こんにちは。
大学受験予備校の武田塾中山校です。
今回のブログのテーマは「AIと医療現場」です。
AIが開発されたことで世の中がどんどんと変化していく中、『「医療現場」はどうなっていくのか』について書いていこうと思います。
AIに仕事を奪われる⁉
「AI」の登場で世の中がどんどん便利になってきていますね。
例えば、「AIスピーカー」話しかけるだけで色々やってくれるやつです。
Googleやlineなんかも発売して相当話題になりましたよね。
「Siri」なんかはもっと身近ですね。
多くの人は持っているし、使ったことがあるんじゃないでしょうか。
私は、わかないことを聞いたり、会話して暇つぶししたりします。
(一人でSiriと会話するのは私だけじゃないはず、、、と思っています。)
そんな便利なAIですが、「世の中が便利になっていって嬉しい!!」なんてのんきに言ってはいられません。
どんどん世の中が便利になることは良いことですが、いいことばかりではないのです。
と、言うのも、近い将来、「AI」に仕事を奪われるかもしれない、、という話を聞いたことはありませんか?
2014年にオクスフォード大学の研究室チームがすでに「今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い」という結論の論文を発表しているのです。アメリカの約半分が失業するということになります。
日本の話じゃないし、、と思っている人は考えを改めてください。
日本でも、アメリカでも、世界的にこの現象は起こりうるものです。
AIロボットで最初に思い浮かぶであろう「pepperくん」
その誕生がちょうど2014年です。
今や、法人や一般向けにも販売が開始されているそうですが、登場は8年前なんですね。
時が経つのが早いですね、、、。
しかし、pepperくんが登場したころにはもう、AIの飛躍的な成長がオクスフォード大学は予期していたということになります。
4年前にはなりますが、「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」という本が出版され、ちょっとした話題になりました。
当時は、横浜線の電車の広告なんかにもたくさん載っているのを目にしました。
皆さんの中にも覚えている人もいるのではないでしょうか。
この本の内容をざっと説明すると
AIは読解力がなく、AIに勝つには「読解力」を身につけるしかないが、最近の中学生は「教科書」すら理解できなくなってきてしまっている。
それでは、将来的にはAIに仕事が奪われてしまう。
これからの日本はどうしていくべきか?という話。
ここまでの話をまとめると、「このままいくと、AIによってどんどん仕事が奪われる、やばい!」ということです。
どんな仕事がなくなるのか?
では、具体的には、どんな仕事がAI に奪われてしまうのでしょうか、、、?
オクスフォード大学の出した論文では
- 保険の査定担当者
- クレジットアナリスト
- 不動産ブローカー
- レストランの料理人
- 造形、中子、鋳造機の作業員
- パラリーガル 弁護士助手
- 会計士、監査人
- 小売店の店員
- 工場作業員
- 臨床検査技師
- タクシー運転手
- テクニカルライター
- 農業従事者
- 原子力技術者
- 電子機器技術者
これらが消える可能性の高い職業として挙げられています。
(アメリカで出された論文なので中には日本にはない職業も含まれていたりはしますが、大方こんな感じでしょう。)
結構納得のいくものが多いのではないでしょうか。
自動運転技術の登場から、「タクシー運転手」、pepper君などの接客用AI の登場から「接客業」の仕事がなくなるのなんかは、簡単に納得がいくんじゃないでしょうか。先日、pepper君が接客の殆どを担当しているカフェを目にして、とても驚きました。新型コロナウイルス感染症の流行も相まって、人との接触を避けるという面でも普及が加速している印象ですね。
個人的には、ロボットに接客されるのは無機質な感じがして、なんかいやだな、、なんて思ったりもしますが、気を使ったりはしなくて良さそうなのでその点はいいかもしれません。
でも、中には資格が必要なものなんかもありますね。
「臨床検査技師」や「会計士」なんかは、資格が必要なので意外なんじゃないでしょうか。
今は資格があれば就職できるとか、安定できるとか、言われていますが、そんなことはないみたいですね、、、。
(もちろん資格を持っているに越したことはないと思いますが、、)
消えない仕事は?
逆に消えない仕事として挙げられているものは
- レクリエーションセラピスト
- 整備、修理工の第一線監督者
- 医療ソーシャルワーカー
- 振付師
- セールスエンジニア
- 小学校教師
- 生地や洋服のパタンナー
- 人事マネージャー
- スポーツトレーナー
- 経営者
- 写真家
- 調達責任者
- 弁護士
- コンピューター情報システム責任者
- 数学者
これは結構納得がいくんじゃないでしょうか。
特に数学者とかは絶対に消えない気がしますね。
この二つのデータからわかることは何でしょうか。
「反復作業」はAIによって奪われ、逆に「読解力」を必要とするものは奪われないということだと、私は思います。
AIは学習能力や判断能力はもはや人間を超えていると言われています。
「東ロボくん」や「将棋AI」なんかを見たらよくわかりますね。
まとめると、AIにはない「読解力」を使う職業だけが残っていくことになるのです。
医療現場ではどうなのか?
めちゃめちゃ前置きが長かったような気がしますが、、、。
お待たせしました。
いよいよ、ここからが本題です。
前置きのせいで、本題を忘れているかもしれませんが、今回のブログの本題は、
AIの登場で「医療現場」はどうかわっていくのか?です。
医療現場を代表する「医師」「看護師」「薬剤師」の三つの職業についてそれぞれ見ていくことにしましょう。
医師
医師の仕事は少しづつ置き換わっていくように思います。
例えば、「手術」
手術の手伝いをするようなロボットはすでに開発されていますし、そんなことを考えると一部の手術は置き換えられてしまうのではないでしょうか。
他にも、診断なんかもAIによって置き換えられてしまうように思います。
症状などを患者から聞いて、病名や薬を判断するのはAIにもできるようになりそうです、、。
しかし、やはり医師という仕事は消滅はまだまだしないのではないでしょうか。
新しい病気のことはすぐには学習できないですし、病気の説明なんかは患者さんの理解度などに応じて変えていく必要があります。
職業として医師はなくなりはしないですが、仕事内容はだいぶ変わっていくように思います。
看護師
看護師の仕事も少しは置き換えられていくと思います。
看護ロボットなんかも登場していますから、これも容易に想像できるような気がしますね。
でも、対人ですから、日々仕事は変化します。
応用力が必要になってきますから、反復作業ではないような仕事は残るんじゃないでしょうか。
これも医師と同様に、職業としては残るが、仕事内容が変化するパターンですね。
これに関してはものすごくありがたいように思います。
これからの日本はますます高齢化が進んでいき、「老々介護」が当たり前になってきてしまいます。
その状況で、介護を考えて行ってくれるAIは介護の負担を軽減させることができる大事なツールになると思います。
薬剤師
薬剤師、、、、。
私は、消滅する危険性が高いように思います。
調剤なんかは正直、「単純な反復作業」ですから、調剤の仕事は機械に置き換えられていってしまうように思います。
ただし、ただ調剤をするだけでなく、調剤の間違いを確認したり、医師と同じで、患者さんに対して説明をする業務なんかは消えないように思います。
これは考えて働く人は生き残れるというパターンだと思います。
ただ、形式的に調剤だけを行うという仕事の仕方だと職が危ういかもしれません、、、。
まとめ
AIという技術の登場で、医療現場に限らず、世の中は今後も劇的に変化していくと想像できます。
今までも、多くの技術によって世の中は劇的な変化を生んできました。
物事がどんどん便利になっていき、生活がより豊かに、暮らしやすく変化してきました。
多くの研究者や一般市民がそれを望んでいるのですから、当然です。
その一方で、工場で手作業で行われていた作業がどんどんロボットに置き換えられていったように、人間がやるべきことはどんどん減っていきます。
多くの人が職を失うという事態も起こりえます。
もう、人間がやるよりもロボットがやった方が効率が良かったり、人件費がかからなかったりするといったメリットが多いことは言うまでもないかもしれません。
きっとこれからもAIに限らず、新しい技術はどんどん誕生してくるでしょう。
これから、この変化の波にのまれて、「リストラされ、職を失っていくのか」、「今後もAIなどの新技術と上手く付き合い続け、バリバリ働き続けることができるか」はいかに「AIに置き換えることのできない能力」を持っているかになります。
その能力は、文系理系問わず確実に将来、必要になってくる力です。
「東ロボくん」の開発で現代文の偏差値が上がってこないということもわかり、読解力は基本的にAIは身につけられないと言われています。
人間がAIに勝てるのはもはや「読解力」しかなくなる未来がもうやってくるのです。
まずは、日々の学習で教科書や解説を読んで理解できるような「読解力」をコツコツと身につけていきましょう。
以上。
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