可能性を広げよう！資格・経験不問の総合型選抜をご紹介～前編～

こんにちは！

JR京浜東北線・埼京線など赤羽駅より徒歩5分、東京メトロ南北線赤羽岩淵駅より徒歩6分
自称”日本一賑やかな校舎””最も武田塾を体現した校舎”である赤羽校。講師の石川です！

今回の記事は前編と後編に分けてお話ししていきます。テーマは「特別な資格や経験が無くても総合型を受けられる上位校」のご紹介です！

その名の通り、ランクの高い大学が入試方式の1つとして用意している総合型を見ていきます。

本日は導入です。まずは総合型選抜の概要を確認して、選択肢としてアリかな？というところを考えてみましょう！

そもそも「総合型選抜」とは？

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これは私自身が本稿の依頼を受けた際に思ってしまったことです。調べてみると「総合型選抜(旧AO入試)」と記載している資料が多く見つかり、
そういうことか！いつの間に改名していたんだろうと感じました。

(注)本記事の下書き作成中に総合型選抜を含めた各入試方式の特徴をまとめた別の記事が投稿されました。
分かりやすく網羅的にそれぞれの選抜方法の特徴や、
比較した際にどんな人がどの入試に向いているのかなど充実した内容になっているため、そちらも是非ご覧ください。

特徴

・書類審査と面接がメイン
従来的な学力試験では完全には見ることが難しい、
その人の能力や適性、入学後の目的意識などを総合的に測ることが出来る方式です。

各大学はそれぞれアドミッション・ポリシーを掲げています。(さらに学部、学科ごとにもあります。)
こういう学生に来てほしい！という大学の指針、もっと言えば受験生へのメッセージです。

これを理解したうえで志望しに来る学生を、大学側が直接見て、
受け入れ方針に適っていて、是非うちで一緒に学ぼうじゃあないかとなったら合格というシステム。
自分が高校生の時は全然気づきませんでしたが、かなり就職活動に近いですね。要はマッチングです。

メリット

・全体の定員の3割を募集している大学もある。

思いのほか大きな比重を占めているようです。
各大学が多様なバックグラウンドや才能などを持った学生を求めていることの証左だと言えるでしょう。
もちろん大学によってその割合はマチマチですから、気になる学校については各自でのリサーチが不可欠です。
また、3割募集とはいえ3割分を必ずしも取るとは限らないことに注意です。

一般入試では試験のスコアを並べて上から順に定員いっぱいまで取るのが基本ですが、総合型選抜は一味違います。
マッチングなのですから、合わないと判断したら成立しません。

その結果、合格者数が募集人員に届かないということも出てくるのです。
単に人口が減る中で一人でも多くの学生を確保するための安直な手段というわけではなく、向こうも真剣にやっているので仕方ないですね。

・学外での活動や、高校での学びを超えた専門性を評価してくれることもある。
・志望理由を直接伝えることが出来る。

一般入試ではこれらを充分にアピールすることが出来ません。表現の場はテスト当日に与えられた紙面のみ。
そこでいかに正答を多く導き出し、この大学を本当に愛していて、だからここまで入念に準備をして、
見合う人間になろうと頑張り、その結果をお見せします。というのが一般入試のペーパーテストです。

無情なことにその愛はスコアを伴わなければ届きません。
面と向き合って志望理由と自分自身のことを語ることが出来るというのは総合型選抜の利点として大きいですね。

また、大学のことを真剣に考えなければならないため、
それを通じて自分自身が大切にしているモノやコトとも改めて向き合うことでモチベーションを維持しやすかったり、
入学後も明確なビジョンを持ち続けられるような気がします。

・倍率が一般入試と比べて低い傾向にある。

とはいえ基準に満たなければ合格できないことはお忘れなく。

デメリット

・制約が他の推薦入試などと比べて少し厳しいケースがある。

併願が許されない、「専願」であることが特に私立大学では多い。
大学側が直々に、「この生徒が欲しい！うちの求める像に合致しているし、入学後も頑張ってくれそうだ。」
という視点で合格を与えるため、他のところへ行かれたら損失になるわけですね。

そもそも両思いでのマッチングが前提の試験制度ですから、他のところに行くなんて話が違う！という方が正確でしょうか。
その意味では専願は就活よりも厳しいですね。

・一般入試への切り替えが難しい

早い所では2カ月強で合否が出るものの、半年近くかけて複数回の選考を行う大学もあるというように受験期間に幅があるのも特徴的です。
受験生を、もっと言えば一人の人間を多角的に見るためには確かにそのくらい時間をかけないと厳しいでしょう。
これは受ける側にとってメリットであるとも言えます。直接的なアピールの機会が一回きりではないということですから。

ただ、夏頃から本格的に動き出して合否が年明けになるとすると、
仮に不合格した際に自分の気持ちと勉強内容の切り替えが容易ではありません。
早く進学先を決めたい！という思いにはあまり合わない選考方法だと言えるでしょう。

後編に向けて

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総合型選抜のメリット・デメリットはなんとなく掴めましたか？現実的にはデメリットもそれなりに重大なものだと思いますが、
自分自身をよりよく知る機会として魅力的だなと感じました。

次回は後編にして本編。資格や経験が無くても受けられる上位行の総合型選抜を紹介していきます。その前に、取り扱う選抜についてどのような方法で調べているのか、そもそも「資格が必要ない」の定義は？ということをまとめておきたいと思います。

リサーチ方法

各大学のHPから最新の入試要項にアクセスし、そこで「総合型選抜」と明記されているもの
且つ出願資格・要件に「資格」や「経験」の有無が記載されていないものをピックアップ。

ほとんど例外なく、「受験資格」は定められています。
それは「高校を出ている、もしくは来年3月に卒業が見込まれていること。高卒認定試験によってその資格を得ている」といったことです。
要するに「12年間(分)勉強してきましたか？」ということですね。
ただ、評定平均が求められることもあるため注意が必要です。

それから「うちのアドミッション・ポリシーを理解していること」。これも大抵の大学が求めてきます。
ちなみにアドミッション・ポリシーを知っておくことは、どの受験生にとっても大切なことです。

どんな人間が欲しいのかということは、
その大学や学部が今持っている色を表す文言であり、それは入試問題にもハイライトされます。
例えば「社会のことを常に考え、一つの価値観に縛られることなく柔軟な目で物事に対応できるような人間」を求めているのであれば、
文学部の問題で生物学の話を出してくるかもしれません。

直接その知識を問うわけでなくとも、日頃のアンテナの張り方や、
専門外のことに対する思考の仕方などを聞いてくることは考えられます。

そのうえで、総合型選抜ではアドミッション・ポリシーを理解しているかどうかは大前提です。
企業理念を知らない会社の入社試験には誰も行かないと思います。

あとは「専願」の約束を受験資格に据えているところもあります。受かったら絶対に来るか？そもそもウチが第一志望か？という確認です。
これは前に言った通り、大学によって方針は違います。
そしてその違いは非常に重大な違いであるため、誤りが起こらないようによく調べておきましょう。

これから扱う「資格が必要ない大学」というのは、こうした大前提的なものではなく、
文字通りの資格の有無が問われない学校です。
英検やTOEICを始めとする検定や専門的な知識を有していると証明するものなどがこれに当たります。

「経験」は学校の部活動やクラブチームなどでの実績、何かコンテストでの受賞経験やボランティアで行う活動などです。
こういったことをやってきていなくても受験できますよ、という学校をご紹介することになります。

ここまで読んでいただきありがとうございます！それでは後編でまたお会いしましょう！