【受験体験記】講師Y先生(宇部高校出身)の体験記

振り替えるとこの時期に成績が伸びなかったもっとも大きな原因の一つは、
試験本番までの戦略や自分の現在地を確認せずに、
これまで通りの勉強を続けたことだと考えています。
試験本番までにどのように勉強して力をつけていくか、
というアプローチ方法は、
本番で力を発揮するために自分の現在の立ち位置をしっかり把握し逆算して考え対応していくべきです。
当時の私は、
自分がこれまで続けてきた勉強習慣に慣れ過ぎてしまったことで勉強のやり方や進度を変更することができず、
自分の立ち位置を把握することなく、
習慣として「毎日なんとなく勉強している」状態でした。
これでは、本当に学力をつけるための勉強はできていません。

12月からは大学入試センター試験対策に入る

12月からは完全に大学入試センター試験対策に入りました。
英語もセンター試験の過去問を解き始め、
国英数はそれぞれ過去問10年分を何周も繰り返しました。
この頃には国語は約7割を安定してとれるようになり、
二次対策を続けてきた英語は
長文を読むスピードが上がったことから
時間内に余裕をもって解いて７割をとれるようになりました。
苦手科目の数学はこの時期も数ⅠAは約５～６割、数Ⅱ・Bは約５割でした。

大学入試センター試験直前の時期はとても冷静でした。

大学入試センター試験直前の時期はとても冷静でした。
多少は不安があったものの、
これまでの勉強の積み重ねが「毎日これだけ勉強を続けてきたのだから」という自信になっていました。
大学入試センター試験の前日はいつもとおなじように過ごしました。
もちろん忘れ物がないように翌日の持ち物を何度も確認しました。

力を尽くした大学入試センター試験は、とても楽しかった。

大学入試センター試験当日、
自転車で会場に向かう間に、
ちょうど一年前にセンター試験に向かう先輩とすれ違ったことを思い出しました。
私は今あんな風に戦いに向かう目をできているだろうか。
思えばあの日から受験スイッチが入り、
受験や志望校、
大学生活について考え始めたな。

意外と冷静に、
あまり緊張せずに今日を迎えているな。
そんなことを思いながら会場へ向かいました。
私の高校は受験会場が全員同じだったので、
知った顔ばかりの会場で受けられたのは精神的に安心できて良かったです。
試験当日にどれだけもがいても仕方ないので、
とにかく集中して力を尽くしました。
ひたすらに問題を解き、
力を尽くした大学入試センター試験全日程2日間は、
とても楽しかったです。

本命校のボーダーに届かず悔しい思い

大学入試センター試験2日目が終わり、
すぐに自己採点をしました。
結果は英語8.5割、
国語7割、
数ⅠA6割、
数ⅡB4.5割、
理科基礎８割、
歴史6.5割、
政経倫理(第２科目)７割でした。

英語は本番で過去最高点をとれましたが、
数学で思うように点が取れず、
自己採点直後、「失敗した...」と感じました。
当初の目標であった、
「大学入試センター試験でチャレンジ校のボーダー8割を取る」という目標には届かず、
さらに本命校のボーダー7.5割にも届かず悔しい思いをしました。

大学入試センター試験の結果により志望校を変えたこと

私立の滑り止めを受けない選択をしていた私は、
親や学校、塾の先生と話し合い、
ボーダーに乗る大学の中から興味のある分野を勉強できる学部と大学を絞り、
前期と後期の願書を出しました。

大学入試センター試験の結果により志望校を変えたことによって、
二次試験で必要な科目が国語と英語の２科目になりました。
二次試験まで１ヶ月をきったところでした。
受験校を決めてからは、
毎日二次試験の過去問を解いては添削の繰り返しでした。
毎日過去問に触れて解き方や解答方法を身に付けていくため、
学校の先生と塾の先生にそれぞれ添削をお願いし、
最後の追い込みに力を入れました。

滑り止め校を受けないという選択「必ず国立に受かるぞ」

滑り止め校を受けないという選択をしたことや
本命校から志望校を落として受験することはプレッシャーで、
精神的に最後の１ヶ月が一番苦しかったです。
それでも勉強から離れるわけにはいかず、
これまで通り毎日自習室と自宅を往復しました。
当時のモチベーションは、
「必ず国立に受かるぞ」という追い込まれた目標と
同じように大学合格に向けて勉強し続けている友達の姿でした。

１ヶ月という短い期間で過去問から傾向を学び対策を練って勉強を続けました。
そして前期試験当日、
初めて訪れた大学の大きな教室で試験を受けました。

過去問を何度も繰り返していたので、
問題構成や傾向を掴めていたことが功を奏し、
解きはじめてからはいつも通りの感覚で
適度な緊張感を持って解くことができました。

無事に前期合格

前期試験が終わってからも後期試験に向けて勉強を続けましたが、
無事に前期合格することができ、
これで私の受験は終了しました。
最終的に当初の第一志望校にいくことはできませんでしたが、
自分の将来や、
やりたいことに向き合い、
考えることができた大切な時間だったと思います。

第一優先を勉強に置いて過ごせる期間は、大学受験が最後。

また、
生活の第一優先を勉強に置いて過ごせる期間は、
大学受験が最後です。
大学受験に合格するという明確な目標とともにひたすら勉強だけに打ち込める日々は、
今思うととても贅沢でした。
受験生の皆さんは今、
勉強や試験に追われて辛い、
大変、
と思うかもしれませんが、
今全力で受験に取り組むという経験は今後何かを成し遂げたいと思ったときに必ず自信になります。

ぜひ最後まで頑張り抜いてください。
応援しています。

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