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優先順位の付け方を考える ~ポーランド戦の西野監督の判断から学ぶ~

みなさんこんにちは!

大学受験予備校、武田塾中山校の梅村です。

 

現在ロシアではW杯という、サッカー界で随一の大会が開かれております。

連日日本でもこの報道ばかりですね。

 

今回のW杯ではVAR(Video Assistant Referee)が導入されています。

審判の決定にミスがないように、ビデオでも審判団がチェックを入れるという制度です。

この導入によりPKと判断されたものが覆ったりしていて、以前とは違った盛り上がり方をしていますね。

 

ちなみに refer (言及する)という動詞から派生した referee (レフェリー)ですが、日本語訳をすると審判です。

動詞の語尾に -ee がついたとき、受動的な名詞になるという性質が英語にはあります。

下のやつが有名ですかね?

 

 employ (~を雇う) → employee (雇われる人=従業員)

 

refer には「専門家に判断を問う」といった意味があるらしいので、「問われる側の人」という意味で審判という使い方になったみたいです。

単語の性質なども見えてくると英単語の覚え方も変わると思うので紹介しておきますね。

勉強のブログじゃないと思って油断してはダメです笑

武田塾は大学受験予備校です

 

 

さて、W杯もグループリーグが終わろうとしています。

昨日は日本代表とポーランド代表の試合がありましたね。

 

日本 0 - 1 ポーランドで迎えた終盤では、試合をこのまま終わらせようという意図が両チームに見えました。

ポーランドの選手の中にはピッチに座り込む選手もいましたね笑

結果としてサッカーの試合としてはつまらないものになってしまいました。

元来攻撃的なサッカーをすることで有名な西野監督がなぜそのような決断に至ったのか考えてみたいと思います!

 

引用:https://qoly.jp/2018/04/09/nishino-akira-signed-with-japan-national-team-kgn-1

 

 

西野監督とは?

 

現在日本代表の監督を務めている西野監督の簡単な紹介から。

 

アトランタ五輪ではブラジル相手に勝利をあげたことで有名な監督です。

当時はU-23日本代表を率いていました。

その後Jリーグのガンバ大阪や名古屋グランパスエイトを歴任されています。

ガンバ大阪時代にはJリーグの優勝や、AFCチャンピオンズリーグでの優勝など、輝かしい成績をあげています。

 

特徴としては「放任主義」「モチベーター」「攻撃的な戦術が好き」などがあげられます。

ガンバ大阪時代は 0 - 0 よりは 4 - 4 での引き分けを好むといった感じで、スリリングなサッカーを指向されてました。

観ていて面白いので、当時のガンバ大阪は多くのファンに愛されていました。

 

コロンビア戦、セネガル戦とパッとしなかった川島選手を、ポーランド戦ではキャプテンに指名したことからも、選手のモチベーションを上げることが得意なことが伺えます。

「世間がなんと言おうと俺は川島のことを信じてるぞ」という意思表示ですね。

 

そんな西野監督なんですが、なぜ「点を取りに行かない」という選択をしたのでしょうか!?

 

 

グループステージの状況

 

ロシアW杯のHグループの最終戦前の状況は以下のような感じでした。

 

     勝ち点  

日本    4

セネガル  4

コロンビア 3

ポーランド 0

 

このリーグを日本が勝ち抜くための条件はこちら。

 ・引き分け以上 = 勝ち抜き確定

 ・負けたとき  = セネガル対コロンビア戦の結果次第

 

一方、セネガル・コロンビアに関してはもっと条件がシビアで、特にコロンビアは引き分けだと勝ち抜けが確定しないので勝利が必要でした。

細かいところを説明しだすと難しくなるのでこの辺にしておきます笑

 

さて、こんな状況で試合当日を迎えます。

 

 

ポーランド戦の後半30分の状況

 

ポーランド戦の後半30分(試合は残り15分)の状況は以下のような感じでした。

 

日本   0-1 ポーランド

セネガル 0-1 コロンビア

 

このまま両試合が終わると、日本は決勝トーナメントへの進出が決定します。

ただ、セネガルが一点返してしまうと、日本は敗退という状況でした。

 

 

この中で日本の取れる選択肢は?

 

そのときの日本代表の取れた選択肢をここで考えてみたいと思います。

 

自力突破のためには

 ポーランドから点を取って引き分け以上に持ち込む。

 ただし、日本は攻める必要があるの点を取られる可能性も上がる。

 点を取られるて 0 - 2 になったらほぼリーグ敗退。

 

他力突破のためには

 日本 0 - 1 ポーランド で試合を終わらせる。

 他会場は セネガル 0 - 1 コロンビア のまま終了の必要あり。

 セネガルが点を取って引き分けたら日本は敗退。

 

この二択を西野監督は迫られていたわけです。

というか、一般的には前者の選択肢しか頭の中にない場合がほとんどだと思います。

後者の選択肢が思い浮かぶ時点ですごいことだと思うんですね。

だから日本が後者の選択をしたとき、日本がザワザワしました笑

そもそもその発想したいがなかったからです。

「突破の可能性を他のチームに委ねるなんてもってのほかだ!」

という感じで。

 

 

ここで、感情を抜きにしてリーグ突破の可能性だけを考えましょう。

 

①日本はポーランドから点が取れるのか?

 ⇒試合を見ている限り、難しかったと思います。

 

② 0 - 1 で終わろうとしたときの可能性は?

 ⇒ポーランドは既にグループリーグ敗退が決定済。

  日本に大差をつけて勝つ必要がない。

  ポーランドサイドからみた場合も、攻めることは失点のリスクを上げることになる。

 ⇒日本とポーランドの利害は一致するから実現可能性は高い。

 

③セネガル 0 - 1 コロンビアで終わる可能性は?

 ⇒わからない。でもセネガルもコロンビアも絶対に勝ちたいから本気で試合は続くはず。

 

これらを鑑みて、西野監督は点を他力突破を選びます。

そっちの可能性の方が高いと感じたからです。

現に、日本が点を取りにこないと察したポーランドは、全くボールを取りにきませんでした。

この時点で日本 0 - 1 ポーランドでの敗戦は決定的となりました。

あとはセネガル対コロンビアの結果次第となります。

結局こちらもこのまま試合終了。

めでたく日本はグループステージ突破となりました。

 

 

では次に、日本人の感情を交えて選択肢を見てみましょう。

 

自力突破を目指した場合

 日本勝利 → 称賛される

 日本敗戦 → 元々そんなに期待されていなかったため、叩かれることはない。リーグ敗退だったとしても健闘したと称賛される。叩かれる部分があるとしたら、決勝トーナメントを見据えて主力を温存したこと。「セネガル戦のメンバーだったら勝っていたんじゃないか?」と言われる可能性はある。

 

他力突破を目指した場合

 グループリーグ突破 → あまり支持されない。「そこまでして勝ち抜きたくない」というサポーターから叩かれる。

 グループリーグ敗退 → 壮絶なバッシングが予想される。

 

 

ここまで考えると、西野監督の凄さがわかります。

ただ可能性だけを考えて采配すれば、 0 - 1 での敗戦を選択できるかもしれません。

ただ、その後の状況を考えると、そのプランを思いついたとしても実行まで移すことはなかなか難しいと思います。

なぜなら突破しようがしまいが、自分への評価は下がる選択だからです。

現に本田選手も、「あの采配は自分にはできない。西野監督はすごい。」と言っていました。

 

 

物事の見え方

 

ここで一つ、「舞台背景次第で、同じ事象であっても人間の感じ方は変わる」ことを見てみます。

 

あの場面、もし「決勝トーナメントに進めなければ殺害する」と予告されていたらどうですか?

実際問題、日本戦でハンドをしたコロンビアのサンチェス選手は殺害予告までされています。

 

全然見え方が変わりませんか?

 

このように、舞台背景が変わるだけで事象の見え方はガラッと変わります。

しかもその判断基準は人によって違います。

ということは、周りの評価を気にすることには意味がないと言えるかもしれません。

どんなことであっても賛否両論あるのであれば、自分の信念に従った方が後悔はないんじゃないかと思う次第です。

 

結果的にですが、このままもし日本がW杯で優勝したとしたらどうですか?

ポーランド戦での西野監督の采配は名采配として語り継がれることになりそうですね。

 

 

物事の優先順位

 

武田塾は大学受験予備校です

 

もちろん勉強の話をしますよ笑

 

梅村の主観ではありますが、世の中のできる人はみんな西野監督的な発想をしている気がします。

特に優れた経営者は皆西野監督を称えている印象です。

(大学生の間では有名な「意識高い系SNSニュースアプリ」を見ての判断です笑)

なぜなら彼らは何よりも結果を出すことが求められるので、西野監督の結果を出す態度に共感できるのでしょう。

「武士道のような美学」だけで従業員(employee)を食べさせることができないことを知っているからです。

 

 

受験生の皆さんは優先順位をどのように決めていますか?

 

受験生にとっての成功とは志望校への合格でしょう。

志望校合格への可能性を上げる選択をできていますか?

 

選択をできるのは他人ではありません。

自分自身以外にはいません。

自分にとってベストの選択をしないと人間は自己嫌悪に陥ります。

自分に負けた感覚を持つからです。

それが続くと自信を失くします。

逆に、辛いけれどもベストの選択をできたときには達成感を得られます。

人は自分に勝ったときに初めて自信を持てるんです。

 

部活があるからとか、学園祭の準備があるからとか、言い訳にしていませんか?

優れた人はそれらの両立は目指しますが、どちらかを削ることはしません。

削らなければ時間が足りないのであれば、優先順位の低い方を削ります。

もちろん優先順位は感情を排してドライに付けた順位です。

受験生であれば受験勉強のはずです。

 

 

西野監督は一番結果の出る可能性の高い選択をしました。

 

 

受験生の皆さんも後に続くようにしましょう!!

 

 

以上です。


 

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