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今回は大学の学部のなかで、文学部にスポットをあててみたいと思います。
文学部と聞いてまず何を想像するでしょうか？
様々な書籍を読む・いろいろな文章を書く・歴史を学ぶ
などいろいろ浮かぶと思いますが、実際どんな勉強をするところなのでしょうか？
数年前、大阪大学の文学部長が卒業式で話題になる式辞を述べました。要約すると以下の通りです。
『文学部で学ぶことの意義はどのように答えたらよいでしょうか？文学部で学んだ事柄は、職業訓練ではなく、また生命や生活の利便性、社会の維持・管理と直接結びつくことではありません。しかし、文学部の学問が本領を発揮するのは人生の岐路に立った時ではないでしょうか？様々な問題に出会ったとき、文学部で学んだ事柄がその問題に考える手掛かりをきっと与えてくれます。』
文学部の学問は直接社会に役立てる学問ではない。文学だけでなく、文化全般を取り扱う学部であり人類文化の継承と発展に寄与しうる人材を育成する学部と言えるでしょう。
では次に学科ごとに個別に特徴を見ていきましょう。
【哲学・思想系】
哲学科、宗教科などです。哲学、倫理、思想、宗教などを学びます。文化価値を高める人材育成を行っています。
【歴史系】
歴史学科、考古学科、などです。日本史や世界史だけでなく、考古学、文化財学、美術史なども学べ、過去から現代に至る人間の営みを見つめ、歴史的な分析手法から実践力、判断力などを養える人材育成を行っている。
【文学・言語系】
日本文学科、英米文学科などです。日本や外国の古書などを読み翻訳なども行う。日本やカイガイの自分の専攻した国の文化や思想、社会について総合的に学ぶび、世界的に通用する表現力や洞察力を鍛えていく。
【行動科学】
心理学科・社会学科・文化人類学科などです。社会全般のこと、人間のありかたなど、社会に出てからの創造力、基礎力を養える。
ざっくりご紹介しましたが、なかなか一言で言い表せられないのがこの学部。いざ入学してから予想と違うという事の無いよう、あらかじめ各大学のホームページなどで調べておく必要があります
最後に卒業後の就職についてです。
よく文学部は就職に不利と言われていますが、実際はそんなことはありません。
そもそも文学部に行く人は何かの目的があっていく人が多いです。例えば、歴史、教育、心理などを学ぶ人の多くは研究、教員、精神医療などの目標を持っています。
ゆえに、そもそも就職より大学院に進んだり、研究職に就くことが多いのでそういう見方をされるのではないでしょうか？
各大学で学部ごとの就職先は公表されていると思いますので、ホームページなどで確認すると良いでしょう。
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