塾生の声

【2024年度】総合型選抜で慶應文学部合格!400字記述と英作文の壁!

こんにちは!武田塾武蔵小杉校の三浦です。

 

25日に国公立前期試験が終わり、いよいよ今年の一般入試も一段落つきました。私立大学の合格報告はたくさんもらっています!これから合格体験記としてどんどん報告させてもらいますのでご期待ください。

まずは第一弾、11月の総合型選抜慶應義塾大学文学に合格を決めてくれた小林里紗さんの合格体験記をお届けします!

推薦入試はお得だという噂が広がっているようにも見えますが、実際は一般入試よりも難しいところは多いです。なかでも、慶應の総合型選抜は一般入試よりも色んな意味で難しいと思っています。だからこそ小林さんの合格は本当に凄いことだと思うのですが、どうやって合格出来たのか、今回はその秘訣に迫っていきたいと思います。

小林さん

 

小林里紗さん(東京都市大学附属等々力高校卒)

慶應義塾大学 文学部 総合型選抜入試 合格!

 

受験を決めたのは1ヶ月前!?

受験を決めたのは1ヶ月前!?

まずは合格おめでとうございます。いまの気持ちを聞かせてもらえますか?

 

合格出来てよかったです。発表を見たときは、学校の教室でひとりで見たんですけど、同じクラスの子に推薦入試を受けていることを言っていなかったので、iPadで見て、嬉しい気持ちがバレないように顔を伏せて、「やったー」と心の中で喜んでいました。本当に受かるとは思っていなかったんで、番号を間違えているかもしれないし、もう一回ログインをして確認したんですけど、本当に受かっていました。

 

本当に合格出来てよかったですね。推薦入試はいつ頃から考えて勉強をはじめたんですか?

 

実は、慶應の総合型選抜を考え始めたのは、8月の終わりの河合塾記述模試が終わってからでした。その前は総合型選抜があるのを知らなかったので、指定校推薦のために学校の勉強を頑張りながら、一般入試になっても良いように、武田塾のルートに沿って一般入試の勉強を頑張っていました。だけど、指定校推薦がダメだったのをきっかけにお母さんが調べてくれて、総合型選抜も受けてみようかなと思って、急だったんですけど準備をはじめました。

 

すごいよね。この短期間で総合型の枠で慶應を射止められたのは本当にびっくりだ。小林さんがこの短期間で合格が出来たのも、一般入試の勉強で基礎的な学力を身に付けられていたからだと思うんだよね。慶應の文学部は、総合型選抜だけれど、難しいペーパーテストを解いて受験しなければいけない。だから、今日はそのあたりについて聞かせてもらえたらなって思います!!

 

英文法の苦手を克服するコツ!

そもそも武田塾に来てくれたのは、どういう動機だったのか聞かせてもらって良い?

 

成績は割と良かったと思うんですけど、指定校推薦が取れなくても一般入試に対応出来るように、塾に通いたいなと思って武田塾に来ました。

 

そのときは、すごく英語が苦手だったよね。具体的にどういうことをやったか覚えている?

 

学校の定期テスト対策を相談したときに、学校で配られてテストにも出る英文法のテキストが『Next Stage』と同じ著者のものだったので、構成も似ているし、解説も自分で自学自習出来るように丁寧に書かれてある『Next Stage』をやれば勉強しやすくなるよって言われました。だから、塾では『Next Stage』を丁寧にやって、試験前に学校のテキストを詰め込むかたちで勉強して、互いに補強し合えるように勉強をしていきました。

そもそも私はチアリーディング部に入っていたんですけど、高校2年生のときはまだ部活があったんで、あまり勉強時間が取れなかったんです。だから行きの電車で単語を勉強して、疲れたときは何もしないときもあったし、やるときは『Next Stage』をちょくちょくやりながら、学校の課題もやっていきました。『Next Stage』をやったおかげで、学校のテキストはとてもやりやすくなりました!!

 

『Next Stage』って実は難しいと感じる人が多い参考書の一つだと思うけど、英文法が苦手だった小林さんから見て、どうやって勉強したら良かったとかありますか?

 

最初から、右の解説ページを見ないで左の問題ページの問題を解くのではなくて、1周目は直ぐに右側の解説を見ちゃって、ちゃんと理解してから覚えて、2周目から覚えているかどうかを試すために、左側の問題を解く勉強方法が良かったです。高校3年生になってからは、出来るだけ早く解けるようにすることを意識して何周も勉強しました。最後には、なんとなく答えられるだけで自分でちゃんと考えられていない問題にはチェックをつけていました。

 

質問を毎週10個考える!

そうだね。最初は覚えていないのに悩んでも時間の無駄だから解説を読み込もうって言ったよね。だけど、それだとただ答えを覚えてしまうだけになってしまう危険性もあったから、『Next Stage』で強制的に質問をしてもらうってことをやったのを覚えている?毎週、最低10個は質問を作ることで、どこに着目して勉強すれば、覚えやすくなるか、解き方が正しく整理出来るかということを延々と考えてもらったと思うけど、あれはどうだった?

 

質問を考えろって言われると、ただ答えを覚えるよりも自分で考えなきゃいけなくて、今までよりも深く考えて解くようになったので、質問を考える勉強は良かったなと思います。

 

質問って大事だけど出来ないって人のために、コツとかあったら教えてくれない?

 

良い質問をしようと思わないことです!ちょっとでも変だなーって思ったことを質問する方が、案外良かったりしました。

 

その姿勢は大事だよね。英文法って細かいところで差がつくから、細部に気を配れるように些細なことでも質問するべきなんだよね。だから、まずは1単語ずつ直訳して、それで解説の理解と自分の理解が食い違うところを質問してねって伝えていた。そうやって何度も質問するうちに、段々と深い質問もできるようになってきたし、あとは覚え方も上手くなっていった気がする。言われた通りに前向きに勉強を頑張ってくれる小林さんだから成功したやり方だったとは思うけど、結構上手くいった気がする。学校の成績とかテストの点数に成果は出た?

 

それまでは英語の定期テストが平均点より下になることもあったりしたのが、平均点より10点ちょっと上の点数を安定して取れるようになって、8割以上の点数も取れたり出来るようになりました。そのときは嬉しかったです。

 

英語の成長を実感出来たタイミングってあったりする?

 

高校3年生の夏くらいに『英文解釈の透視図』をやっていて、文章を読んでいて文法で躓くことが無くなったことです。過去問を解く授業があっても、文章の意味が完全に分かんないことがなくなったときには成長を実感出来ました。高校3年生の1学期の共通テスト模試だと総合でBランクだったけれど、夏の段階には総合でSランクまで持っていけてよかったです。

 

慶應文学部の総合型対策について

心が折れそうになる過去問

もうそれくらいまで行くと十分に一般入試でも戦えるようになっていたんだけどね。でも、もともと考えていた指定校推薦はダメだった。そのときは、落ち込んだ?

 

落ち込んだんですけど、割とすぐに切り替えられました。その日、塾に来ていつも通り自習室に来たら周りが勉強しているので、勉強しなきゃなと思って、切り替えられました。そして、慶應の総合型を受ける決意をしたんです。

 

こうやって話を聞くと、上手く行ってるじゃんと思われるかもしれないけれど、総合型選抜を受けるための準備は全然出来てなかったし、このあとは大変だったよね。あそこからの頑張りは凄いものだった。

 

望みをかけずに、やれるだけやってみました。2時間で論述問題を解くテストの対策は、過去問を解いてみても、最初の方は全然集中力が持たないし、受けるの辞めようかなと思ったりもしました。400文字の記述問題なんて、今までやってことがなかったし、書く機会も無いから、全然慣れなくて、1ヶ月前とかの答案は本当にボロボロでした。

 

実は長いだけじゃなくて、文章もめっちゃ難しいんだよね。

 

分野によっては何を言っているのか分からないものが多かったです。ほとんど決められた範囲の中での要約だったので、筆者の意図が分かれば読めるし、分からなければ読めないみたいな。自分の得意不得意が思いっきり出るので、運みたいなところがあったと思います。一般入試の現代文と比べて、選択肢を切る方が自分は苦手だった気がするので、その意味では合ってたかもしれないと思っています。

 

現代文キーワードを2冊やり込む!

その運の要素を出来るだけ減らせるように、色々なことをやったと思うけど、どんな対策をしましたか?

 

「現代文キーワード」「評論文キーワード」でキーワードを覚えることと、要約の練習をたくさんしました。自分の言葉を簡潔にまとめるのが、本当に苦手でした。いつも一文がめっちゃ長くなるのが癖で、全然、整理出来ていなかったんです。それを添削をしてもらったりしながら、短く分かりやすく、文章の要約を出来るように練習しました。

 

慶應の一般入試の小論文の過去問も解いてもらったけど、あれと比べてどっちが難しい?

 

解いた年度にもよると思うんですけど、推薦入試の方が難しく感じたかもしれないです。ただの要約だけじゃなくて、ちゃんと読解して問題に答えなきゃいけないところもあるので、理解を深めていないと答えられない。推薦の方が文章量が長い分だけいろんな話が出てくるから、変な方向に引っ張られちゃうときもよくありました。

 

本番はどうだったの?

 

「「合理的権威」と「非合理的権威」。またそのふたつに対応する「権威主義的倫理」と「ヒューマニズム的倫理」」というテーマと「客観的なデータを重要視し過ぎているけどそれでいいのか」というテーマで、自分の苦手な分野じゃなかったので、落ち着いて解けました。

 

苦手な分野じゃないって言うけど、短期間で何回か練習したテーマだったよね?最初のときは全然よく分かっていなかったと思うけど(笑)。小論文の方は書きにくくなかった?

 

自分の意見を書くときに具体例を出せって教えられたんですけど、本番は変に自分の浅い理解のまま書きそうになっていたんです。でも、具体例は自分で理解できているものじゃないと浅くなってしまうので、そのことに途中で気づいてから直したので、完成はギリギリになりました。

 

具体例をどうやって持ってくるかが一番難しいよね。コツとかある?

 

まずは、自分の経験の中で出来るだけ探すことです。もし経験が無かったら、テーマが「客観的」だったら、そのままだと難しいので「客観的」といえば「〇〇」という感じで、自分の書きやすいテーマ、キーワード系の参考書に入っている内容で書けるように、何回か言い換えてから書きました

 

英作文は言い換え力

「言い換え」と言えば、英作文とか絶望的な状態からスタートしたよね。

 

めちゃくちゃ難しかったです。日本語の読解問題の文章中に線が引いてあってそれを訳さないといけない。ある程度前後の文章を理解出来ていないといけないですし、そのままだと英語には訳せない難しい日本語がお題になるので、まずは英訳しやすいように、日本語を日本語に訳さないといけないんですよね。最初に過去問を解いたときは本当に出来なくて。日本語の語順のまま無理やり書くから、関係代名詞ばっかりを使ったりして、英語がめちゃくちゃになっていました。だけど『転換発想の英作文』という参考書で、言い換え方を学んだり、重要な言葉と訳さなくていい言葉を分ける練習をしたりしました。最終的に、まずは主語動詞を文章から抜き出して文の骨格を作ってから、そのあとに補足要素をどう入れるかを考えて、というやり方で文を組み立てるようになってからは、なんとか書けるようになりました。

 

本当にすごい成長だよね。正直、めちゃくちゃ難しい英作文で、京都大学の入試問題よりも難しいとも思うし。そうした正攻法の攻め方が出来るようになったのは、一般入試の勉強で英文法の考え方をちゃんと身につけられていたのと、論理的な読解力を鍛えられていたから、何が大事なのかを見抜けるようになったことが大きいんじゃないかなと思ってます。この成長速度には本当にびっくりした。

 

習慣化して量を確保すること

正直、なんで自分は受かったと思いますか?

 

量をこなせたことかもしれません。病みましたけど、病んでいる時間がもったいないって考えて無理矢理やりました。8月はしんどかったです。

 

めちゃくちゃ勉強していたよね。超努力家で、2年生の間は部活があって勉強時間が取れないなかコツコツ頑張っているのも凄かったし、部活を引退してからも毎日ずっと自習室で勉強しているのもすごかった。部活との両立は大変じゃ無かった?

 

大変だったけど、自分が部活の中でも生活指導の役職だったので、自分が両立していないといけないプレッシャーがありました。矛盾するけど出来るだけ割り切って、部活は部活、勉強は勉強で、割り切れるようにしたことです。定期テスト2週間前以外は、宿題をこなせているのか分からないぐらいの進み方でしたけど…部活が終わってからは、嫌でも自習室に来るようにしてモチベーションを維持していました。

 

その習慣を維持できるだけで凄いんだよ!

 

ネガティブな自分でもポジティブになれるように

自分と同じような後輩の受験生に向けて、アドバイスはあったりしますか?

 

自分は、付箋を単語帳につけ過ぎてしまって、あれもこれも出来ないと思って付箋を貼りまくっていたら、付箋の量を見てこんなに出来ていないんだと思って病んでいました。だから、最後の方は自信を持って付箋を剥がすことと、出来るだけ付箋を付けないように一回一回をしっかりと覚えることを意識して頑張っていました。あとは表紙の裏に終わった後の付箋を全部貼って、これだけ覚えられたんだと数えるようにしてモチベを上げていました

 

なるほど。今日は詳しく聞けていないけど、本当は日本史が一番得意だったんだよね。今言ったことが暗記科目を仕上げるコツになるのかな?

 

逆に日本史は全然付箋を貼っていなかったです。単純に日本史が好きだったのもあるけど、『時代と流れで覚える日本史B』をやってよかったと思います。単純暗記で覚えちゃってたら、出来ても4択を切れないし、『時代と流れ』を物語風に読み込むと、新しいものが出て来たときに、ここに入ってくるのかということが分かって、楽しく勉強を進められました。

 

そうなんだね(笑)。楽しいってこととか、ポジティブになるってことが大事なんだね。

 

ネガティブになって良いことはない。朝に早起きをしたりもしました。学校がある日は5時半に起きて朝に1時間勉強をしていたら、朝から出来たと思ってモチベが上がりました。朝からだらけちゃったと思うと1日がナイーブになるし、それを取り返そうと思って、自分には無理なスケジュールを組んで終わらせようとして、結果的に病んでしまうというかたちになるので。計画通りに勉強をこなすことが大事でした。

 

こういう習慣の話が一番大事だよね。本当はもっと聞きたいこといっぱいあるんだけど、ここらへんにしておきましょう!今日はありがとうございました。合格おめでとうございます!!

 

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