参考書をこなしているのに偏差値、点数が上がらない人へ
皆さんこんにちは。武田塾講師のOです。
今回は、武田塾の参考書ルート通りにこなしているのに過去問や模試で点数が思うように伸びない方向けに書いた記事です。
心当たりのある全ての方に少しでも役に立てればと思います。
点数が上がらない人にない意識
タイトルにもある通り、これを読んでいる点数の上がらないあなたは以下のようなことが全て出来ているかを確認してみてください。
① 全ての問題を解き切ろうとせず、解けるところから解いている。
② 点数を計算しながら、どれくらい取れるかなんとなく見積もりを立てている
③ 解けない問題も白紙にせず、途中経過まで示している。
これらが1つでも当てはまった人は、それぞれの番号に当てはまるセクションまでスクロールして、参考にしていただけると幸いです。
① 全ての問題を解き切ろうとしている人へ
これはよくある失敗パターンで、自分もこの意識に囚われていました。しかし、入試問題は満点を取れば取ろうとするほど点数が伸びにくくなる罠があります。
その理由の一つは時間配分を大きく崩されることです。
入試問題は、同じような難易度の問題が均一に広がっているわけではありません。なので、もし難しい問題にあたり考え込んでいては、そのあとの計算をすれば解けた問題、見直しをしておけば防げたケアレスミスなどに気づかないまま問題を終えることになってしまいます。
そして解答を見ながら自己採点してるときに
「ああ、もっと点数をとれたのに・・・」と気付くはずです。
そもそも、満点を取るというのは非常に難しく、皆さんの一番下の併願校の数学を解いてみてとれるかどうかを試してみてください。ここでもう諦めがつくと思います。
つまり、得点を取るためにまず必要なのは満点を取る意識ではなく、むしろ点数を落とさない(ケアレスミスがないか確認、計算量の多い問題に立ち向かう)意識の方が必要だということです。どうしても満点が取りたいなら、後者の意識で取りましょう。
実際に僕はこれで共通テスト模試で74点→93点まであげました。
②点数計算をしながら、どれだけとればいいか見積もりを立てていない
これは共通テストなどで特に有効な手法で、①の意識を生ませる非常に重要なファクターとなってきています。
そもそも、なぜ満点を取る意識から点数を落とさない意識にシフトできないかというと、今自分がどれだけ点数を取れているのかがわからない不安から、1問でも落としたらいけない!という強迫観念みたいなものにかられるからです。
ですので、常になんとなく点数予想しながらやっておいた方が点数も切り捨てやすいです。
なので、日ごろから演習の際には(特に共通テスト演習の際には)余白に書くなどして、見直しの時間やとれる問題に向かい合えるようにしましょう
③解けない問題を白紙にせず、途中経過を記している
皆さん、模試の数学で解けない問題があったらそのまま白紙で提出していませんか?
こういうときに1点でも多くもぎ取るために、普段の演習で次のことを意識してほしいです。
① 問題文を見て、何を導き出せばいいのか
② ①を踏まえて、どの解法の選択肢を選ぶか
③ 途中で詰まってしまったら、そこを乗り越えたとしてどう進めていくかを記述する。
つまり、自分がどこまで理解しているかをともかくアピールするかが非常に重要になってきます。
これは、そのあとの復習で非常に効果的な方法になるので、ぜひ着目してみてください。
終わりに
いかがだったでしょうか。この記事で最も伝えたかったのは、満点という点においての完璧や理想を表現するのはほとんど不可能なので、それを受け入れたうえで自分の持てる力で最大限を出しましょう。本番に限ってめちゃくちゃ点数が上がるなんてことは基本的にないと思って取り組むのは重要です。