「教えて浅井先生！！②」『さくらももこさんの作品』の紹介＆解説

「教えて浅井先生！！②」『さくらももことエッセイ』の紹介＆解説

瀬戸市のみなさん！

こんにちは‼

日本初！！

授業をしない塾として

おなじみの

E判定からの逆転合格

武田塾瀬戸校です‼

いよいよ今年もあとわずかとなってきましたね！

受験生の皆さんの受験生活もあと少しですので最後まで一緒に突っ走っていきましょう！

今回は最近人気ナンバーワンシリーズ「教えて浅井先生」の続編です。

それではお楽しみください(^^♪

シリーズ第２弾「教えて浅井先生！！②」さくらえび解説！

『さくらももことエッセイ』の紹介＆解説

さて皆さんはさくらももこさんと聞いてすぐに誰か思い浮かびますか？？

そうです！あの人気シリーズ「ちびまる子ちゃん」の作者のさくらももこさんです(^_-)-☆

今回はさくらももこさんの作品の中でも私が特に好きな「さくらえび」について少しご紹介したいと思います。

さくらももこさんについて知らない方に簡単に解説いちゃいます！

1．さくらももこさんについて

さくらももこさんは1965年生まれ、2018年8月に惜しまれながら亡くなりました。

さくらさんは漫画「ちびまる子ちゃん」が代表作であり、漫画家としての印象が強いが、エッセイストとしても人気があり、初期のエッセイ集三部作『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』はいずれもミリオンセラーを記録しています。

これらの作品の名前はよく聞いたことがありますよね★

2．『さくらえび』からみる、さくらももこさんの視点

　今回はさくらももこ『さくらえび』（新潮社、2002年）のなかにみられる、さくらももこ独特の言い回しや視点に着目して読み直してみました。

「2000年お正月の思い出」というコラムでは、2000年問題対策として餅を大量に丸める両親の姿が描かれており、いかに餅が大量にあるのかについて以下のように表現しています。

　「…そういえば、2~3日前に母とヒロシが協力してモチを丸めている姿を私は目撃した。

やけにいっぱい作っていたことも思い出した。彼らは、2000年問題に備えて、いざという時にモチを焼こうと思ってモチを大量に丸めていたのだ。」

母とヒロシ（父）が「協力」し、「やけにいっぱい」、「大量に」というフレーズが立て続けに並べられたこの文章は、読者に対して家にモチが飽きるほどたくさんある様子を鮮明に想像させる効果を伴っており、リズムもよく読んでいて楽しい文章ですよね。

また、「あの日の奈良」では、奈良のお茶屋さんとさくらももこの思い出が書かれており、さくらももこさんの照れ臭さや戸惑い、それを乗り越えてからの気持ちが、心理描写の部分においてとても巧みに描かれていました。

デビュー5日前に描いた色紙を、16年経ち人気漫画家としてキャリアも積んでいるさくらが見に行った場面では以下の文章が印象的ですよね。

「店に入ると、入ったとたんに良く見える所に私の色紙が飾られていた。（中略）黙ってそれを見ていた。店のおばさんが出てきて「いらっしゃい。どうぞお上がり下さい」と声をかけてくれたが、私達はまだ黙って色紙を見ていた。（中略）「…もしかして、さくらももこさんですか」と尋ねてきた。さっきからなんかもう胸がいっぱいで何も言葉にできなかったのだ。」

店員さんに話しかけられても黙っている様子をくどいほど書くことによって、読者が作者により感情移入しやすくなる効果があるように感じました。

また音響の効果が際立って描かれている場面であり、さくらたちが黙っているからこそ、店員のあいさつが上滑りして聞こえるような気さえしてきますよね！