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数学が苦手な人はなぜ苦手なのか
数学が苦手な人は
①文系で、受験で数学を使わないが定期試験で点が取れない人
②文系で、受験で数学を使うが数学が苦手な人
③理系で、受験で数学を使うが数学が苦手な人
に大別されると思います。
①の人は受験で数学を使わないので、そもそも将来使わない数学にやる気が出ない、数学の勉強をするなら他の科目に時間を使いたいという人がほとんどだと思います。
その気持ち、よくわかります。
正直、そういう人たちは無理して数学しなくてもいいと思っているので、ここでは主に②③の人向けに話を進めていきたいと思います。
1.モチベーションがない
勉強において苦手な理由としてまず出てくるのはモチベーションのなさです。
受験で数学が必要な以上ある程度のモチベーションは確保できていると思いますが、ぶっちゃけ数学なんて将来どう役立つの?と思ってる人も多いと思います。
ここではっきり言わせてもらいます。
数学的な思考力は人生で必ず必要になります。
これは三角関数なんて日常で使わないじゃん、というレベルの話ではなく、そもそも数学を毛嫌いしていては困ることが多いという話です。
一番多いのはお金の計算でしょうか。
銀行にお金を預けたら金利が何%のときいくら増えるのか、お金を借りるときにローンの金利が何%だったらいくら余計に返す必要があるのか、税率何%で割引何%だったらいくらになるのか
数学を毛嫌いしてる人はこの%の計算がとにかく苦手なんです。
そのため、数学によって培われる数字の概念、論理的思考力などは将来必ず役に立ちます。
それでも微分積分なんて使う場面無いじゃないか!という人もいるかもしれませんが、それは人によります。
文系なら経済学部、経営学部なんかは必ず数学を使います。
また、理系なら間違いなく生涯、数学に携わることになります。
それぞれ何に使うのかはさておき、世の中は数学によって作られているものが多すぎます。
大学でも専門の数学を学ぶような人たちはそれらを作る側に回るのですから、当然高度な数学知識が必要になります。
それらの基礎となるのが、高校までの数学です。
将来数学は必ず役に立つので、今のうちにたくさん勉強しておきましょう。
2.全体が見えてない
数学が苦手な人は、学年が上がるごとに次々と増えていく単元の量に疲れてしまい、いつまで新しい単元を学べばいいのかわからず勉強に身が入らないということがあると思います。
数学は今のところ1,2,3,A,Bと分かれていますが、それぞれがどういう関係にありどのくらいの量があるのかを知ることは勉強の計画を立てる上で重要です。
簡単に言ってしまえば、数学1,2は全て数学3でやる微分積分のための下準備、数学3が高校数学の本番、数学A,Bはそれ以外の確率図形数列などです。
そのため、(理系の場合)受験ではほとんど数学3,A,Bしか出てきません。
まずはどの単元がその先のどの単元と繋がっていて、最終的にどこまで理解できればいいかを確認すると良いと思います。
3.演習量が足りない、やり方が間違っている
数学に限らず勉強が苦手な人はやはり演習量が足りないか、そもそも演習のやり方が間違っていることが多いです。
効率の悪い勉強方法はむしろ悪影響ですから、正しい勉強方法を知りましょう。
また、人によって合う合わないがありますから、自分に合った勉強法を見つけましょう。
どうすれば克服できるか
それでは数学の苦手を克服するにはどうしたらいいかと言うと先ほどと逆で
1.モチベーションを保って
2.全体を把握して計画を立て
3.効率的な演習方法で演習を重ねる
ことをすればいいわけです。
ここでは、効率的な演習方法について詳しくお話します。
効率的な演習方法
勉強法は向き不向きがありますから、ここで説明するのはあくまで一例の勉強法です。
定期テスト対策をしっかりする
受験に向けて勉強をしている人は定期テストによる学校の成績は受験に直接影響しないので定期テストを適当にこなしてしまう人がいます。
しかし、定期テストと言うのは実は受験に直結するレベルで大事なのです。
大学入試は高校での勉強の総まとめで難しい問題しか出ないと考えてる人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
多くの大学で問われるのは基礎ができているかどうかです。
そのため、最近学校で習ったばかりの単元の基礎ができているかどうかを試す定期試験を完璧にこなすというのは、れっきとした一般入試対策になるということです。
また、当然ながら基礎ができていなければ応用もできません。
受験において、基礎力というのは本当に大事なのです。
もちろん、私立理系を目指しているのに国語と社会も完璧にこなせとは言いません。
自分の受験に必要な科目だけは、基礎を定着させられるレベルで定期試験に取り組む必要があります。
問題集の選び方
では定期テスト対策も含めて、問題集はどのように使えばいいでしょうか?
高校生活というのは3年しかありませんから、解き切れる問題集の数にも限りがあります。
個人的には、
・定期テストに合わせた基本問題メインの問題集
・受験に向けた総復習の問題集
の2つを解き切ることをオススメします。
基本問題集は学校で配られる問題集で事足りますが、総復習の問題集では
・「文系数学の良問プラチカ1A2B」
・「理系数学の良問プラチカ1A2B」
がオススメです。
理系の数3の復習には「チャート式基礎からの数学3」がオススメです。
その他オススメの参考書についてこちら
↓↓↓
【参考書】問題集・参考書の選び方を紹介!参考書選びは成績に関わる
問題集の使い方
問題集が決まったら解き始めるわけですが、必ず守ってほしいことがあります。
それは、
間違えた問題に印をつける
ことです。
よく、問題集や教科書を気付つけたくないのか絶対に書き込まないという人がいます。
ですが、間違えた問題に印をつけないと間違えたまま放置してしまうことになり、いつまでたってもその問題を解けるようにはなりません。
必ず、
・問題を解く
・間違えた問題に印をつける
・間違えた問題だけをもう一度解く
・間違えた問題がなくなるまで繰り返す
ということを単元ごとに徹底してください。
こうすることで、1冊の問題集を完璧にすることができます。
試験で点を取る解き方
さて、ここまで勉強を重ねてきてある程度数学が分かってきても、それでも試験ではなかなか結果が出ないという人はいると思います。
そこで、試験のタイプ別に解き方のコツを紹介します。
①共通テストの場合
共通テストというのは基本的な問題しか出てこないため、基礎ができているなら時間をかければ9割は解けます。
しかし、試験というのは制限時間があり、いくらでも時間をかけられるわけではありません。
すなわち、共通テストというのは基礎力だけでなく計算力も求められるわけです。
いかに速く正確に解けるかというのは問題集をちんたらこなしているだけでは伸びません。
共通テストの対策は共通テストでやりましょう。
しっかり時間を測って、単元ごとに使っていい時間、見直しに使いたい時間の目標を決めて、とにかく速く解くための練習をたくさん積みましょう。
その際、過去問を使ってもいいですが、河合塾や駿台が出している共通テストの模試をまとめている問題集を使ってもいいです。
②大学別の入試の場合
大学別の入試、いわゆる2次試験では、すべてが基本問題という訳ではなくどうしても解けない問題というのが存在します。
大学入試というのは基本的に6割程度取れれば合格できる大学がほとんどですから、全ての問題が解ける必要がありません。
どれだけ考えても分からない問題にずっと時間を使い時間切れになった、では実力を出し切れてませんから、
解ける問題と解けない問題を見極める能力
が重要になってきます。
この能力を育てるためにも、こちらもきちっと時間を測って過去問を解いていきましょう。
おわりに
数学が苦手な人でも、勉強していけばいつか必ず身につきます。
諦めず、目標に向かって頑張りましょう。