9.10月はアウトプットの時期!
こんにちは、武田塾講師のOです。
今回は、基礎問題精巧や優しい高校数学を終えて、
何をしたらいいかが分からない人に向けた記事を作成しました。
上記にもある通り、秋はアウトプットの季節です
インプットとアウトプットについて簡単に説明しておくと、インプットの段階で公式を理解・覚えて、
アウトプットの段階でそれを実際に使っていくという感じです。
要は、内容を理解していてもそれを使いこなせるかどうかは別。ということを暗に示しています。
つまり、覚えてきたものを使いこなしていく期間になるということです。
なので使う参考書も実践向けの重要問題集や良問のプラチカ、国公立キャンパスなどが当てはまるでしょう。
実践向け問題集の使い方!
それでは参考書の使い方の解説に入ろうと思います。
基礎問題精巧とどこが違うかというと、1問にかける時間の長さが大幅に変わります。
僕のイメージだと、だいたい5~10分くらい初めに考えるのが基礎問で、実践系は20分、多くて40分ほど考えていただきたいです。
なぜそこまで考え込む必要があるのか。
きっと上の内容を見たときにパッと皆さんが思われることは、
「時間の無駄じゃないか」「10分見てわからなかったら答えを見て覚えた方がいいのではないか」
この二つだと思います。
しかし、冷静に考えてみてください。
入試会場には、参考書のように解答がおいてありません。
つまり、何もない状態から回答を導く力というのが必要になります。答えが本当に正しいかわからないからこそ検算の時間を設けたり、いろいろ実験をして解答に推定を立てるなどの能力は思考する時間を作らない限り身に付きません。
むしろ時間を用さない限り数学力は向上しないと思っています。
どんなことを考えればいいのか
一概に考えるといっても、ずーっと同じところを回っているだけでは効果がありません。
なので、問題を分割し、持っている手札から考えましょう。
① 何を求めればいいかを確認する
② どうすれば求められるかを様々な単元からみる。
③ 何が足りないか その過程で何が求められれば正解できるかを整理
④ 解答が正しいかどうか検算
これらの工程を考え、特に何を求めればいいか、どの単元を使えばいいかなどを考え、あとで解答を見た際に修正できるようにしておいてください
このやり方を行うメリット
〇上記のようにわからないところがどこにあるのかを理解しており、解説もどこを見ればいいか一目瞭然なので頭の中に入ってきやすい
〇自分なりの解き方でできたとき、実力を実感できる。
〇2週目が楽
特に1番上がこの問題を扱う上で強調したい点です。
なにもわからない状態で解答をみてしまうと、わからないところが散漫して頭に入ってきづらいです。
そうすると、2週目を行うときに1回目と大して変わらないような解答を作り上げてしまう可能性が高いです。
実践系問題集の復習のやり方
次に、この問題集の復習の仕方についてお話します。
ここのセクションは非常に大事で、今までのように解答を見て理解するだけではだめです。
結局のところ、記憶に定着させなければいけないのと1つ1つの回答のつなぎ目を理解していなければ、あるポイントだけ抑えていても次の回答文に繋がらない可能性があります。
なので、さっき紹介した部分の③をみてください。
問題を解いた時点でわからなかったところを解説をみて検証し、それでもう一度自分で再現できるかを行ってみてください
このとき、わからなかった部分だけを確認し、できれば答えの値を見ずにやってください。こうすることで自分のわからないところがより可視化され、一問一問から学ぶことが非常に多くなります
この方法を行う上で有効な手法、やってほしいこと
〇整数、数列、証明問題に対するアプローチ
→ともかく実験。数列だったらnに1,2,3,4,,,のように順に入れていって予測する。
具体を積み重ねていき、抽象(一般)の形にもちこむ。
〇復習の際に面倒くさい計算にも触れて、計算力を鍛えよう。
これは非常に大事。答えがあってないと3割以上はひかれるので、解法の流れをつかめたからと言って適当にしないこと。
〇さまざまな観点で考え、自分の考えが通用しなかった場合は、何故通用しなかったかを考える。
これをやることで、解答の正しいやり方と自分のミスについて学べる。
〇ケアレスミスのミスパターンをつかもう。
ケアレスミスはなくすことはできないが減らすことができるので、それだけで済ませないこと。
終わりに
いかがだったでしょうか。このやり方は非常に頭を使うため、なれるまではかなり脳に負担を強いると思いますが、これになれることさえできれば大幅な数学力向上が見込まれるので、ぜひやってみてください。
それでは!