こんにちは、武田塾王子校です。
ここまでの夏休みの勉強は順調に進んでいますか?
やる気はあってもなかなか実行に移せないのが夏休みの勉強だと思います。
ここまで思ったより勉強できていないと感じる人も多いと思いますが、残りの日数で挽回するつもりでがんばりましょう。
夏休みを迎えて模試などを受ける機会も多くなってきているかと思います。
そこでわかった苦手科目や苦手な分野に対して
なにか対策をしなければ…
と焦りながらも
どう対策していいかわからない…
と頭をかかえている受験生が多いのではないでしょうか。
特に共通テストでしか国語をつかわない多くの理系生にとって、
現代文は大きな鬼門となることが多いです。
そもそも現代文はセンスや運で点が決まるものだということにして全く対策せず本番に臨む人も多いかと思います。
もちろん、他の科目でカバーした方がコスパが良いとして捨てるのもありかもしれません。
ですが意外と配点が大きく、特に共通テストの配点が高い大学や国公立医学部をめざす受験生にとっては
ここで大量失点するととりかえしがつかなくなることもあります。
また、現代文が安定していない状態で本番に臨むと、共通テスト本番前の緊張感がとんでもないことになり精神衛生上よくありません。
そこで今回は多くの受験生(とくに理系生)を悩ませる
共通テストの現代文(評論)との向き合い方について解説します。
1.まずは受験科目として現代文もしっかり対策する意識をもつ
まず他の科目と同様に共通テストの現代文においても
基礎から応用のロジックをしっかり守るようにしましょう。
このロジックが守られていない受験勉強は非常に安定性を欠きます。
ではここでいう基礎と応用はどのようなものなのかを解説します。
まずここでいう基礎とは現代文全般そのものの力(共通テストでは使うかわからないような抜き出しや記述力を含む)
を指していて
応用とは共通テストの問題を解く力
を指します。
こういうと共通テストだけで、つまり全部選択問題で現代文のテストがおわってしまう受験生にとって
記述や抜き出しの力までつけようとするのは一見オーバーワークで無駄にみえると思います。
また、選択式の問題では
出題者側が答えを準備してくれていて選択肢を見れば答えがわかるようなつくりになっていると
思っている人も結構多いかもしれません。
非常に気持ちはよくわかります。選択肢には答えが含まれているんだから、その答えさえ見つければそれで終わりで、自分から何か言う必要もないし、解答の根拠を本文から抜き出してくるみたいなことはわざわざ勉強しなくていいと思うのは当然です。
もちろん現段階で共通テストがどうなっていくかはわかりませんが現状の選択問題のみの構成が続くのであれば
本格的に記述や抜き出しの対策をやる必要はありません。
あくまでそれらのプロセスを学んでいくべきということです。
ではなぜ、いまのところすべて選択式の問題となっている共通テスト現代文で、抜き出しや記述ができる能力を高めていかなくてはならないのかを説明します。
まず本文の内容の理解をそこそこにそのまま選択肢にはいって解答しようとすると選択肢の内容ありきで本文を理解しようとしてしまい
なんかもっともらしいことを言っている選択肢に説得されてしまう状態に陥ります。
そしてそのままなんかあってそうな選択肢に説得されて、そういえば本文でそんなこと言っていたような気がする、と思い込んでしまいます。
つまり、それらしいことを言っている選択肢に基づいて、本文の理解が誤って再形成されてしまうわけです。
ですが向こう(出題者側)はそれがねらいで問題を作っているので、この現象を防がない限り安定して現代文の高得点をとることはできません。
そしてこの現象を防ぐために
自分で記述や抜き出しもできるような現代文の基礎力
が必要になってきます。
選択肢を見る前に傍線と設問の内容をみて
「本文のどういったことを理解していれば解けるのか」
「問で要求されていることから解答にはこういったことが含まれていなきゃいけないな」
というのを
自分の中で(本文を根拠に)作っておいてから選択肢の吟味にあたってください。
本番ではわざわざ記述したりする必要はありません。
あくまで頭の中で、文章の根拠にもとづいた解答をおおまかに作ることができるかどうかが重要です。
2.二択で迷ったときどうすればいいか
よく
「2択で迷って間違えました。」
というセリフを耳にします。
実際この2択問題に悩まされる受験生もかなり多いのではないでしょうか。
2択で迷ったときよくやりがちなのが
ずっと選択肢とにらめっこして時間をかけてしまう
選択肢どうしをくらべてどちらがそれっぽいかを考える
といったことだと思います。
しかし上のような解き方ですすめていると、運ゲー要素が非常に大きくなってしまいます。
ここで大事なのは、
本文に戻って根拠を探しにいく
ということです。
選択肢どうしをくらべるのは全く悪いことではありません。
ただその比較の際には
本文にもどって情報収集を行う必要があります。
本文でもう一度情報収集をしたあと、その根拠に基づいて選択肢のキズを探すようにしましょう。
自分が集めた根拠に基づいて選択肢を切ることができていれば、2択で迷ったときの正答率もよくなるはずです。
3.現代文でなかなか得点が安定しないときの対策法
「いつも現代文で点数が安定しない。」
これもよく耳にするフレーズですが、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
これはさっき述べたように、選択肢に依存する解き方をしていたせいで、無意識のうちに運ゲー要素を強めてしまっていたことも考えられますが、
一番の原因としては
その文章で触れられているテーマや話題が自分が見知っているものかどうか
ということが挙げられるのではないかと思います。
自分がよく見知ったテーマや話題を扱った文章であれば、本文をスムーズに読み進めることができるため高得点をとれる反面
例えば芸術論などといったような、前提知識が全くないテーマや話題の文章がでてきたときにうまく本文をよみ進めることができず、得点をとることができなくなってしまうのではないでしょうか。
とはいってもいまさら芸術論について学びなおしたり、すべての話題やテーマについて網羅することはほぼ不可能です。
ではどういった対策をとればいいのでしょうか。
先ほど述べたように現代文の評論は情報収集の科目です。
つまり本文の根拠やキーワードと選択肢を照らし合わせて、正解を選んでいくことができるかが問われています。
そこで、情報収集で正しくインプットを行うために現代文の用語集や単語集を使います。
見慣れないテーマや話題が出題されても
インプットしなければならないワードの理解があれば、それがないよりはかなり解きやすくなると思います。
以上のことを踏まえたうえで
やはり現代文を解くときには動きを加えるとより解きやすくなると思います。
ここでいう動きとは、本文に線を引いたり、キーワードに印をつけながら読んでいくことです。
線を引きすぎて本文がよくわからなくなってしまう人には、自分が大事だと感じたワードや何度も登場してくるワード、重要な接続詞などを単語ごとの短い範囲に絞ったうえで丸で囲って印をつけておくと、あとで情報を拾うために本文に戻った際にみやすいのでおすすめです。
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