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共通テストの仕組みは?センター試験との変更点は?徹底解説!

センター試験の是正と継続 ~共通テストとは~

 

こんにちは!武田塾八尾校です。

 

今年度の入試は、センター試験が廃止され、初めての共通テストが実施されることとなっています。

 

より思考力や判断力を重視した、「センター試験」の欠点を是正するという目的で導入された共通テストですが、

 

その仕組みや変更点をしっかりと理解できている人は少ないのではないかと思います。

 

そこで今回は、共通テストの仕組みや、センター試験との違いについてまとめていきたいと思います!

 

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「共通テスト」は柱2本が見送りに!

 

そもそも共通テストは、世界の「グローバル社会」(国際化)、「ネットワーク社会」(情報化)に対応できる人材を育成するためにスタートした改革であり、「思考力・判断力・表現力」を重視する、「学力の3要素」を定めていた。(①知識・技能の確実な習得 ②(①を基にした)思考力、判断力、表現力 ③主体性をもって多様な人々と協働し学ぶ態度)

 

当初「共通テスト」には、英語外部試験の活用、国語・数学の記述式導入が目玉になっていたが、いろいろな問題点が指摘されたため、2021年度はこの2つの柱が見送りとなった。

 

これらの検討結果は、2023年度までには公表されるであろう。

 

「共通テスト」には"過去問"がない

 

2020年を最後にした「センター試験」は、31年間続けられてきたから、問題には類型化できるパターンが散見されたために「過去問」の演習が効果的だった。

 

しかし初めての「共通テスト」には過去問が存在せず、ここが大きな相違点となる。

 

「共通テスト」の目玉でもあった英語外部試験の活用と国語・数学の記述式導入が見送られ、マークシート方式だけになったため、「センター試験と同じではないか」と考えがちだが、これは間違いである。

 

「共通テスト」の出題教科・科目は、センター試験と変わっていないが、「時間・配点」は数学と英語で変更が見られるので、頭に入れておいてほしい。

 

「出題形式」や「問われ方」が異なる

 

「共通テスト」と「センター試験」の大きな違いは、出題方法等にある。出題範囲や必要になる知識量は変わらないが、「問われ方」に違いが出てくるのである。

 

センター試験は知識重視だったが、共通テストは新学習指導要領が重視する「思考力・判断力・表現力」に沿った出題となるからである。

 

この「学力の3要素」をマーク方式で測ろうとすると、題材、資料、出題形式、問い方などに工夫が必要になる。

 

過去2年間の「試行問題」、予備校の「模試問題」、教育系出版社の「予想問題集」などを参考にしつつ、

受験生全員が同じ条件なのだから、いたずらに不安視しないことも大切である。

 

「共通テスト」の得点目標は50%!

 

「センター試験」の得点目標は60%とされていたのに対し、「共通テスト」の得点目標は50%へと下げられている。

 

形式に慣れない分や、試行試験の結果などを踏まえて得点が低くなると予想しているのであろう。

 

主要3教科(英・数・国)の変更点は?

 

【英語】英語の配点は、「リーディング」と「リスニング」を100点ずつの計200点満点で出題。

センター試験では、「話す・書く」力を間接的に測ろうと、発音やアクセント、語句の並び替えなどの単独問題があったが、共通テストではなくなる。

また、「リスニング」の問題文はこれまで2回ずつ読まれていたが、実際の会話に近づけるため、一度しか読まれない部分もある。

 

【数学】「数学Ⅰ・A」「数学Ⅰ」は、いずれもセンター試験と同じ100点満点だが、解答時間はセンター試験よりも10分長い70分となる。

 

【国語】センター試験と同じ200点満点、解答時間もセンター試験と同じ80分。

記述式を予定していた時は、解答に時間がかかるので100分としていたが、見送られた結果、80分に戻された。

 

「問題作成」の基本的な3つの考え方

 

【共通テストの目的】

「共通テスト」は大学への入学志願者を対象に、高校の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定し、大学教育を受けるために必要な能力について把握すること。

 

【問題作成3ポイント】

①大学入試センター試験における問題評価・改善点を生かしつつ、共通テストで解いたい力を明確にした問題作成。(センター試験の良問を受け継ぐ)

 

②高校教育の成果として身につけた、大学教育の基礎力となる知識・技能や思考力、判断力、表現力を問う問題作成。(大学教育の入り口段階で求められる力を問う)

 

③「どのように学ぶか」を踏まえた問題の場面設定(学習の過程を意識した問題等を重視)

 (高校における「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業の場面や、社会生活や日常生活の中から課題解決の場面、資料を考察する場面など)

 

教科の出題方法、問題作成の狙い

 

◇出題教科・科目の出題方法等は↓のリンクを参照

 https://www.dnc.ac.jp/news/20190607-03.html

 

◇問題作成のねらい、範囲・内容

 

問題作成の基本的な考え方を踏まえつつ、高校で使われている教科書を基盤とし、特定の事項や分野に偏りが生じないように留意する。

 

高校の授業で身につけた知識の理解や思考力等を新たな場面でも発揮できるかを問うため、教科書等で扱われていない資料等も扱う場合がある。

 

◇問題の分量・程度

 

 問題の分量は、試験時間に応じた適切なものとなるよう配慮する。

 

 出題教科・科目に選択科目、選択問題がある場合は、選択科目間および科目内選択問題間の平均得点率に

 著しい差が生じないように配慮する。

 

「マーク式問題」の新たな出題形式

 

マーク式の問題の新たな出題形式として

 

いわゆる連動型の問題(連続する複数の問いにおいて、前問の答えとその後の問いの答えを組み合わせて解答させ、正答となる組み合わせが複数ある形式)を問題作成の狙い、範囲・内容等を踏まえて、出題する場合がある。

 

これはセンター試験では見られなかった問題であり、正答率等が注目されている。

 

 

大学の判断で英語の配点が変えられる

 

共通テスト英語の「リーディング」と「リスニング」の配点は書く100点であり、センター試験の英語の配点「筆記」200点、「リスニング」50点)と比較すると、「リスニング」の配点比率が高まることになる。

 

この配点は、センター試験のときと同様に、大学の判断で変えることができ、合否に影響を与えることもある。(解答時間は「リーディング」80分、「リスニング」30分で従来のセンター試験と変化なし)

 

国公立大の英語リーディング&リスニングの配点

 

以下に一部国公立大学の英語の配点割合を記載する。

もし自分の志望する大学の情報がない場合は自身で調べていただきたい。

 

【配点】リーディング250点 リスニング100点

    山口県立大(国際文化・国際文化)

 

【配点】リーディング200点 リスニング50点

    福島大、茨城大、新潟大、島根大、徳島大、公立小松大、山口県立大(国際文化・文化創造)

 

【配点】リーディング160点 リスニング40点

    筑波大、群馬大、千葉大、神戸大、奈良教育大、奈良女子大、岡山大、釧路公立大、広島市立大

 

【配点】リーディング150点 リスニング50点

    東北大、宇都宮大、東京医科歯科大、岐阜大、京都大、大阪大、山口県立大(看護栄養・栄養)

 

【配点】リーディング140点 リスニング60点

    東京大、下関市立大

 

【配点】リーディング100点 リスニング100点

    北海道大、弘前大、東京工業大、名古屋工業大、広島大、鳴門教育大、福岡教育大、札幌医科大、札幌市立大、秋田県立大、長野大、山口県立大(社会福祉、管理栄養・看護)、福岡県立大

 

【配点】リーディング72点 リスニング48点

    帯広畜産大

【配点】リーディング70点 リスニング30点

    茨城県立医療大

【配点】リーディング50点 リスニング50点  

    長岡造形大

 

まとめ

 

共通テストに関する様々な情報を羅列していきましたが、いかがだったでしょうか。

 

もしもまだ何かわからないことがある場合は、ご自身で実際に調べてみることを強くお勧めします。

 

 

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