こんにちは。
武田塾川西能勢口校です。
今回は「過去問から戦略を立てる」をテーマにしていきたいと思います!
何となく学校の宿題をこなしたり、何となく参考書を回したりしていませんか?
しっかり過去問を分析することで効率的に学習を進めることができます。
過去問に基づく戦略の立て方を学んでいきましょう。
はじめに
今回は過去問からわかる受験の戦略についてお話していきます。
夏に過去問を進めると良いという話はよく聞くと思いますが、過去問は情報の宝庫です。
過去問をしっかり攻略して受験の戦略を組み立てていきましょう。
英単語のレベル
この時期、英単語帳の二冊目に進もうとする人が多くいます。
『システム英単語』や『ターゲット1900』を終えて『速読英単語 上級編』や『英単語 最前線2500』など難しい英単語帳に進みたがる人はとても多いです。
ここで一番明確なやるべきか否かを見極める基準は過去問です。
シスタン、ターゲットを終わらせた状態でまず志望校の過去問を解いてみましょう。
そこで足りないなと思ったら二冊目の単語帳に進んでも良いと思います。
しかしシステム英単語やターゲットで足りるという場合やシステム英単語が完璧ではなくても対応可能という場合があります。その時は無理に単語帳を足す必要はありません。
難単語を必要としない大学や私立大学においてはシス単やターゲットだけで十分合格できることもあり、単語のほかに優先すべき事柄がある場合もあります。
志望する大学のレベルに応じて完成度を変えて本用に必要な対策を戦略的に行いましょう。
多くの受験生は、英語長文を読めない理由を単語のせいにしすぎています。
もちろんシス単やターゲットを覚えきっていてもわからない単語が出てくると思いますがそれは知らなくても解くことができるという想定の単語だったという場合も問題構成のうえでは発生してくるのでそのような点に注意して進めていきましょう。
二冊目の単語帳の必要性は過去問の傾向で判断してください。
英文法の勉強
志望校が英文法の出題割合が高い場合、勉強の比重を上げるべきです。
もちろんほとんどの大学は長文主体の問題構成ですが、中には文法の出題割合が高い大学があります。
中央大学の文学部や近畿大学のなど、文法や知識系の比重が高い大学は逆転合格向きの大学です。
このような大学を狙う場合、長文の対策ももちろん大切ではありますが、文法の勉強にしっかりと取り組む必要があります。『nextstage』や『vintage』などの参考書を重点的に取り組むことで戦略的に合格に近づくことができます。
偏差値50前後の大学では文法が主流のため傾向を押さえて効果的な対策を実施していきましょう。
まずしっかり過去問を調べて自分の大学は文法がどのくらい出るのかを調べて文法問題に対応するための勉強比重を考えていきましょう。
もちろん長文でも文法は聞かれるので文法問題対策は必ず必要ではありますが、文法が単独で出る場合はやはりしっかり対策していかなければ、そこで差をつけられてしまいます。
逆に言えば文法問題は勉強したら即点数につながるという意味ではラッキー問題ではあるので、文法問題が単独で出題される場合はしっかりと取り切りたいです。
そのような戦略をまず思い描くことが重要です。
第一志望の大学では出ていなくても第二志望以降で出題されている場合があるので第二志望校の過去問も一目通すと良いと思います。
国公立二次試験の英語の場合
国公立二次試験の英語について英文解釈型と内容理解型の問題でどちらが多いかを見抜きましょう。
① 英文解釈型
下線部和訳問題や内容を説明する記述問題の場合、どこを訳しなさいとは書いていませんが、訳せば点数につながる部分が明確な場合があります。
実質下線部和訳のような形式なのです。
下線部和訳が多く出題される大学では基本的に英文解釈の力が求められています。
そこで精読力を高める対策、英文解釈の勉強が必須になってきます。
『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 難関大編』や
『基礎英文解釈の技術100』
などの英文解釈系の参考書で対策をした方が良いケースも多いので英文解釈の必要度を見抜いて効率よく対策していく必要があります。
②内容理解型
また、選択やマーク式で内容一致問題の出題が多い内容理解型の問題だと、正確な解釈よりも文章の内容理解が重要になってきます。解釈を行うよりも文章全体の内容を正確につかむことが大切です。
この場合英文解釈の練習よりも長文の練習が重要になってきます。
たくさん長文練習を重ねてテーマ力をつければどんな文章が来てもすんなりと内容がとりやすくなるなどの効果があります。
数学の場合
特に私立の理系に注目してほしいです。
私立の理系の場合共通テストが不要な大学が多いです。
そして私立の理系の過去問を見てください。
数学Ⅲの出題割合が高い大学が多いです。
数学Ⅲは勉強を仕上げる期間が短いのにも関わらず、重く、比重が大きいことが多いです。
例えば、基礎は必ず必要なので数学ⅠAやⅡB、Ⅲすべて『数学Ⅲ基礎問題精講』のレベルまでしっかりと終わらせましょう。
次に入試レベルの演習をするとなった場合は受験のテクニックで数学Ⅲを優先しましょう。
受験テクニックとは、本来は先に終わらせるべきである、『数学Ⅲ 重要事項完全習得編』という参考書に進む前に数学Ⅲの演習に入ってしまうというやり方です。
数学Ⅲで得意分野をいくつか作ることで優先度が高い問題の攻略が可能になります。
本当に稼ぐべき部分を対策できなくなるリスクを減らせることと、そこまでやらなくていい部分を省けるということで逆転合格を目指す場合は絶対に必要な思考になります。
ここまで私立の理系の話をしてきましたが、これは国公立の理系でもあてはまります。
まずは基礎を完璧にすることが重要です。基礎が完成できていなければ、応用を解くことはできません。
その後、過去問から出題傾向をつかんで対策を行いましょう。
応用問題に関しては自分が受ける大学の優先順位を確かめてから対策していくことがおすすめです。
歴史科目の場合
出やすい時代や分野にあわせた勉強を進めていくことが重要です。
特に慶應義塾大学の経済学部なら「1600年以降から出ます」とか「1500年以降から出ます」など指定されていたりします。
そうなれば集中的に対策することができます。
過去問から出やすい時代やテーマを把握して戦略的に集中して勉強していくことも重要です。
逆に言うと共通テストの場合は時代というよりもかなり幅広い範囲から出題されるのでその部分も見ておく必要があると思います。
今回のまとめ
①まずは過去問を確認して志望校の出題傾向を把握しましょう。
②出題傾向を知ることで戦略的な受験勉強が可能になります。
③この夏中に志望校合格に向けた戦略を必ず立てていきましょう。
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