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6.そもそも、インプットできたとは、なにをさすかがわかっているか?その2

参考書や授業で使っているテキストをどうしたら「身についた」とか「インプットができた」という判断ができるのだろうか。そういうテーマですね。
これは非常に難しい問題なので参考書によって覚えるところが違うので、ブログでもできるだけ具体的なことを書いていこうとおもっています。
さて、「どこを見分けるか?」のポイントですが、ひとつ重要な考え方として

「この参考書の得意分野は何?」

ということを考えるべきです。
たとえば青チャート。チャートシリーズというのは、模試などでわからない問題が出てきたときに、類題をチャートで調べることができるなど、その「網羅性」が一番の売りであり、「得意分野」なのです。つまり、チャートは逆に言うなら「入試問題の準備としての実戦演習」という部分では弱いですし、「計算をひたすら練習したい!」というならカルキュールをやった方がいいでしょう。そういうように、各参考書には「得意分野」「つくられた目的」というものがあります。その特色を理解し、判断できるようになれば、自ずと「どの部分を覚えるか?」というのがわかってきます。
ぐだぐだ書いてもわからないとおもうので、どんどん具体例をあげていきます。

  • 青チャート
    得意分野→例題の網羅性。
    だから、例題で理解できなかったりした場合は例題の下についている問題もして理解を深めてもいいが、基本的に例題を全問正解にし、ほかにいろいろついている問題はしかとしてOK.(網羅性が売りなだけあって、かなり完璧にするのに時間がかかるため、ほかのものまでやる余裕はないはず。)
  • 熟語ターゲット1000
    得意分野→シンプルで、熟語の網羅性が売り。
    だから、会話の付属問題集は別に得意分野でも何でもない。→イディオムの意味を覚えるだけで、付属問題集はやらなくて良し。
  • 実況中継シリーズ
    得意分野→わかりやすく話口調で書かれているのが売り。
    そのため、初学者が理解をするのに使い、インプットするには他の問題集などの方が網羅性が高い。付属プリントも頻度を無視したものが多いため、覚えなくていいことが多い。

というように、「これだけで完璧!最強の参考書!」というものはありません。「わかりやすさ」をとれば網羅性が低くなりますし、「シンプルさ」を優先すれば解説は淡白なものになりわかりにくいとおもうひともいるかもしれません。そのためすべてが最強な参考書はなく、1冊ずつ、つくられた目的、秀でている部分が違います。そこを「得意分野」と私は読んでいるのですが、その参考書の特性を知り、自分で判断して最も強い部分だけを覚えれば、その参考書を「身につけた」と考えていいのです。掲載されているもの全部完璧にするんだということが私の言っている「一冊を完璧に」ということではないのです。
得意分野だけを「一冊を完璧に」していく。これが最も効率的な勉強方法なのです。

武田塾御茶ノ水校 教務

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