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2学期から過去問演習を始める人が取り組む時に意識するべきポイント

こんにちは、逗子駅から徒歩4分、武田塾逗子校です。

あっという間に9月になり、いよいよ受験が近づいてきた、という実感が湧いてきているのではないでしょうか。

 

「やばい、どうしよう」

「合格できる気がしない」

そう思っている受験生の方、みんな一緒です。口に出さないけど、不安に思っていることは誰しも持っています。

自分がやるべきことを見据え、一所懸命取り組んでいくこと。それが合格への一番の近道なんです。

 

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前置き長くなりました、そろそろタイトルの話題に触れていきます!

今回は、「過去問の取り組み方」についてです。

早い人は夏休みからやり始めて、今からって人もたくさんいると思います。

 

始める時期に関わらず、

「どのように過去問に取り組めば成績が上がるのか」

「合格に近づくのか」

そうしたことについてお話していきます。

過去問演習に入る前の準備

まずは赤本を買いましょう!9月になったので、大半の大学の赤本は出版されています。

国公立志望者は、青本でも構いません。駿台文庫さんから出ている過去問集ですね。

 

青本は難関国公立をはじめとする一部の大学に限られているのが特徴です。

それゆえ洗練されている部分もあります。

赤本は、大学全体を網羅しているので、過去問探しに困ることはあまりないでしょう。

 

ちなみに・・・

アカウントを登録すれば、過去問を無料で見ることのできるサイトもあります。

東進過去問データベースとか、パスナビとか、ですね。

 

こうしたサイトを活用するときの注意点は、「解答解説が十分でない可能性がある」ということです。

問題と答えだけアップしている、ということはよくあります。

 

滑り止めで考えている大学の過去問を1,2年分解いてみるために活用したり、どんな問題が出題されているか傾向を探るために活用したりすることは効果的だと思います。

第一志望校の過去問などは、お金を惜しまず、解答が載っている正式なものを買いましょう!

 

過去問を取り組む時に意識するポイント

これから紹介する内容は、2次私大試験、共通テスト試験両方に当てはまります。

共通テストは初年度なので、過去問というものは実際にはないですが、予想問題集が該当すると考えて頂きたいです。

 

①過去問演習を大量に取り組む=成績が伸びる、ということは成り立たない!

この時期になると、過去問をたくさんやりたがる受験生を毎年見ます。

結論を言うと、そういった生徒に限って伸びないです!

 

過去問を取り組むことで成績が伸びるのであれば、

志望校が決まった段階でその大学の過去問の問題に絞って解けばいいと思いませんか?(極論かもしれませんが)

 

確かに、やらないよりは伸びると思いますが、それによって合格点まで到達することはなかなか無いです。

 

では、過去問を取り組む目的は何でしょうか。

 

②過去問を取り組む目的は「自分の課題を知ること」

過去問を取り組むことで、合格するために今の自分にとってどんなことが課題なのか、ということを知ることが重要です。

2つ具体例を出したいと思います。

 

慶應義塾大学文学部の問題

1000字を超える長文で、空欄補充問題、和訳問題、説明問題、そして英作文などなど様々な問題を解くことが要求されます。

2人の受験生aくんbくんがいると仮定します。

 

a 単語、熟語は9割以上分かる、けれども構文を捉えることができない受験生

b 構文解釈ができ長文の内容を把握できる一方で、説明問題では答えになるポイントを上手くまとめることができない受験生

 

aくんがやるべきことは「構文読解の演習」または「これまで取り組んだ構文読解の問題集の復習」で、

bくんがやるべきことは「説明問題を取り扱う長文の問題演習」

 

という課題が見えてきます。

 

仮にaくんbくんがそれぞれお互いにやるべきことを逆にした場合、勉強の効果は薄くなります。

aくんは過去問演習に取り組む前段階の「基礎・基本」の部分を対策する必要がある状態で、他の長文問題集を取り組んでも同じ悩みを抱えることになる可能性が高いです。

bくんは「構文読解の演習」は文章の構造を捉え訳せるようにすることなので、文解釈のスキルは上がっても内容をまとめる力をつけることが難しいです。

 

自分の課題に対して、正しいアプローチを考えることが重要です。

 

数学の共通テストの問題演習

共通テスト全体の特徴として、「時間内に解ききることが容易でない量」のテスト、という特徴があります。

受験生cくんは、時間内に解き切ることができずに困っている、と仮定します。

 

数学の問題で時間内に解ききれない原因は、

・方針が立つまでに時間がかかる

・遠回りな解き方をしている

・計算のスピードが十分ではない

主にこの3点があげられます。

 

Cくんは、答えにたどり着くが時間のかかるやり方をしてしまっている、また計算も正確に慎重に取り組んでいる、という課題にたどり着きました。

 

これが自分の課題だと考え、計算演習系の問題集を取り組むこと、そしてこれまでに取り組んだ問題集で似た問題でもっと解きやすい方法がないか復習をすることを決めました。

 

もし、共通テスト問題集の演習をそのまま続けていたらどうなるでしょうか。

時間配分を考えるといったことで、効率よく進めることは確かにできると思います。けれども、根本的な部分が解決していないので、問題によって左右され点数が伸び悩む、といった状態になることが予想されます。

 

過去問を解いて解説を見て満足するのでは不十分、「自分の課題を考えよ」

過去問で知ることのできる課題は、

・自分の実力レベルと問題のレベルとのギャップ

・問題を解くために必要な知識の定着

・制限時間

などなど人それぞれです。

 

最終的に、自分の課題を解決するための正しいアプローチをとることが重要だと思います。

上の2つの例のように、自分の課題に対して正しいアプローチでなければ、得ることのできる効果が小さくなります。

限られた時間の中だからこそ、正しいアプローチを考え抜きましょう。

 

③焦らず立ち戻って参考書・問題集などの復習をする

本番までの時間が迫る中、焦ってしまう気持ちもあります。

ですが、「急がば回れ」ということわざがあるように、

過去問で見つかる課題は、これまでやった内容で忘れていることを復習し定着し直すことで解決できる場合が多いです。

 

冷静に考え、勉強の方向性を定めていきましょう。

 

過去問を上手く活用しよう!

以上が「過去問を取り組む時に意識するべきポイント」でした。

 

活用の仕方を間違えないようにしていきたいですね。

 

難しすぎると感じる場合、今はまだ過去問に取り組むべきではないかもしれません。

周りがやっているから、自分もやらなきゃいけない、ということは決してないです。

自分がやるべきことを徹底的に考え、それを実際にやってみる、その計画を立てる、ということが重要です。

 

志望校に合格することは、楽な努力ではかないません。懸命に努力して前へ進んでいきましょう。

 

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