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教育学部の種類、特色について【大泉学園駅の塾】

 

教育学部

 

 

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そう聞いたらどのようなイメージでしょうか

多くの人は「教員免許を取得し、学校教員になる勉強をする学部」といったイメージではないでしょうか

今回は私が受験生のころ教育学部についてとことん調べたので学部に関する記事にしたいと思います。

教育学部の種類 教育学部には

「教員養成課程」とそれ以外に大別されます

教員養成課程とはその名の通り教員を養成する学部であり

全国の教育大学はこの過程が大半を占めています

ネット等で東京学芸大を馬鹿にするときに「専門学校」と揶揄されるのはこのためです。

大学は研究機関ですが教育大は教員になる人材を育てる教育機関の側面が強く、

世間にもそのイメージで話をされるため本来の意味では大学ではないと馬鹿にされることもあるのです。

(そのような批判をする人はごく一部の極端な思想の方ですが……)

ですが実際は違います。

教育に関する研究はもちろん、人文科学、自然科学等専門分野に関する研究もおこなわれており、

研究機関として大学院まであるため本来の意味でも大学と言えます。

 

国立大学教育学部について

先ほどから例に挙げているのは国立大学が多いため

国立教育学部についての話をします

国立大学教育学部と一口に言いましたが

教員養成課程ではない教育学部はいったい何をしているのか。

それは教育学の研究です

教員養成課程では卒業要件として教員免許の取得が求められる場合が多いです。

ですが私の地元である愛知県を例に挙げると

教員養成課程には愛知教育大学があります。

ですが旧帝大の一つである名古屋大学の教育学部は教員養成課程ではありません。

そのため免許取得は必須でなく、

取得を目指せるのは中高の社会科教員免許のみです。

また、あくまで「取得可能」であって

通常の過程に追加で単位取得が必要のため

他学部から教職課程を取る人とあまり変わらない忙しさになることが多いです。

つまり一口に教育学部と言ってもかなり違いがあるのです。

では教員養成課程とその他の教育学部どちらが多いかと言ったら当然教員養成課程です

教員養成課程は各県に一つは設置されている国立大学にほぼ必ず存在しており

そこがその県での小中学校教員の育成拠点となっています

初等教育と中等教育、

採用試験 私は前述のとおり愛知県から大学進学を機に上京しました。

そして東京学芸大に入ったのですが東京都の採用試験を聞いて驚きました

愛知県では小中・高と別れていて小学校から中学校に行く先生はいても中学校から高校は稀でした

一方東京では中高で一括採用(一次試験)があるそうです。

私は大学卒業後愛知県での就職も考えていましたが県により管轄が違い、

教員の環境も全く違うものだと確認しました。

私としては理にかなっているのは東京都のほうだと思います

大学で中学校の教員免許取得を目指した場合

社会科以外の科目では高校の教員免許も取得できます

(社会科は高校で地理歴史と公民の免許が分かれるため必要な条件が異なり複雑化します)

少し話がそれてしまいましたが

皆さんは「初等教育」「中等教育」といった言葉に聞き覚えはありますか?

前者は一般に小学校教育を指し、

後者は一般に中学校、高校での教育を指します(大学は高等教育)

中等教育からは専門性が求められるため文学部など

他学部で専門的に勉強した人が教員免許を取得しやすい環境になっています

そのため高校教員は教育学部出身者が相対的に少なくなり、

様々な学部から人が集まるのです。

私立大学教育学部

今までは国立大学教育学部について話してきましたが

ここからは私立大について話そうと思います。

私立大学でも教育学部は多く存在しており(他の学部に比べると圧倒的に少ないですが)

有名なところだと早稲田大学にも教育学部があります。

ですが早稲田大学教育学部は異色の存在です

なぜそこまで異色というかそれは早稲田大学卒業時に取得できる学位が特徴です。

例えば教育学部社会学科の場合取得できるのは

学士(歴史学)や学士(地理学)であり教員になるカリキュラムはあってもその科目の研究をする側面が強いです。

私立大学の中には早稲田大学のように教育学部であっても

国立の教員養成課程より専門性が高く、

教育学部らしくないところもあれば小中高の教員免許が取得でき、

積極的に採用試験のサポートを学校が行ってくれるところもあり、

より千差万別といった感じです

 

終わりに、教育学部の入試について

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国立教育学部の場合5教科7科目を共通テストにて使う学校が多いです

日本の小学校は現在担任制であり、

全科目教える制度のため全科目の力を見るとも言われます。

(小学校でも教科担任制が採用されはじめ、専門科目のみ教える先生を認める流れではありますが……)

二次試験では(私が文系でしたので文系の話です)

国語、英語を文系なら共通で見る学校が多いです が、

一方で愛知教育大や東京学芸大など二次試験がその後専門的に学ぶ一科目のみに設定されている大学もあります。

信州大の教育学部社会科コースのように国語または英語と地理歴史、

公民から二教科選択といった変わった入試方式の学校もあります。

よく「受験は情報戦」と言いますが

私立大学ほど入試が複雑でない教育学部も同じような学びができても入試方式が全く違っていたり、

愛知教育大と東京学芸大のように入試方式はそっくりでも研究内容や強み、

設備も違いで学べる内容が変わってくるため受験情報、

大学調べは肝心と言えます

私立大学についても定員厳格化が行われたため

入試難易度は全体的に上昇しています。

また早稲田大学教育学部など私立大学も入試制度改革を行うなど複雑化しています

(詳細は動画で解説されています)

世間では教員不足が騒がれているため教育学部ならはいれると思っていたら痛い目を見るかもしれません

受験戦争はもう始まっています。

できるだけ早く受験勉強を始め、大学を調べることで良い結果をつかんでください。

 

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