ブログ

薬学部の受験から就職まで ~現役薬学部生が語りつくします~

こんにちは。

大学受験予備校の武田塾中山校です!

 

早速ですが、「薬学部」と聞いて皆さんは、どんなイメージを持つでしょうか?

医療系の中でも、比較的注目のされにくい学部だと、私は思っています。

でも、そう思いませんか?

医者や看護師を主人公として取り上げたドラマや映画はたくさんあります。

 

が!

 

薬剤師や薬学関係の仕事を取り扱ったドラマ、映画思いつきますか?

そうなんです!思いつかないんです!

街にたくさんいて、皆さんの身近なところで働いているのに、全然注目されていないんです!

 

そこで、今回は、現在、薬学部に通っている私が、薬学部の魅力と実態について書いていきたいと思います!

 

 

 

薬学部:概要

 

「薬学」とは、薬に関してだけでなく、化学物質全般とヒトの健康や病気の関係性について学んでいく学問です。

固いですね、、、。

簡単に言うと、「薬と、薬として働きそうなものが、どう働くのか学ぼう」ということです。

「化学物質全般」について学ぶ理由は、「どんなものが薬になるかはわからないから」です。

思いもよらないものから、新薬が作られたりもするのです。

 

大学の薬学部では、大きく2種類の学科に分かれ、「薬のスペシャリスト」を育成しています。

 

薬学科

多くの大学にあるのが「薬学科」です。

 

これは、6年制で、主に「薬剤師」を育成するための学科です。

6年間で「薬剤師国家試験」を受けるのに必要なカリキュラムを網羅してくれます。

そのため、ここを卒業した人は、多くの場合、「薬剤師国家試験」を受験し、薬剤師としての資格を取ります。

「薬剤師」として、働く場所は、主に2か所あります。

 

薬局

1つ目が「薬局薬剤師」です。

皆さん、これはすぐに思いつくのではないでしょうか。

「薬剤師」といわれて思い描く、典型的なスタイルですよね。

医者からの処方箋を受け取り、正確にその薬を調剤し、患者さんにその薬の飲み方を指導する(服薬指導)までが、基本業務になります。

 

この時、医者に話したのに、また症状や飲んでいる薬などについて尋ねられますよね?

これ、「めんどくさいな」と思って適当に答えてはいませんか?

これは、医者が「間違って処方していないか」を確認するために行われています。

同じ成分の薬が複数ある、その患者には禁忌のものがあるなど生死にかかわります。

薬剤師によって、処方箋の間違いに気づくことができ、訂正された、というケースは少なくありません。

この質問にもめんどくさがらず、丁寧に答えましょうね。

また心配なこともここで聞いておきましょう。

丁寧に答えてくれるはずです。

 

病院

そして、もう1つが「病院薬剤師」です。

これは、聴き馴染みのない人も多いかもしれません。

病院に入院されている方などに、調剤を行うことが主な業務です。

これだけ聞くと、あまり薬局薬剤師と違いがないように思われるかもしれませんが、

決定的な違いは「チーム医療」に参加するという点です。

医師や看護師、その他医療従事者たちとコミュニケーションをとり、手術前後の対応などを一緒に考えたりします。

より、治療に参加し、患者さんと多く触れ合うことになります。

患者と一対一で話す時間があり、医師や看護師には話しにくいことを話してくれることもあるそうです。

また、薬剤師も当直がある場合があります。

 

生命創薬科学科

そしてもう1つの学科が「薬科学科」や「生命創薬科学科」などと呼ばれる学科で、こちらは大学によって名称はさまざまです。

ちなみに私は、こっちの学科に在籍しています。

この学科は、薬学科とは異なり、4年制です。

つまり、2年も短いんです。

そのため、「薬剤師国家試験」を受けるのに必要なカリキュラムは網羅されていません。

つまり、この学科に通っている学生は、「薬剤師」になれないんです!

(特殊な方法でなれる場合もあるみたいです。)

この人たちの卒業後の進路も見ていってみましょう。

 

大学院進学

これが、メインの進路といっても過言ではないと思います。

修士課程に進み、2年研究などをしてから就職活動をするという感じです。

なので、結果的に、就職までにかかる年数は薬学科と変わらなくなります。

しかし、「研究」に費やせる年数は実習などに行かない分、多くなります。

本当に朝から晩まで研究しています。大変そうです。

 

企業就職(研究職)

大学院を卒業後や大学を出てすぐでも、企業に就職し、研究職として働くというパターンもあります。

化粧品開発やジェネリック医薬品を開発する企業に就職することが多いです。

4年制の学科の学生に限らず、6年制の薬学科の学生でも、資格を取得した後に企業就職を目指すという学生もいます。

 

MR

そもそも、「MR」ってなんだか知っているでしょうか?

MRとは、「Medical  Representative」の略で、

日本語で言うと「医療情報担当者」となります。

日本語で言われてもよく分からないですね、、、、。

Wikipedia には、

「医薬品の適正使用のため医療従事者を訪問することなどにより、医薬品の品質、有効性、安全性などに関する情報の提供、収集、伝達を主な業務として行なう者」

とありました。

難しい、、、、。

簡単に言うと、「医薬品についての詳しい知識を持って、医者などにそれをプレゼンする人」です。

医薬品の営業マンといううことです。

病院からある医薬品に関しての問合せがきたりします。

また、医薬品情報は一般の人でも見ることができます。

主作用や副作用、何か問題が起きたときの事例などが書いてあります。

これになる人も、そこそこいます。

 

臨床検査技師

臨床検査技師とは、医者の指示で患者の血液や尿などを検査する専門職です。

医療検査技師になるには、特定の科目を履修し、国家試験に合格する必要があります。

大学によりますが、多くの大学では必要な科目を履修することができ、国家試験を受験することができます。

そのため、この資格を取得し、病院に勤務する人もいます。

これは、比較的、珍しいケースにはなります。

また、薬学部ではなくても、この資格は取れるので、気なる人は調べてみてください。

 

 

薬学部:受験科目

 

ここまで、薬学部がどんな学部なのか、説明してきましたが、

受験生にとって気になるのはやはり「受験科目」ですよね。

 

国公立大学

国公立薬学部だと、関東で考えると「千葉大学」が思い浮かびますね。

薬学部のある国公立大学って、思っているよりも少ないんです。

「東京大学」にも薬学部はありますが、類で受験するというイレギュラーなスタイルをとっているので、今回はスルーしたいと思います。

ここでは、「千葉大学」の薬学部の受験科目を見てみましょう。

 

センター

「英語(リスニングあり)」

「国語」

「数学ⅠA、ⅡB」

「生物、化学、物理から2科目」

「地歴公民から1科目」

 

個別試験

「英語」

「数学ⅠA、ⅡB、

「化学」

 

こんな感じです。

さすが、国公立、多いですね、、、。

大学によっては、化学の配点が高くなっていたりするので、注意が必要になってきます。

ほとんどの私立大学の数学受験では課されない「数Ⅲ」が必要なことも大きな違いですね。

 

私立大学

私立で薬学部だと、「慶應義塾大学」、「東京理科大学」、「北里大学」あたりを思い浮かべるでしょうか。

その3校の受験科目を見ていきましょう。

 

慶應義塾大学

「英語」

「数学ⅠA、ⅡB」

「化学」

 

東京理科大学

「英語」

「数学ⅠA、ⅡB、

「化学」

 

北里大学

「英語」

「数学ⅠA、ⅡB」

「化学」

 

基本的には、私立薬学部は、「英語」「数学ⅠA、ⅡB」、「化学」で受験できますが、

東京理科大学では、数Ⅲが必要になります。

気を付けましょう!

 

 

薬学部:入学後に必要な科目

 

では、薬学部に入学してから、「英語」、「数学ⅠA、ⅡB」、「化学」の三科目でやっていけるでしょうか?

やはり、少し厳しいとは思います。

受験科目以外の理科も以外と必要だったりします。

科目別に見てみましょう!

 

英語

「英語」に関しては、高校までの知識がしっかりと身についていれば、問題なく授業についていけます。

ただ、医療用語を英語で覚えなくてはならないため、単語の難易度は上がります。

文法では、特に新しくやることは少ないので、心配しなくて大丈夫です。

薬学部で英語って必要なの?と思うかもしれませんが、論文を読むのに必要です。

 

数学

数学は、大学でも勉強します。

高校で数学とサヨナラできると思っていたので、これが、結構意外でした、、。

数学は、数Ⅲとプラスαぐらいまでやります。

多くの人が、数Ⅲを高校でやっていないので、割と数Ⅲも説明してくれます。

ただ、丁寧に一からやってくれるというわけではないので、ある程度自力で勉強する必要があります。

 

化学

化学は、がっつり高校までの知識を使います。

特に復習などもしてくれないので、高校までの化学に不安がある場合は、入学前に対策しておくことをお勧めします。

化学に関しては、結構な速度で進むと覚悟しておいてください。

知らなかったことがたくさん出てきます。が、高校生の時に理解が浅かったところや覚えにくかったことが、大学生になってなるほど!と消化できた部分もあります。化学の深い部分まで学ぶので楽しいです。

 

生物

生物は、基礎知識があった方が苦労は少ないですが、特に絶対に必要という感じではありません。

余裕があれば、生物基礎ぐらいまではやっておいた方がいいかもしれません。

定期試験の勉強が気持ち楽になります。

 

物理

物理は、やっておくことをお勧めします。

高校でやっていない人が多いため、授業は復習から入りますが、説明が結構雑なことが多く、

全くやっていないと、置いていかれる可能性が大きいです。

(大学によっても違ってきます)

入学前に「力学」の分野を勉強しておくといいです。

 

薬学部:まとめ

 

薬学部は、薬剤師だけでなく、いろいろな場所で働くことができる、思っているよりも幅の広い学部です。

医師と同じ6年大学に通う(薬科学科の場合は大学4年、院2年)のでたくさんの知識を身につけることができます。

また、学部全体の学生の人数が少ないのでまとまっている感じがします。

同級生はみんな知り合いってかんじです。

定期試験の情報や実験の情報などはまわしまくります。

友達や先輩がいないと卒業できません。

冗談ではありません。まじめな話です。

気になる方は是非自分でも調べてみてください。私に聞きにくるでもよしです!

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

 


逆転合格専門塾! 大学受験予備校の武田塾中山校

〒226-0011 横浜市緑区中山町219 ル・チードビル5階

JR 横浜線 ・ 横浜市営地下鉄 グリーンライン 中山駅 徒歩1分

☎ 045-482-9544

 

各種キャンペーン、 過去ログはこちら

 

無料受験相談、 お問合せは下記のリンクかLINE@のトークからもどうぞ!

十日市場・鴨居・小机・川和町・都筑ふれあいの丘・センター南・センター北にお住まいの方もお気軽に!

もちろんグリーンライン沿線やそれ以外の地域の方からもご連絡お待ちしております。

綺麗な自習室、ドリンクサーバーの設置など、充実した学習環境を是非一度見に来てください(^^)

 

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる