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数学の答案をどう書けばよいか

こんにちは。

武田塾御茶ノ水本校講師の鶴見です。

 

5月になり、そろそろ模試が始まると思います。その中で記述模試に関しては記述答案の書き方が不安だという人がいるかもしれません。ということで今回は数学の答案の書き方を紹介しようと思います。とても初歩的な事項もありますが、それを含め特に注意してほしいことは4つあります。細かく分けるとそのうち2つはするべきこと、あと2つはしたほうがいいことです。実際、するべきことさえ注意すれば、見やすくて部分点を狙いやすい答案ができると思います。したほうがいい事項は用途が後半に書いてあるので適宜参照してください。

まず最初にするべき2つのことから紹介しようと思います。

1.答えには採点者が答えと即座に分かるような目印をつける。

この事項はとても初歩的なことですが、同時にとても重要な事です。もしこの目印がないと採点者はその問題の解答が完了しているのかしていないのか即座に知ることができません。その場合、採点にとても手間がかかります。そのため、この点を注意するだけで大分見やすい答案になると思います。

2.解答するにあたって、使った公式名は書く。

この事項もとても重要です。具体例として、いきなり「nを有理数と仮定する」と書くのと「・・・を背理法で証明する。nを有理数と仮定する」と書くのでは、これ以降でしていることの伝わりやすさが全然違います。数学的帰納法などを用いる際にも、これから用いることを書いてくれた方が、採点者も数学的帰納法を使っていることを前提にして解答を読み進めることができるので、とても読みやすくなります。また余弦定理などの計算で用いる公式でも、その公式を使ったことを示していると、その公式を用いて(例えば)長さを求めるところまではできている、ということが採点者にも伝わりやすいので部分点ももらいやすいです。また解答者本人も自分はどの段階まで解答を書いたのかが分かりやすいので、しっかりした流れの答案ができます。

上記の1,2に注意していただければ、見やすく、部分点のもらいやすい答案が出来ると思います。模試だけでなく普段の勉強においてもこれらのことに注意して解答を書いておくと模試のときも自然と1と2に注意して答案が書けると思います。

次はこのように解答した方がいいという事項ですが、「記述模試で時間が足りない」「解答欄が小さくて埋まらない」という悩みに困っている方はぜひ参考にしてみてください。下記に書く2つはこれらの悩みの助けとなるものです。

⑴.途中計算を答案に書きすぎない

解答を作成する際に公式や答え以外に書くものというと公式から答えに至るまでの途中計算が主であるとおもうのですが、実はそこまで多く書く必要はないです。部分積分や(1)で証明した式を用いるといった重要な過程であれば答案に書くことが必須ですが、左辺から右辺への移項や数字の代入、四則計算といった初歩的なものは採点に影響しません。そのためそれらは問題用紙の余白や計算用紙ですばやくやってしまい、解答用紙には書かないという方法を用いることで、解答欄や時間の節約をできると思います。

⑵.図を使う

こちらも解答欄、時間の短縮にとても役に立ちます。特に図形問題での効果は絶大です。具体例を示すと、解答で、三角形ABCの各辺に自分で中点を3つ設定する必要があったとします。このとき、「三角形ABCにおいて辺ABの中点をL、辺BCの中点をM、辺CAの中点をNとおく」と答案に書こうとするととても面倒くさいです。しかし、これらの中点L,M,Nを設定してある三角形ABCを答案に図として書いておき、答案の記述として「図のように中点L,M,Nをおく」とすると大分手間がなくなり、さらに解答者本人も見やすくなります。

数学の記述答案の書き方についてはこれで以上になります。

読んで下さりありがとうございました。

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