こんにちは、武田塾中山校の朝重です。
僕は塾では理系科目全般を教えているのですが、理系科目だと毎年この時期は勉強の仕方に悩んでいる生徒が多い印象を受けます。
というのも、今って基本的にはだんだん武田塾のルートが完結に近づき、あとやることはもうひたすら過去問と実践問題!という時期なんです。
しかし、特に理系科目って「参考書の解説が読める」レベルから「初見問題が解ける」レベルまでに結構ギャップあるんですよね。
なのでこれまでの勉強法と同じやり方で勉強していてもなかなか過去問の点数が上がらない、ということがしばしばです。
もちろん、ルートが終わらず過去問演習に入れない生徒さんに関してはもっと悩んでる率高いです。
周りとの進度や実力差が顕著に出始めてしまうので、精神的には本当につらい時期だと思います。
僕も皆さんと同じく、そんな苦しい10月を乗り越えた人間です。
結果として僕は現在、
横浜国立大学 理工学部 数物・電子情報系学科 電子情報システムEP
なる場所にて情報系技術を学んでいるわけですが、このちょっと前の時期までは正直大学受験について悩みに悩んでました。
それでもどうにか乗り越えて今があるので、そのノウハウを少しでも共有し、悩める受験生の皆さんへの一助になればと思い、本記事を書かせていただくに至りました。
悩んでいる受験生の皆さん、特に理系の方、特に特に理工学部を志望する方!!
ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければ幸いです!!
目次
10月期の私生活の様子
悩み(プロローグ)※興味ない人は飛ばしてください!!
先ほども少し触れましたが、僕はこの少し前の時期までかなり悩んでました。
というのも、僕は実はその時まだ志望校がちゃんと定まっていなかったのです。
なんとなく実力的に近い国公立とか行っておけばいい気もするけど、正直将来何がしたいとかわからんなあ、みたいに思っていました。
なのでモチベーションもさほど上がらず、漫然と勉強をこなしつつ当時ドハマりしていたBUMP OF CHICKENのアルバムをヘビロテする日々が続いていました。
そんな時、当時通っていた塾のチューターの方と、こんな話をしたことがあったのです。
朝重「チューターさんチューターさん、最近BUMPのゼロって曲にハマってるんですよ。歌詞もいいしサウンドもよくて(以下略)」
チューターさん「あーわかるいいよね。なんでBUMPの音ってグッとくるんだろうねえ。」
朝「そうですよね。僕もああいうサウンドすごい好きで、実際にそういう音使って曲作ってみたいとか思うんですけど、狙った音作るのって難しいんですよ。」
チ「あ、そういえば作曲趣味なんだっけ。」
朝「そうなんです。だからもっと感覚的に音を作れるようなソフトとかあればいいのになーとか思います。いっそそういうの大学で研究出来たらいいんですけどね。でも音楽に関わるソフトの研究とか学んだりできるところってほとんど」
チ「あるよ。」
朝「え?」
チ「音楽と工学の融合した学問学べるところ、あるよ。」
朝「な、なんですって!?」
ということでチューターさんの紹介あって出会ったのが早稲田大学基幹理工学部学系Ⅲに属する「表現工学科」という学科でした。
どうやら音楽をはじめとした芸術分野と、より画期的な芸術を届けるための工学技術を融合させた、音楽が好きな理系の僕としては運命的な何かを感じてしまう学科だったわけです。
実際に大学を見学したり文化祭に行ったりしてそんなことを調べていくうちに、こう思いました。
「こういうことも出来るんだとわかったら、なんか勉強頑張れる気がする!」
ということで、とうとう受験勉強に向けて本格的にスイッチが入ったのです。この時期がちょうど10月の頭だったと思います。
…え?お前今横国通ってるんじゃないの?早稲田ってどゆこと?
ええ、まあ、お察しの通り、僕は早稲田落ちてます。実は早稲田落ちの横国生でした。
ただ、ここで大事なのは志望校云々ではなくて、
ちゃんとスイッチ入ったの今くらいだけど、それでも頑張れば国公立理工学部とか行けるぞ!
ってことなんです。
あくまで僕の例ではありますが、今からでも適切に頑張れば実力は跳ね上がるのです。
だからこれをご覧のあなたも、きっとスイッチ一つで大きく変わることでしょう。
10月の私生活‐勉強編‐
ということで、いよいよ本題、10月の私生活についてお話ししましょう。
まずはこのころにやっていた勉強から。
この時期に意識していたことは、一通り各科目全範囲をやり終えていた頃合いだったので、どうすれば少しでも暗記などの負担が減るかを考えていました。
基本的に勉強というのは、1科目の間でほぼすべての知識がつながるように出来ています。
数学だったら、ベクトルを理解していると複素数平面への理解がしやすくなりますし、極限の考え方が微分を考えるためのカギになります。
英語でも、過去形のコアイメージを知っているからこそ、仮定法などもイメージしやすくなりますよね。
つまり、既知の知識を使うと別の知識が当然だと思えるようになることが多いのです。
なのでこの時期はとにかく、一度使った考え方でほかの問題も解けないか、なぜこの問題には使えないのか、初見の問題にその考え方を使えるようにするには何を知るべきかなど、
「応用する」という発想が自分でできるようになるための工夫を重ねていた記憶があります。
具体的にはひたすら、過去にやっていたテキストの解きなおし、そしてなぜその解き方が浮かぶのかの理由を言語化してノートにまとめる、という作業をしていました。
応用力を身に着けるにはとてもいいやり方だと思うので、参考書を終わらせてもなかなか過去問が解けるようにならない、という人にはお勧めの勉強法です!
ちなみに、僕は国立が志望校に入っているということもあって、一応国語とか社会も対策しなければならなかったんですが、この時点では正直ほぼノータッチでした。
ただ、その判断が出来たのもいくつか要因はあると思っていて、
・その時点で模試では割と余裕を持った点数が取れていたから、センター直前に詰め込めばいいと思っていた
・私立が志望校に含まれていることもあり、仮にセンターでコケても私立があるからそんな死にもの狂いでやらなくていいと思っていた
という部分はあります。実際、ほぼ勉強に関してはノータッチに近かった現代社会が74点、国語が161点と、まあまあの点数を取ったうえで、理系科目でいい点とれたんです。
運もあったかもしれませんが、実績とか自分の状況とかを鑑みて、自分に余裕を出してあげられると、メンタル的にも楽でした。
最後の時期の追い込みがちゃんと効いたのも、そういう余裕を持てていたからかもしれません。
なのでこの時期は、「モチベを上げる」と「余裕を持つ」という一見相反した二つをいかにして両立するかがカギだったと思っています。
あまり入れ込みすぎているのも個人的にはおすすめしないので、ちょっとピリピリしている人はいったん落ち着いてみるのはいかがでしょうか。
10月の私生活-勉強以外編-
続いて、勉強以外の時間はどんなことをしていたかですね。
この時期はひたすら、自己肯定感を高めたり、メンタルケアをすることに努めていました。
一度スイッチを入れたはいいものの、僕は根本的に強い人間ではなかったので、いつまでもそのテンションが続くわけではなかったんですよね。
なので、定期的にダレてしまうときが存在していました。
そういう時は、過去に解けるようになった難問を暇つぶしに解いて達成感を感じるとか、最近は頑張ったから休んでいいと思い切って決めたりとか、適度に自分を許すことを心がけてました。
また、あえて周りと比べて余裕であろう、ドライであろうとすることで、周りをちょっと鼻で笑いながらキメ顔で勉強に乗り込むといい感じに主人公感があって気持ちよくなれましたね。
気持ち悪いですか?僕もそう思いますよ。
でも、自分がいつだって自分の主人公なんです。
だから一度そうなりきってあげる。そういうメンタルケアも時には大事です。
成績の変化
さて、そんな勉強の仕方を続けた10月ですが、実際どれくらい成績が変わったかという話ですね。
11月頭あたりに模試があったのですが、その時の成績は割と今でも覚えています。
数学と物理が過去最高点だったんですよね。
もう帳票残ってないので点数を覚えてないんですが、結構革命的なぐらい上がってました。
割とリラックスしながらまじめに勉強というスタイルが思った以上にうまくいき、成績はこの時期かなり上がっていたと思います。
知識がつながる感覚も、この時期から結構身についてましたね。
ただ、どうしても過去問とかをやっててもまだ点数は伸びてきていなかったので、やっぱり最初のうちは過去問とかの結果は出ないものなのだと思います。
それについては、辛抱強く粘り、対策を立てて、何度も挑んでいくしかないでしょうね。
まとめ
さて、つらつらと当時のことを書いておりましたが、いかがだったでしょうか。
正直、当時は武田塾ではなく別の塾に通っていて、その塾のテキストを何周もすることにハマっていたので、参考書などについてはあまり進められるものがありません…。
しかしながら、どんなものを使おうと、重要なことの本質はきっと同じです。
この時期はとにかく「応用する」を「自らできる」ようになる!
「余裕を持ち」ながら「努力する」!
この二つのモットーを守って勉強してみると、案外ストレスなく勉強できるかもしれませんね。
…あ、あと友達はいた方がいいですね。できることなら作りましょう(涙目)。
以上です。
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