードルがそもそも低い(これは語弊があるかもしれませんが...笑)
私は理系で大学に入ったので、これは偏見もあるかもしれないのですが、
日本の大学受験においては基本的に文系受験の方がハードルが低いと考えています。
なぜなら
・英語→文系と理系の難易度が一緒
・国語→文系だからできる、理系だからできるというのはあまりなく、そもそもできる人はできるしできない人はできない。その意味で理系で国語が得意な人がむしろ損をしているくらい。
・数学→理系のほうが範囲も広いし、問題も難しい
・理科→概念理解から問題演習へとやることが多い。思考力が問われる。
・社会→基本的には暗記。一部の上位校では思考力が問われる。
偏見も混じっていますが、各科目このような性質があると考えているためです。
さらに私立文系大学を受ける場合、
・英語と国語と社会1科目
のみができればいいのに対し
私立理系大学を受ける場合、
・英語と数学と理科2科目
ができることが大前提となっています。
そもそも、やらなくてはならない科目が理系の方が1科目多いのです。
上記の理由から、文系受験であれば浪人をしても間に合う確率が高いです!
文転を決めたら、科目選択はどうすべきか?
まず選択肢として、英語と国語はほぼ全ての大学で必須ですが、加えて
・数学を選ぶ
・社会を選ぶ
の2パターンが考えられます。
科目選択で数学を選ぶ場合のメリット
基本的に、数学を選ぶのは私は推奨しません。
なぜなら
①数学がものすごく得意であれば、そもそも現役で落ちていないのでは無いか?文転すら考えないのでは無いか?と思うため
②数学は理系でも受験できる場合が多いので(慶應経済や後期試験など)、理系と数学力を競うことになり、基本的には不利な立場に置かれるためです。
また、受験できる学部などにも制限がかかります。受けられるところも早稲田の政治経済学部や慶應の経済学部など、レベルの高い人たちが揃って目指すようなところが多いです。
ただし、逆に以下のようなメリットもあります。
①現役時代に勉強した数3の範囲を使って解くことができる。
②大学に入ったあとに経済などの数学を使う範囲に抵抗感がなくなる。l
受験に絞っていうのであれば、①の部分が大きいと思いますが、先ほど述べたように数学がものすごく得意なのであればそもそも文転なんて考えないとは思っているので、推奨しません。
科目選択で社会を選ぶメリット
社会を選ぶメリットですが、まずは文系学部をほとんど受けられるようになることでしょう。
基本的に僕個人としてはこちら側を推奨します。
社会を新たに1から勉強するのは大変なように感じますが、1年間で社会1科目を仕上げることは、数学の完成度を1年間でレベルアップさせるよりも成果が見えやすいので逆に楽なのでは無いかとも感じます。
浪人して文転をすると決めた時の注意点
注意点は、2つあります。
・一度きめたら迷わないこと
・なるべく早めに決断をすること
「一度きめたら迷わないこと」
一つ目の注意点は「一度きめたら迷わないこと」です。
文転を検討する理由は人それぞれでしょう。
・数学が苦手だから
・理系科目を大学で勉強する気にならないから
などなど。
しかし注意すべきポイントは
社会の成績が最初悪かったり、伸びなかったりしても決して理系に戻ることなど検討しないこと
です。
ここはかなり気をつけていただきたいです。
結局受験に合格する人は、「目標に対してブレずに努力し続けた人」だと私は考えています。
そのため、ちょっとやそっとで自分に意思を曲げて言い訳しないようにしてください。
逆に言えば、その道でいく!という確信が持てるように決断は慎重にしましょう。
自分はなぜ文転をしようとしているのか?の気持ちにも嘘をつかないようにしてください。
それは理系からの逃げでは無いですか?単純に勉強時間が少なくて今年の受験がうまくいかなかったのだとしたら、浪人して文転をしても結果は変わりませんよ???
なるべく早めに決断をすること
注意点の2つ目は、なるべく早めに決断をすることです!
文転を秋に決めたのでは遅いです。
遅くとも、浪人が決まった年の4月までには決断をくだしてください。
ここでだらだら決めあぐねてしまうと、いざ文転しよう!と決めた時にはもう社会の勉強が間に合わないなんてことも!
文転するメリットデメリットをよく考えて、受験まで余裕のある状態で決断を下せるようにしてください。
浪人して文転成功した事例(僕の大学の先輩の話)
僕の1つ上の先輩で、理系から文転をして1年で東京大学の文科2類に合格した人がいます。
彼は、1年目理系で地方の東京大学を目指していたのですが、センターの結果が悪く、地方国公立に志望を変えてあえなく撃沈。浪人が決まった人でした。
彼の特徴は、
・国語が得意だったこと
・数学が苦手ではなかったこと
です。
そのため文転の意思決定をし、見事翌年東京大学への合格を果たします。
それぞれの科目の勉強法を聞いたことがあります。
英語→今まで通りなので、演習を積んでレベルアップした。
数学→基本的に全ての範囲が既習なので、1A2Bの範囲を復習した
国語→得意だったので特に理系時代と変わらない勉強方法であった
社会→1から覚えてセンターを夏頃までに満点取れるようにした。その後は問題集で基本的に演習をたくさん積んだ。
どうですか?
これを見ると、社会をやれば本当に受かる気がして来ませんか???
まとめ
浪人がきまったら、理系の人は一度文転を検討して見るのもありだと思います!
文転する決断をすることがあなたの来年の合格を近づけるかもしれませんよ...???
浪人して文転するかどうか迷っている方はぜひ一度相談に来てください!