みなさんこんにちは!武田塾京都北大路校講師の秦です
今回は今年度から新しく導入される共通テストと従来のセンター試験との違いを解説したいと思います。
配点と試験時間の変更点
変更点は3つ!
1.英語のリーディングが100点に減少
2.英語のリスニングが100点に増加
3.数学1・Aの試験時間が70分に増加
特に注目すべきはやはり英語におけるリスニングの比重がかなり増えたことでしょう。
かつセンター試験の英語の配点はリスニング2割・リーディング8割でしたが、
共通テストではリスニング5割・リーディング5割になります。
ただし注意点があって大学によってこの英語の点数の利用の仕方が異なります!!
共通テスト同様にリスニングとリーディングを100点ずつにする大学もあれば、リスニング50点・リーディング150点にする大学もあるということです。
たとえば共通テストでリスニング30/100点・リーディング70/100点取った人がいたとします。
配点がリスニング50点・リーディング150点のA大学では得点は120/200点となりますが、
配点がリスニング100点・リーディング100点のB大学では得点は100/200点となります。
共通テストの結果は同じでもこの場合はA大学とB大学では得点に20点も差があります。
配点の違いは各大学で異なるため必ず志望校の募集要項を確認し、勉強の時間配分を考えましょう!
試験の内容の変化(思考力重視)
センター試験の知識偏重という問題点を解決するために、共通テストでは知識だけで解ける問題が減り、思考力や考察力が求められる問題が増えます。
問題文自体の読み取りも複雑になるなど今まで以上に理解力が求められるようになります。
英語の変更点
1.配点がリスニング100点・リーディング100点となる
2.発音・アクセント・語句の並び替えの単独の問題がなくなり、全て読解問題に
3.リスニングの問題に1回しか聞けない問題が出てくる
4.問題文も英語で書かれている
リスニングの比重が大きくなったことにより、今まで出されていた発音・アクセントの問題は出題されなくなります。これも発音やアクセントを知識として覚えるのではなく、実際に耳にして聞き取れるという実用性が求められている表れだと思います。
リスニングが全て2回読みだったのが一部1回読みになるのも実用性を考慮してのことだと思います。
いわゆる受験英語ではなく、実際の場面で英語を読んだり使ったりする力がかなり重視されています。
数学の変更点
1.数1Aの試験時間が70分に増加
2.問題文が対話形式になったり、問題文の文章量が増える(可能性)
3.日常生活と関連した問題が出る(可能性)
4.正しい選択肢を全て選ぶ問題が出る(可能性)
※2・3・4に関しては確定ではないものの共通テストの試行問題に4個のような形式の問題が出題されているためこのような表記となっています。
数学もただ計算する能力だけでなく、文章を読んで問題の意図を読み取る思考力が求められます。
またそれらの計算を日常生活に関連させて出題したりと、数学も実用性が重視されているように感じます。
今まで以上になぜその計算をするのかという、ゴールを見据えた計算が必要になると思います。
国語の変更点
1.書類などの実用文からの出題(可能性)
試行問題によると今までのように評論文と小説という2テーマではなく、書類やポスターのような日常生活でよく目にする文章を正確に読む力を問う問題が出題されています。
そのため日頃から多くの種類の文章に慣れ親しんでおく必要があります。
理科・社会の変更点
1.図やグラフを用いた問題の増加(可能性)
試行問題によると従来のセンター試験よりも図やグラフといった資料から読み取った情報を基に考える問題が増えています。
また教科書的な知識だけでなく、文章から読解・思考する必要のある問題も増えています。
最後に
これまで書いたように新しく始まる共通テストでは思考力と実用性がかなり重視されています。(問題文の複雑化・図やグラフからの読み取り問題の増加・日常生活に関連付けた問題など)
単純に機械的に勉強するのではなく、「なぜその計算になるのか」「なぜそのような出来事が起こるのか」などより深い勉強が求められています。
もちろんセンター試験同様に問題を解くための知識も必要なので、今までの知識とそれを活用する以下らの2つが要求されています。
まだ形式の固まっていない共通テストですが、単純な暗記でなく深い理解を伴った勉強をすれば十分に解ける内容になると思うので、今まで以上に1つ1つの物事に興味を持って勉強するのがいいです。