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【大学受験】古文が伸び悩んでいる人に贈る「古文読解勉強法」【スランプ脱却】

0.はじめに

こんにちは! 武田塾大泉学園校です。

 

そろそろ共通テストだけど、古文が中々できるようにならない!

そんなお悩みを抱えている受験生、いらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで本日は、そんなスランプを脱却するための「古文読解勉強法」をお伝えしていこうと思います!

 

1.登場人物の関係図を書くべし!

 

まえがき(導入)を疎かにしていませんか?

猫のイラスト「ひらめいた顔・驚いた顔・焦った顔・悩んだ顔」

 

この時点で何人か登場人物が出て来て関係性を説明していくれていることが多く、現代の日本語で書いてあるまえがき…

 

これをなんとなく読んでしまっていた人は、今日からしっかり読んでくださいね。

30秒でいいので集中して読んで、登場人物の関係性を簡単に図で書いておきましょう。

家系図のイラスト

 

読み進めることで登場人物が増減するので、そうしたらその都度関係図に書き足しておきましょう。

 

役職や別の名前で同じ人物を差していることが分かったときも、その人の周りに別名を書き込んでおきましょう。

 

以上のことをすることによって、「○○って誰だっけ?」といったようなことや、「△△って、□□のことだっけ?」といったことで迷うことがなくなり、設問で人を取り違えるリスクを最大限減らせるはずです。

 

2.設問と選択肢を最大限生かすべし!

設問と選択肢も現代の日本語で書かれています。最大限生かしましょう。

設問は一通り見てから本文を読めている人は多いかと思いますが、ここで注目してほしいのは選択肢です。

「正しい選択肢を選びなさい」という問題であれば、ほとんどの情報が間違っているわけですから、頭を混乱させないためにも選択肢は見ないことをおすすめします。

しかし、「誤りが含まれる選択肢を選びなさい」という問題であれば、ほとんどの選択肢は本文の内容を正しく反映しているということになります。そちらをあらかじめ見ておくことで、本文の流れや登場人物に関するヒントを得られることになります。この形式の問題があった際にはしっかり選択肢も目を通しておくことをおすすめします。

マルを出す犬のキャラクター

 

3.動詞に全部丸をつけるべし!

最重要関門「省略を補うこと」をクリアするための攻略法です。

 

動詞に全て丸をつけて、一つ一つが誰の動作なのか考えて、人物名を書き込んでいきましょう。省略された主語を強制的に補うトレーニングになります。

本文に関する理解度を確認したときに、誰がしたのかわからない動作があるのが、古文の苦手な人の特徴です。

1回でも誰がした動作なのか分からないと、そこからどんどん崩れていってしまいます。

その苦手を克服するために、一つ一つの言動の主語を明確にしていく練習をしましょう。

 

模試等の場では書き込む時間はないと思うので、普通は復習の時に行いましょう。参考書で勉強をするときには、初見の時から書き込んでいくのが良いでしょう。また、そうすると制限時間内に解けない場合は、制限時間内に解き終わってから、答えを見ないで主語を書き込んでいく作業をするのが良いでしょう。

初見で判断する練習を積む必要があるので、必ず初見の時に行うようにしてください。

 

私は練習の時点から、登場人物を記号で分け、発言や動作が出てきた時には人ごとに同じマークをつけていくことをしていました。これなら時間がかからないですし、主語を取り違える危険性も減らせるので、模試でも本番でも同じことをしていました。おすすめです!

 

 

古文は英語と違って、すらすら読めるものではありません。

動作やせりふがでてきたら「誰がしたのか」立ち止まりながら読むのが古文です。古文読解のやり方を矯正するために、正しい練習方法で古文に取り組みましょう。

ノームのイラスト

主語の見分け方

「そもそも主語の見分け方が難しい!!」という方もいらっしゃると思うので、知識としての見分け方を紹介します。

簡単に紹介するのですが、わからない部分があった人は要注意です。

古典文法の参考書に戻って詳しく復習してくださいね!

 

これらの知識を覚えた上で、主語を明確にする読解練習を積むことで、古文の読解力はまた一段階向上するはずです。

 

①敬語

尊敬語が使われた分の主語は身分が高い人

謙譲語が使われた文の主語は身分が低い人

 

敬語が出てきた時に「尊敬語」か「謙譲語」か判断できていますか?

判断できていない場合は、敬語を覚えなおしましょうね!

 

②助詞

前後で主語が変わりやすい助詞「を、に、ば、ども、が」

前後で主語が変わらない助詞「て、で、して、つつ」

助詞の意味を踏まえると理解しやすいと思います。

 

 

③連用形、~

動詞や助動詞の連用形の後ろに「、」が付き、そのまま文が続いていく場合、「、」の前後では主語が変わらないことが多いです。

 

 

④人物名、~

この構成になっている時の「、」は主語を表すことが多いです。

そのため、「人物名」が主語になることが多いです。

 

 

100%主語が変わる、変わらないといったことではありませんが、これらの知識がベースにあることによって、更に古文が読みやすくなるはずです。

 

これらの知識を生かして、一つ一つ立ち止まって考える、そして答え合わせをして修正することの繰り返しをしていけば、本番には自信をもって臨めるのではないでしょうか。

 

4.古文をイメージ化・漫画化すべし

古文で点数とれない人は、その情景が頭に浮かんでいないことが多いです。

現代と似ているところも、現代の常識からは考えられないこともあるので、古文の文章の情景をイメージ化できているかどうかは、理解できているかを図る重要な指標になるのです。

 

問題演習を行っている時は、絵を描いている時間はないと思うので、演習中は頭で思い浮かべるだけで大丈夫です。その後答え合わせをする前に、ぜひ簡単にイラストを描いてみてください。棒人間でも全く問題ありません。

その話をしっかり理解できているかどうか、自分で自分をテストする良い指標にしてみてください。

絵を発表する女の子のイラスト

古典常識の知識を蓄えるために

現代の常識と古文の時代の常識は違います。

そのため、ある程度古文の時代の常識を知識として蓄えておくことは情景をイメージするための強い武器になります。

 

古典常識の知識を蓄えるためには荻野文子先生の「マドンナ古文常識217(学研出版)」がおすすめです。

私も、受験生時代にお世話になりました。

イラストを用いながら分かりやすく解説をしてくれているので、古文の読解においてイメージ化しながら読むということがそのままできるようになる一冊です。

 

5.最後に

 

いかがでしたでしょうか。

以上の4点を意識して読解の勉強をすれば、省略も補えて、場面を考えて文章を読むことが出来るようになるはずです。

 

古文は覚えることが少ない分、問題演習で力を伸ばすことが非常に重要な科目です。

これから演習が増えてくる時期かと思いますので、ぜひ今日の「古文読解法」を生かして勉強してみてください!

冬にタオルを回す人のイラスト

 

6参照:武田塾チャンネルの動画

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