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【資格試験】「TOEIC」とは?現役大学院生が解説します!

はじめに

TOEIC徹底解説

 

TOEIC® Listening & Reading Test

 

それは、皆さんも大学に入ってから

受けることになるはずの英語の外部試験の一つです。

 

筆者もつい先日受けてきました。

記憶が薄れないうちにその内容、会場の雰囲気や難易度について説明したいと思います。

 

TOEICとは

TOEICとは、ビジネス英語の力を判定するテストで、

日本では主に大学院入試や就職活動の場で活用されることが多いです。

 

TOEIC® Listening & Reading Test

TOEIC® Speaking & Writing Tests

 

という2種類が実施されていますが、

前者(L&R)は全国的に有名で、

ビジネスマンなら皆知っている・受けたことがあると言っても過言ではない一方、

後者(S&W)は知名度が低く、受けている人も少ない印象です。

 

今回は、前者の

 

TOEIC® Listening & Reading Test

 

について、説明を行いたいと思います!

 

名称の通り、リスニング力・リーディング力が問われる試験で、

7つのパートから構成されています。内訳は、

Part 1からPart 4までがリスニング(約45分)

Part 5からPart 7までがリーディング(75分)

であり、計約120分かけて解く試験です。

リスニングとリーディングの間には一切の休憩時間がなく進んでいくため、

体力や集中力がどれだけ続くか?ということも問われる試験になります。

 

高校生の皆さんは模試や定期テストで試験慣れしていると思いますが、

大学生以上になるとなかなかそういう機会もないため、

皆苦しい思いをしながら受けていることでしょう…

 

また、ビジネス英語力を問うという目的に沿い、

出題される題材もビジネス絡みのテーマであったり、

読解問題の資料がメールや広告だったりと、

高校生までに勉強した内容とはかなり色が異なっています。

※筆者が高校生の時はまだセンター試験だったため、

 読解問題はほぼオーソドックスな論説文や物語文だけでした。

 今の共通テストになってからはTOEICと同じような形式にかなり近づいた気がします。

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各パートの内容

以下では、各パートの内容について詳しく説明していきます。

リスニング

総合的な難易度としては、

共通テストのリスニングができれば、

難易度こそ上がるが身構えるほどのものではないといった印象です。

 

ただし,どのパートも音声が流れるのは

一度だけ

であることには注意が必要です。

気が付いたら問題文の放送が終わっていた

ということもしばしば…

 

また、Part 3、4ではテキスト上の問題文を下読みすることで

効率的かつ正確に問題を解ける場面も多いです。

各Part初めの説明の時間や、問題間のポーズ時間をいかに活用するかも、

大きく点数に関わってくるのではないでしょうか。

 

 

Part 1

Part 1は「写真描写問題」です。

全6問で、問題冊子中に写真が載っていて、

流れる英文3つの中からそれにピッタリ合う説明文を選ぶような形式になっています。

 

写真の中にあるモノと似たような発音の単語で引っ掛けに来たり、

「動作動詞の進行形『~している』」と「状態動詞の現在形『~している』」

の区別が問われたりします。

 

例えば、写真の中に赤い服を着て犬の散歩をしている女性がいた時。

A woman wears red. 「女性が赤い服を着ている。」

A woman is walking with a dog. 「女性が犬と歩いている。」 

などは正解ですが、

A woman is putting on red clothes. 「女性が赤い服を着ている。」

は日本語では同じ訳なのに不正解になってしまいます。

 

なぜかというと、当たり前ではありますが、

進行形は「~をしている(最中である)」というニュアンスを持つためです。

※もっとも、着ようとしているその最中を切り取った写真が載っていればむしろこちらが正解になりますが…

 

このようなひっかけに惑わされず、

正確に写真を説明した短文を選ぶ力が試されるpartになっています。

 

 

Part 2:応答問題

Part 2は、「短文応答問題」です。

1つの短文が放送されたのち、3つの選択肢が放送され、

短文への応答として最も適当なものを選ぶという形式です。

 

疑問詞に"Yes / No"で答えるのは不適当であること

否定疑問文には普通の疑問文と同じように答えればよいこと

空気を読んでフレキシブルに答えを探すこと

 

などが要求されるpartになっています。

 

part 1,2はあくまでも短文を聞き取れば済むので、

全パートの中で最も対策が容易なのではないでしょうか。

 

ただし、後ろのパートでも同じことですが、

問題と問題の間のインターバルがかなり短く、

常に問題が畳みかけてくるような状況になり、

集中力を切らさず聞き続けることが一番の課題になると思います。

 

Part 3:会話問題

Part 3は、会話問題です。

2、3人の人物による会話が放送され、

その内容にかかわる問題に答えていくpartになっています。

 

Part 1、2に比べると単純に放送される文の長さが格段に増え、

なかなか難易度が上がるように思えます。

 

幸いにも問題文および選択肢はテキスト中に印刷されていますが、

テキスト中に図表が含まれ、

それに含まれる情報と関連付けて解答しなければならないような問題もあり、

放送だけに注力していればいいわけではないのが難しい点です。

 

Part4:説明文問題

Part 4は「説明文問題」です。

アナウンスやナレーションのような放送が行われ、

それに対応する問題を解いていくpartになっています。

 

Part 4と同じく、こちらにも資料読解を含む問題が出題されます。

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リーディング

お次はリーディングについて説明します。

 

総合的な難易度としては、

共通テストに比べると質・量ともにかなり厳しくなる印象です。

 

語彙については、

「受験英語」の語彙レベルは「実用英語」のそれに比べてかなり低い(少ない)ので、

ある程度の語彙力の補強は必要になるでしょう。

「金フレ」など、TOEICのために作られた単語帳を用いて対策するとよいかと思います。

ただし、シス単やLEAP程度でもかなり(900点にはいかないくらい)までは戦えるという印象です。

 

Reading Partでは、語数が増え速読力が要求される点が

一番の壁でしょうか。

 

 

Part 5:短文穴埋め問題

語彙・文法・語法に関わる問題が出題されます。

文法・語法については、基本的な知識が問われるため、

受験生の時にしっかりと勉強していたならまず問題ないでしょう。

どちらかと言えば、解く速さが重要になってくるという印象です。

 

とくに、品詞で絞れるタイプの問題であれば、

空欄前後の単語の品詞などからすぐに答えがわかるため、

文字通り「秒殺」する必要があります。

 

例としては、以下のような問題です。

 

... offer a wide _____ of programs that are ...

(A) various

(B) variety

(C) variously

(D) vary

 

ここでは、

・offerが他動詞であること

・wideが形容詞であること

・形容詞は名詞を修飾すること

などの決まりから、

(B) variety 

に絞ることができます。

 

このようなパターンならかわいいものですが、

動詞の語法を問うタイプの問題(provide A ___ B)などは、

使われている動詞自体を知らなければどうしようもないこともあります。

 

ある意味、最も如実に語彙力が出るのがこのパートではないでしょうか。

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Part 6:長文穴埋め問題

長文穴埋め問題が出題されます。

Part 5と同じように文法・語法から絞れば終わる問題も多いですが、

全体の意味の流れを意識して読めないと確定できない問題も多いです。

 

文法というミクロなツールだけでなく、

全体の論理展開をつかむというマクロな見方も要求されるため、

短くて簡単に見える一方で実はかなり難しいpartかと思います。

 

ただし、Part 6、7ともに、大学受験でずっと対策したであろう、

短文・長文読解がメイン

のPartになっています。受験生の頃にしっかりと英語を勉強していた人なら、

英文の難易度自体は易しいため、比較的対策は容易かと思われます。

 

Part 7:長文(資料)読解問題

長文読解問題が出題されます。

大学受験でよく出題されるような論説文・物語文が出ることは無く、

メール・広告などの資料を読解するタイプの問題が多いです。

 

また、1つの資料だけから読み取るタイプの問題はもちろんのこと、

2つ以上の資料から読み取るタイプの問題も5問程度出題され、まさに

「スキミング」…全体を素早く読み要点を把握する

「スキャニング」…重要なところを見つけ出す

という2つの速読力が試されるテストになっています。

 

時間も厳しく設定されているため、

ここが一番の壁になる人も多いのではないでしょうか。

 

 

おわりに

以上、TOEICについて説明を行ってきました。

皆さんもきっといつか受けることになると思いますので、

頭の片隅にでも留めておいてください。

 

なお、大抵の大学生の英語力は受験直後がピークだと言われています!!

 

ですので、こういった資格試験の類は

大学入学後早めに受けてみることをお勧めします。

※もっとも、「大学受験終了後も英語学習を続ける」というのが最善ではありますが…

 

 

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