皆さんこんにちは!大久保駅から徒歩1分の武田塾大久保校の講師Hです!
今回は、小論文の試験対策について紹介していきます。
推薦入試なら、ぼちぼち入試が近づいてきているものの、小論文って何を対策したらいいの?と、まだ対策に手を付けられていない人もいるのではないでしょうか。
全く対策方法が分からない、書き方すら全く分からないという方はぜひ参考にしてみてください。
小論文試験の種類
テーマ型
テーマ型の小論文の試験では、お題だけが提示されます。
例えば、地球温暖化についてどう考えるかや、少子高齢化の対策などのお題だけが提示され、受験生がそれについて自由に論じるというものです。
資料がないため、背景知識がないと難しい場合もあります。
課題文型
課題文型の小論文の試験では、課題文が与えられ、それを踏まえたうえで自分の意見などを論述します。
また、自分の意見をただ述べるだけでなく、課題文を要約しなさいという問いを与えられることも多いです。
背景知識が比較的乏しくても、戦うことはできますが、その分差が生まれにくいので、細かいポイントで落とさないようにしなければなりません。
図表、データ分析型
図表、データ分析型の小論文の試験では、グラフや表などのデータが与えられます。
データを正しく読み取る力がなければ、どんなに文章は秀逸でも、苦しい結果となります。
反対に、文章を書くのが得意でなくても、データを読み取る力が長けていたら同じラインで戦うこともできます。
それぞれの対策方法
テーマ型の対策
テーマ型の小論文の対策としては、新聞を読むことが効果的だと思います。
自分の意見が求められる試験において、背景知識が乏しいことは大きな問題になります。
また、ただ新聞を読んで知識を得るだけでなく、自分の頭で考えることも重要です。
スマートフォンなどではなく新聞をおすすめするのは、得られる知識の偏りが小さくなるからです。
スマートフォンでは無意識のうちにも情報を取捨選択してしまい、知識が偏ってしまいます。
その点新聞は、自分の指向に関係なく満遍なく知識を得ることができます。
また、それで言うと、数種類の新聞会社の新聞を読むことも大切です。
書かれる事実は同じでも、その書き方によって、自分の受け取り方は変わってしまいます。
あくまでそれぞれの出来事や事柄に対して、中立的な知識を得るために、新聞会社も固定して読まない方が良いと思います。
課題文型の対策
課題文型の対策としては、要約の練習が効果的だと思います。
私の経験上、要約の問題は必ずと言っても良いほど出題されていました。
また、仮に出題されなくても、長い課題文を素早く読み、そこから数百字から数千字の文字を書かなければいけないため、課題文を自分で要約し、重要なところを探し出す作業は必ず必要です。
要約の練習としては、現代文の問題を活用するのがおすすめです。
正直小論文の対策にそこまで時間をかけてられないという方も多いかと思います。
そんな方こそ、現代文の問題を解いた後に、その問題文の百字要約をしてみてください。
百字は想像以上に少ないので、自然と大事なところを探し出す力が身につきます。
図表、データ分析型
図表、データ分析型の対策としては、公民などの教科書や資料集を読んだり、新聞を読んだりするのがおすすめです。
公民の教材には、たくさんの種類の図や表などのデータが載っています。
また、公民は今の時代の社会問題も取り扱ってることが多いので、背景知識を得ることにも効果的です。
当たり前ですが、公民の受験勉強にもなりますので一石二鳥です。
ただ、注意点としては、まずは本文を読む前に、データなどから背景を推測してほしいということです。
先に本文を読んでしまうと、その通りにデータを読み取ってしまうので、自分の力でデータを読み取る力があまり養えません。
よって、データを見て、自分の頭を使ってから答え合わせとして本文を読んでみてください。
小論文の段落構成
私は、課題文型の小論文を書くことが多かったので、それを例に、私が実際に使っていた段落構成を紹介していきます。
今回は比較的少なめの800字想定で説明します。
第一段落
200字程度を目安に、筆者の意見を含めた課題文の要約を書きます。
このとき、シンプルに要約した後に、「~と筆者は述べている」で文を終わらせることによって、要約が構成的に浮くことなく次の文章につなげることができます。
要約のポイントは、場面や条件などは軽めに説明して、筆者が一番伝えたいことを重点的に書くことです。
200字と、かなり字数は限られているので、取捨選択の勇気が必要です。
削りすぎかなと思うくらいでも、案外200字はすぐにいくので、そのくらいの気の持ちようで大丈夫かと思います。
第二段落
200字程度を目安に、筆者の意見に対する自分の意見を書きます。
ここでのポイントは、あくまで筆者の意見が提示される課題文型では、それに沿った自分の意見である必要があるということです。
もちろん、自分独自の考えは大切ですが、課題文型の小論文では、突拍子のない意見だと課題文を読み取れていないと判断される可能性もあります。
私は、基本的には「筆者の考えに賛成できる」「筆者の考えには反対である」「筆者の考えに賛成とも反対とも言い切れない」の三つの中のどれかの立場で毎回書いていました。
この書き方の場合、上に述べた、「~と筆者は述べている」という一段落の締めにうまくつながります。
そしてこの段落で、その立場をとった理由を述べていきます。
ここで実体験などの例を持ってくるのが良いと思います。
第三段落
第三段落では、自分の意見に対する反例を書いていきます。
もし筆者の意見に反対ならば、この段落では筆者を擁護するようなことを書きます。
賛成の場合でも、反対の立場なら考えられうる意見を述べていくのです。
これを100字くらい書いた後に、その反例に対する反論を100字程度で述べていきます。
「私は~だと思う。確かに〇〇(反例)とも言える。しかし、△△だ。」
このような定型で私は毎回第三段落を200字程度で書いていました。
第四段落
第四段落はまとめです。
まとめは疎かにされがちですが、自分の意見を強く述べる最後のチャンスですので、第一段落から第三段落の要点をうまく要約して書きます。
第三段落が長くなってしまうこともよくあるので、まとめは150字から200字程度を目安に書いていました。
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