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高1.高2生向け 進路選択 大学-学部・学科はどうやって選ぶの?

皆さんこんにちは、武田塾鶴見校です!

いよいよ2月。本格的に寒くなってきましたね。

受験本番が近づき、高1、2年生のみなさんもそろそろ本格的に受験を意識しだしたころではないでしょうか?

ここから1年間、本格的に勉強していくわけですが、まずは目標=第一志望校を決めていきたいところですよね。

今回は、そんな目標設定のため、学部系統別に大学で学べることを紹介していきます!

ぜひ学部選びの参考にしてください。

 

学部系統一覧

人文科学系統…文学・人文・人間・心理分野の学部、教育・福祉分野の学部など
 
社会科学系…経済・経営・商学分野の学部、法律・政治分野の学部、社会・メディア分野の学部など
 
自然科学系…理・工分野の学部、農・獣・畜産・水産分野の学部、医・歯・薬分野の学部、看護・保健・衛生分野の学部など

学際系学部系…文系・理系の枠組みにとらわれず、総合的・分野横断的な学びを行う学部
 
文理融合系…文系と理系の両方の要素を併せ持つ研究を行う学部

参考:文部科学省『学科系統分類表』

人文科学系統

文学部

文学部では、日本文学や英文学など、文学の研究のほか、歴史や思想・哲学など、

人間の文化活動全般について学びます。

大学によっては心理・芸術学科・外国語学科なども文学部に含まれていることも多く、

とにかく幅広く学べることが特徴です。

「就職に弱い」と言われがちですが、体感としては、思想研究が好きな人達がいわゆる「大手思考」でないだけで、

本気で行きたい企業があるのならば、学部でふるいにかけられることは少ないです!

 

外国語学部

その名の通り、外国語を学ぶ学部です。

大学では英語やフランス語、ドイツ語を必修外国語として履修しますが、

外国語学部では、さらに専門的に言語について学べるほか、

アラビア語・フィンランド語などのマイナー言語の学科が設けられています。

また、語学の習得だけでなく、国や地域の文化や歴史も同時に学んでいきます。

大学によっては学科ごとに選抜があるため、マイナー言語の学科は人気大学でも穴場になることもあります。

 

教育学部

教育学部では、教育学を学ぶコースと、教員になるための養成コースがある大学が多いようです。

教育学部では、幼稚園・小学校・中学校・高校の教員免許の取得が可能。

なかでも小学校の教諭免許として一般的な一種免許は、4年制の教育学部を出ないと取れません。

そのため、小学校教員になりたい人は、教育学部への進学が一般的です。

教育学部を出たからと言って必ずしも教員になるわけでなく、学問として教育学を修め、

就職は別の道を選ぶ人もかなり多いです。

 

家政学部

家庭における衣・食・住について分析・研究する学部です。

学科によって、被服の制作、料理や調理、家計や生活にかかる経済活動、児童心理など、幅広いジャンルを選択できます。

基本的に女子大に設置されていますが、学科選択では栄養系、教育系の学科と重複するような個所もありますので、

併願の際はそのような学部を見てみるといいかもしれません。

 

芸術学部

映像やイラスト、さまざまなクリエイティブ技術や音楽・演劇などの芸術分野を学ぶ学部です。

絵画や彫刻などを学ぶだけでなく、イラストやグラフィックデザインなど、

職業につながる芸術を志す人も多くいます。

最近は、漫画やアニメを対象にした科目も増えています。

 

社会科学系

 

法学部

商法や刑法などさまざまな法律を学び、どのように解釈されているのか、

既存の法律が現在の社会に適応しているかなどを考える学問です。

弁護士や検事になるために、司法試験を受ける人の多くは、この法学部に進学します。

一般企業へ就職したり、公務員になったりする人も多いです。

多くの大学では偏差値が高い傾向にあり、看板学部として倍率が高めな傾向にあります。

 

経済学部

人やモノ、お金の動きを分析する学問です。

購買行動や、企業が利益を得ること、政府の景気対策など、

さまざまな経済活動を理論面や実際の事象から研究していきます。

経済学の中でも行動経済学や、財政学などに細分化しています。

数学や統計を取り扱うので、文系の方は入学してから苦労することもままあります!

 

経営学部

企業における経営管理について学ぶ学問です。

企業内での人・設備の運用法や資金管理など、組織戦略・経営戦略に関する基本に加え、

簿記や会計、経済学なども学びます。

大学によっては、経済学部経営学科として設置されていることもあります。

 

商学部

企業内での資源や資金の動きを分析する経営学部に対して、

商学部では商品を軸に、企業と消費者の経済活動を研究します。

市場調査や商品企画・会計・ファイナンスなど、経済学よりも実践的な経済活動を対象にします。

会計士や税理士などの資格取得率がかなり高いです。

 

政治学

政治の動きと仕組みや、より良い生活のための政治のあり方などを幅広く学ぶ学問です。

理論的な政治の政治哲学や実践的な政策制度について様々な観点から研究していきます。

単独で「政治学部」を設置している大学はあまりなく、

法学部政治学科や、経済学部政治経済学科のように、学科として設置されている大学が多いです。

 

社会学部

人々の社会的な営みや、コミュニケーションを分析して、社会の仕組みを研究する学問です。

研究対象となる分野が幅広く、家族社会学や宗教社会学など、細分化されます。

フィールドワークを通して、調査・研究することが多くなります。

入った研究室によっては「なんでもあり」なゼミ活動をしている様子が見受けられます。

将来やりたいことや研究したいことが決まっていない場合、個人的におすすめの学部です。

 

自然科学系

理学部

数学・物理学・化学・地球・宇宙科学などの学科に分かれます。

自然の仕組みを理解し、「理論」を解明する学問です。

大学院に進学し、研究を深める学生も多いです。

また、かなり専門的な知識が身につくため、卒業後もその道を生かした就職先につくことが一般的ですね。

 

工学部

一方、理論を基礎として、社会に役立つものを創造するための学びができるのが工学部。

ものづくりによって、より豊かな社会をつくり出すための力を身につけることができます。

情報・電気電子・機械・建築・応用科学系統などがあります。

大学院進学・インフラ系・シンクタンクなど就職先は様々です。

また、専門的な資格の取得も可能です。

 

農・園芸・獣・畜産・水産

生産・加工・流通を実践的に学ぶ伝統的な学科のほか、

バイオテクノロジーなどの学問の進歩により新しい学部も徐々に増え続けています。

いわゆる「理系」ですが、最近では文系科目を受験科目に採用している大学も増えてきています。

 

医・歯・薬

医学部・歯学部・薬学部は6年制です。

単位取得のほか、共用試験、実務経験、国家試験の突破をもって免許の取得が可能となります。

言わずと知れた難関学部で、授業料も他学部と比べ高い傾向にあります。

受験を考えているのであれば、早期の対策が必要になりますね。

 

看護・福祉・保健・衛生・栄養

これらの学部は単科(専門の)大学も多いような傾向にあります。

実習が多いため、単位やそれに付随した資格の取得はしっかりとした勉強が必要です。

また、スポーツ系の学部ではこれらを複合的に研究するよう学際的な学部に所属することもありますね。

文理いずれの方式からも入学できることが多いので、得意科目を生かして受験勉強を進めていきましょう。

学際系学部系

そもそも学際とは…?

近年話題になっている学際系の学部ですが、既存の学部系統にとらわれず、

総合的な研究を進めていく分野横断的な学問です。

早稲田大学の人間科学部、慶應義塾大学の総合政策学部などが有名ではないでしょうか?

人間情報学・国際コミュニケーション学などの冠が宿されていることが多いですね。

先述した社会科学部よりもさらに幅広く、文理にとらわれることなく様々な学問を横断しながら

ある分野について研究していくことになります。

そのため、入試方式は大学により大きく異なるので、注意が必要です!

 

学部学科の選び方

やりたいこと、ありますか?

大前提として、大学は専門的な研究機関です。

そのため、基本的には「学びたいことを学べる」学部学科に進むのが原則です。

まずは今何に興味があるのか、将来就きたい職業があるのならば、

そのためにどんな研究、学習が必要なのかをはっきりすることが大切です。

 

また、例えば一口に「将来先生になりたい!」という希望があったとしても、

小学校、中学校、高等学校、また、教科ごとに取得できる免許は学部学科によって異なります。

 

やりたいことを明確化したうえで、「資格や免許を取得できるのかどうか」

「本当にやりたいことに沿っているのかどうか。」

オープンキャンパスや大学が出している資料を基に、しっかりと調査しましょう!

一方で、、、

学びたいこと、将来就きたい職業、高校生の時点で思い浮かべていくのも

なかなか難しいですよね…

そんな方の多くが「潰し」が効くといわれるような

法・経済・経営系の学部を希望されています。

実際、このような学部で習得する知識は卒業後、必ずや活かされるかと思います。

一方、やりたくない学問を4年間、やり遂げるのもなかなか困難です。

学部選びの際は、本当に4年間それについて研究しても苦ではないか、

卒論を書くことができそうか、振り返ってみましょう。

周りに相談するのもアリ!

周りに志望する大学の在学生、卒業生がいるのであれば、リアルな声を聴き、

本当に望むような学問を実践できるかどうか、調査してみましょう。

武田塾鶴見校には様々な現役大学生の先生が在籍しております。

担当の先生以外にも、ぜひ質問してみましょう!

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