ブログ

品川女子学院 チーム「iknow!」 ビジコン優勝でシンガポールへ!

みなさんこんにちは、武田塾鶴見校、校舎長の武田です。

今回は、武田塾鶴見校の生徒である森田さん(品川女子学院1年生)が所属する「チーム iknow!」が2/15のビジネスコンテスト(ビジネスアイデアの優劣を競う大会)で優勝し、シンガポールへ行くことになりました!

森田

今回はその素晴らしいビジネスアイデアを紹介したいと思います!!!!

今回はソーシャルビジネス寄りのビジネスアイデアになっており、「社会課題を本気で解決したい!」というチームiknow!の熱い想いに共感し、少しでも多くの人がこの活動を知って欲しいと思い記事にしました。

かなりすごいので、ぜひ読んでみてください。

とにかく「超優秀」の一言に尽きます。

チームiknow

森田さんとは?

森田さんは武田塾鶴見校に通う、品川女子学院の高校1年生です。

テニス部で部長も努めつつ、勉強との文武両道をこなすしっかり者の周りから頼られる生徒さんです。

英語に苦手意識がちょっぴりあり、武田塾では英語を勉強しています。

 

SBIP(ソーシャルビジネスアイデアプレゼンテーション)とは?

 

開催概要

SBIPはSocial Buisiness Platformが主催する、ビジネスモデルを発表し交流を深めるイベントです。

毎年テーマが変わり、今回は「未来のために’今’を変革するソーシャル・ビジネス」と題し、実際に活躍されている志高い起業家の方による基調講演や、学生の皆様によるソーシャル・ビジネスのアイデア発表を行います。

同時にリーダーの皆様がプレゼンターの皆様と出会い協業の形を作を探る「起点」にもなっています。

 

第9回テーマ

未来のために`今`を変革するソーシャル・ビジネス

プログラム

第一部:外部で高い評価を得ている学生や、成功起業家による基調講演。

第二部:学生の部(発表)

発表校

1.福島県立福島高等学校 2校

2.品川女子学院 3校

3.聖光学院 2校

第三部:懇親会

協賛企業

セブン&アイホールディングス、アクセンチュア、Forbes他

参加・支援企業

伊藤園、コカコーラジャパン、KIRIN、DyDo、サントリー、品川女子学院、他

 

なぜビジネスコンテストに出ようと思ったのか?

ここからは実際にインタビューした記事になります!

始まりは文化祭でした。

品女は1つのクラスが1企業として参加します。

春休みの宿題で企画書を仕上げ、提出して4月に社長や取締役を決めます。

取締役は4人ほどしかいませんが、私は取締役の中の会計でした。

今回選んだアイデアは「ヘルプマークを知っている人のマークを発案して、知っている人につけてもらおう!」というものでした。

これはクラスに「てんかん」持ちの子がいて、その子が発案したアイデアをもとに考えた案です。

問題意識

私たち「iknow!」は問題意識として、現在ヘルプマークの認知度が低いこと、そしてヘルプマークに偏見があることをまず最初にあげました。

そして、障害を持つ人が助けを求めるためのマークなのにあまり知られていないということ自体に特に大きな問題を感じました。

 

そこで、「障害の有無にかかわらず、誰もが安心して暮らせる社会」を実現させなければならないと感じました。

 

実際の内容

ヘルプマークをヘルプする、私たちオリジナルの新しいマークを作りました。

それが「i-sign」です。

ポスター

これは障害を持っている方ではなく、ヘルプマークを持っている人が身につけるデザインです。

「ヘルプマークを知っているよ!」「助けるよ!」という意味が込められています。

 

この「i-sign」を使うことで障害を持たない全ての人は障害者を助けますという意思表示を簡単にでき、実際にアクションを起こしやすくなり、さらには「i-sign」が流行ることで、ヘルプマークの認知度も上がることになります!

そして、障害を持つ人にとっては、「周りの人がヘルプマークのことを知ってくれている。」とわかるので、安心感が生まれます。

 

i-signをどう広めるか?

障害の有無に関わらず誰もが安心して暮らせる社会を作るために、私たちはi-signの販売教育としての活用の二種類を考えました。

一つ目:i-signの販売

目標達成の手段の一つとして、まず文化祭でi-sign入りの商品の販売を行いました。

私たちが商品化したのはポップソケッツトートバッグです。

ポップソケッツ

ポップソケッツ

トートバッグ

トートバック

校内アンケートで、ヘルプマークを多く見かけるのは電車内という結果が出ました。

そして、電車内ではスマホを使う人が多いという結果を得たため、マークを入れることができ、スマホにつけられるものを販売しようと考えました。

このポップソケッツはマークもしっかり見え、海外から入ってきたばっかりで話題性も高く、認知度を上げるのにぴったりです。

文化祭に来ていただいた方々から「ヘルプマークについて意識することができるようになり、以前より目に入ることが増えた」との声をいただくことができました!

 

「そこにあるのに今まで気づいていなかったヘルプマーク」に意識することで気づけるようになりました。

文化祭でi-signが広まってると感じたので、ポップソケッツとトートバッグの販売を継続します!!

 

・今後活動を続ける上で、私たちだけでは難しいところを文化祭でコラボした福祉関係の問題解決に取り組んでいる一般社団法人Playersさんにアドバイスをいただきながら進めていきます。

 

そして、「i-signとヘルプマーク」を確実に広めていくために、教育活動をします。

私たちとヘルプマーク使用者の方々で学校を周り、講演会を行い広めていきます。

私たちの教育活動に協力してくれる人を集めるため、コミュニティを作り、文化祭で知り合った方に声をかけ、サイトからも募集します。

 

この活動を通じて、実際に障がい体験をするだけでなく自分たちにできることは何か、考える機会を作りたいです。

私たちから同年代、小学生へ、そしてそこから大人へと助け合いの場が広がるように。

予定としては4月中に学校内で講座を行います。

そして品川区の小学校、中学校に声をかけ、パラリンピックが行われる8月25日までに10校を回ることを目標として進めていきます。

 

課題点

・このi-signの認知度が低い

・興味を持った時に知っていただくことができない

を課題として考えています。

 

解決策

・このi-signの認知度が低い

認知度に関してはSNSやポスターを活用していきます。

すでに、ポスターは学校周辺に貼らせていただいています。

(第三北品川病院、JR大崎駅、JR品川駅)

ポスター

・興味を持った時に知っていただくことができない

また、興味を持っていただいた方のために、現在ホームページを作成中です。

完成次第アップします。

ホームページ作成予定

 

まとめ

私たちは、てんかん持ちの生徒をきっかけにヘルプマークの認知度が低いという問題に注目し、障害の有無に関わらず誰もが安心して暮らせる社会を目指して、i-signの販売と教育としての活用をします!

 

 

障害の有無に関わらず、誰もが安心して暮らせる社会へ

-------------------------------------------------------

チームiknow!の紹介記事は11/12東京新聞、1/10 EDUPEDIA、12/21日本経済新聞にも掲載されました。

 

編集後記

「先生、シンガポールに行けることになりました!

それを聞いた時、とても驚いたと共に嬉しい気持ちになりました。

塾生がビジネスコンテストで優勝。」

普段なら成績が上がったことや学校のテストでいい点数をとったことで喜ぶのですが、この時は一味違った喜びがありました。

ビジネスモデルや活動を聞いているうちにこの活動を広めたい、支援したいといつの間にか思うようになりました。

「誰もが安心して暮らせる社会を」その素晴らしい考えと「実現させるためのアイデア力」は本当に良いと思いました。

今回のビジネスモデルにおける面白い点

それは障害者の使うマーク自体を広めるのではなく、マークを知っている人から広めることです。

これは普段「困っている人を助けたい」と思っているもののなかなか行動に移せない人、つまり潜在的には助けたいという意思がある人を、マークで見える化させることによって、いざとなった時に行動しやすくするという利点があります。

日本人には本来助け合いの心があります。

ただ、いざという時に行動できるのか。

躊躇してしまうことも少なくありません。

私は先日、自転車に乗っていて転んでしまった人と遭遇しました。

散乱する荷物、車道に転がる自転車、目の前に倒れた人。

正直、何をしていいのか一瞬わからなくなりましたが、近くにいた人をよんで、倒れた人を一緒に起こしました。

ただ、なかなか瞬時に行動することの難しさを感じさせられました。

 

困っている人がいたらすっと手を差し伸べられる。

壮大ですが、この活動を通じて、そんな社会を構築できればいいなと思いました。

人と人との関係が希薄になる現代社会において、このマークを通じて暖かい助け合いが広まればと思います。

武田。

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる