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高卒認定試験が来年度から変わるって?そもそも、どんな試験?

こんにちは、武田塾茂原校です。

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今日のテーマは、高卒認定試験です。

その存在は多くの人に知られていると思いますが、中身の詳細はよく分からないと言う人も多いのではないでしょうか。

大学に進学するには、基本的には高校を卒業している必要があります。

しかし、「事情があって、高校を中退せざるをえなかったけど、大学には進学したいな。」と考えていたり、

あるいは「高校には進学せずに社会に出たけど、やっぱり大学には行っておきたいな。」と考え始めたり、

そんな人もいると思います。

その様な時に必要になるのが高卒認定試験です。

この記事を読んで、高卒認定試験の概要をバッチリ抑えてしまいましょう。

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高卒認定試験って、どんな試験?

実は国家資格の一つ

高卒認定試験とは、合格する事により高校卒業と同等の学力があるとの認定が得られる試験です。

大学や専門学校への進学には、基本的に高卒以上の学歴が求められます。

しかし、高校を卒業していなくても、高卒認定試験に合格していれば、同等の資格を得られる為、それを目的として受験する人が多いです。

なお、「高卒認定」は、実際に高校を卒業して得られる「高卒資格」とは厳密には違います。
ですから、高卒認定試験に合格しても、その段階では、あくまで学歴は「中学卒業」です。

しかし、大学・専門学校への進学資格を取得できる事に変わりはありませんし、
その後、大学や専門学校へ進学し卒業すれば、もちろん、それ(大学卒、専門学校卒)が正式な学歴となります。

ちなみに、あまり知られていませんが、高卒認定は文部科学省が所管するれっきとした国家資格の一つです。

では、以下でより詳細を確認していきましょう。

どんな人が受けられる?

受験資格があるのは、「試験を受験する年度内に満16歳」になる人です。満16歳と言えば、一般的には高校1年生の年齢ですね。

中学卒業後そのまま高校に入学した場合、卒業する時には、通常18歳になっていますが、実は高卒認定試験はそれより早い段階で受験可能だと言う事です。

つまり、見落とされがちですが、今現在高校に在籍している生徒でも受験可能です。

例えば、病欠等などの事情があって出席日数が足りず、卒業に必要な単位が取得出来ない場合でも、学校長の判断により、大学受験資格を高卒認定試験で代用することも可能です。

 

具体的な試験科目は?

ここは少し話がややこしくなります。

と言うのも、昨年度(2022年度)に指導要領の改訂があった為、それに合わせる形で高卒認定試験にも変更が生じるのです。

ただし、変更があるのは来年度(2024年度)からです。

これは指導要領の改訂が適用されるのが、改定のあった昨年度(2022年度)時点での高校1年生からだからです。

この学年の生徒が高校を卒業する事になるのが、来年度(2024年度)ですから、そこに合わせて高卒認定試験の中身も変更されると言う事です。

以下では、変更前(現行)と変更後、両方を記します。

現行の形(2023年度まで)

合格するには、8~10科目で合格点を獲得する必要があります。
8~10と科目数にバラつきがあるのは、必須科目と選択科目があって、選択科目をどうするかによって、必要科目数が異なる為です。
具体的には、以下の通りになります。

【必須科目】

・英語

・数学

・国語

・世界史

必須科目は上記の4つです。英数国は何となく想像がつくかもしれませんが、世界史は意外に感じる人も多いかもしれませんね。

【選択科目】
・「日本史」か「地理」のどちらか1科目
・「現代社会」1科目か、もしくは「政治経済」「倫理」の2科目両方
・「物理・化学・生物・地学」の内いずれか1科目と「科学と人間生活」の合計2科目
もしくは「物理・化学・生物・地学」の内、いずれか3科目を受験。

選択科目が、このような仕組みになっているため、何を選ぶかによって、必要科目数が違ってくる訳です。

来年度以降(2024年度以降)

合格するには、8~9科目で合格点を獲得する必要があります。
8~9と科目数にバラつきがあるのは、理科の選択科目をどうするかによって、必要科目数が異なる為です。
具体的には、以下の通りになります。

【必須科目】

・英語

・数学

・国語

・歴史

・地理

・公共

必須科目は上記の6つです。

【選択科目】
・「物理・化学・生物・地学」の内いずれか1科目と「科学と人間生活」の合計2科目
もしくは「物理・化学・生物・地学」の内、いずれか3科目を受験。

 

変更点まとめ

公共は旧課程における現代社会とほぼ同じ内容と考えて差し支えありません。

変更点は上記の通りですが、特徴として、まず科目選択の自由度は大幅に狭まった事が挙げれれます。

これまで社会は世界史が必須で、あとは選択だったものが、歴史(日本史と世界史、両方の内容を含みます。)地理、公共と全てが必須となる訳です。

総じて、負担は増えたと考えるべきでしょう。

 

試験のレベル感

大学受験における入試は、言い方は悪いですが、「落とす為にやっている試験」と言う見方も出来ます。
志願者全員を合格させる訳にいかないので、不合格者を決めなければいけないと言う事情があるからです。

一方で高卒認定試験の趣旨は、何らかの理由で高校を卒業出来なかった(あるいは、そもそも進学しなかった)人が、その事により将来の選択肢が狭まるのを防ぐ点にあります。

ですから、決して落とす事が目的ではなく、一般的な大学受験と比べれば、そこまで合格難度の高い試験ではありません。

具体的には、出題範囲は中学生~高校1年生程度になります。

ただし、社会系などの、どの学年でどこまでを学習すると言う事自体が決まっていない科目では全体が出題範囲となります。。

とは言え、上記の通り、落とす事が目的の試験ではありませんので、奇問難問やひっかけ問題、重箱の隅をつつくような問題はまず出ません。

なお、合格最低点などのデータは公表されていない為、ハッキリとした事は分からない部分もありますが、40点代前半程度が目安で、50点を取る事が出来れば、ほぼ安全圏と見て良いでしょう。

 

その他、高卒認定試験において、抑えておくべき事

①マークシート形式

高卒認定試験はマークシート形式の試験です。記述型の問題は出題されません。

②一度合格した科目は、その後ずっと有効

高卒認定試験において、1度合格した科目は、次回から受験を免除されます。
つまり、「合格には、8~10科目の試験で合格点を取る必要がある」と書きましたが、一度に全ての科目に合格する必要はないと言う事です。

高卒認定試験の合格率は40%程度で、これを聞くと低いと感じる人が多いかと思います。
しかし、これはあくまで必要な科目全てで合格点を修め、無事に高卒認定を得る人の割合です。

科目ごとの合格率は、それよりずっと高く、少なくとも1科目でも合格している人の割合で言えば、9割を超えているとの事です。

ですから場合によっては、全科目一気に合格を目指さず、計画的に複数回の受験で高卒認定を目指す事も可能です。

③高校在籍時に取得した単位があれば、利用可能

高校中退後に、高卒認定試験の受験を考えている方の場合、高校在籍時に修得した単位があれば、必要科目数を減らせる可能性があります。
例えば、世界史の単位を高校にて取得していれば、世界史の試験は免除されます。

どの単位を取得しているのか忘れてしまった・・と言う場合でも、高校から「単位修得証明書」を取り寄せる事で確認可能です。

④書類上の学歴は、「高校卒業」にはならない

高卒認定試験に合格すると「高卒認定」を得る事が出来、これにより大学受験等が可能になります。

ただし、これは高校に実際に3年間在籍し、卒業する事によって得られる「高卒資格」とは別物であるため、履歴書等に「高校卒業」と記載する事は出来ません。(学歴欄に高等学校卒業程度認定試験合格と記載する事は出来ます。)

とは言え、その後大学に進学し卒業すれば、当然ながら、最終学歴は大学卒業になります。

 

⑤試験は年2回開催

高卒認定試験は年間で2回、8月と11月に実施されます。その年度の大学受験を目指しているとして、上記の通り、1回で必要な全科目に合格する必要は、必ずしもないので、8月と11月、2回を通して、合格を目指すと言う戦略を取る事も可能です。

 

最後に

 

高卒認定試験の勉強を独学で進めている人多いと思います。

また、高卒認定試験は、それ自体の合格が目的と言うより、その後の大学進学が目的であることが多いと思いますので、大学入試への受験勉強も同時並行で進めているケースも多いかと思います。

そんな時、一人だけでは思うように進まず、困ってしまう事も多いのではないでしょうか。

そんな時は、武田塾茂原校の無料の受験相談に起こし下さい。きっと力になれると思います。

 

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