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理系のための英文法再入門-第0講 オリエンテーション-

皆さんこんにちは。武田塾春日井校の森山です。

これから何回かにわたって、「理系のための英文法再入門」と題して、英文法を勉強するときに意識しておいて欲しいことをお話ししたいと思います。

『理系のための』と称していますが、文系志望の方々をないがしろにしようというわけではありません。理系志望の方々が理系の科目(数学や理科など)を勉強するときの考え方・アプローチの仕方を英文法の勉強に使ってやろうというものです。

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これまでの勉強は決して無駄ではない

中学校の3年間、そして(大学)受験生ならば高校1・2年をあわせて5年以上も英語を勉強してこられたことと思います。それにもかかわらず、「英文法がよく解らない(解っているのかいないのか解らない)」、「英文法を使いこなしている気がしない」という方も多いのではないでしょうか。ですがこの5年間の勉強は決して無駄ではありません。

5年間で多くのことを学んできています。ただ、それらが断片化した知識の集まりとなっており、体系化されていないことが問題なのです。

本ブログ・シリーズの目的は、断片化した文法知識を体系化し、使える文法知識にすることです。基本となる考え方は以下の2つです。

「英語と日本語はまったく異なる言語である」ということを常に意識する できる限り理詰めで(論理的に)考える

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英語と日本語はまったく異なる言語である

「英語と日本語はまったく異なる言語である」というと、「そんなことあたりまえだろ」という反応が返ってきそうです。また「まったく異なる言語なんだから、手の打ちようがないだろう」という声も聞こえてきそうです。

ですがほんとうにどうしようもないものでしょうか。孫子の兵法に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」というものがあります。英語がどのような言語であり日本語とどこがどう違うのか、これを知ることが重要です。

日本語と比べながら考えることで、理解が深まるのではないでしょうか。詳細は第1講以降に譲りますが、名詞に対する考え方の違い(加算・不可算の区別、代名詞の違い、など)、文の構造の違い(日本語における助詞の役割と英語の文型の関係)、完了形の考え方、従属節と準動詞句、などに関して体系的に理解することが、英文法を使えるものにする上で強力な武器となります。

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帰納と演繹

入試現代文のキーワード集などの参考書を開くと、一番はじめの方に「帰納(法)と演繹(法)」また「具体(的)と抽象(的)」という項目があるはずです。

おおざっぱな話しをすると、(複数の)具体的な事柄から一般的(抽象的)な法則を推論するのが帰納法で、ある一般的な法則を具体的な事例に当てはめて結論を得るのが演繹法です。(具体 → 抽象(一般)が帰納、抽象(一般) → 具体 が演繹と考えて、大きな問題はありません)

数学の数列の問題で、与えられた漸化式(と、問題によっては初項の値)から一般項(第n項をnの式で表す)を求めようというとき、よく知られた漸化式の場合は公式を用いて一般項を得ることができます。(公式に当てはめるというのは典型的な演繹的な推論です)

一方で、与えられた漸化式が一般的な形でない場合に、1から(初項が与えられている場合には2から)順番にいくつか数値を代入し第1項、第2項、第3項・・・ と値を計算して一般項(第n項)の形を予想することがあります。これは帰納的な推論です。

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予想が立ってしまえば(そしてそれが正しければ)、後は数学的帰納法を用いてすべての n について成立することを示すだけです。(ちなみに「数学的帰納法」は論理学で言う「帰納法」ではありません。「数学的帰納法」の過程で使われている推論形式は「演繹法」です)

中学校1年からこれまでの英語の授業では、ときどき文法事項の解説はあるものの、基本的な例文を覚えることのほうが多かったのではないでしょうか。これは、多くの例文を覚えることによって、その背景にある規則性を身につけようという、いわば「帰納」的なアプローチと言えます。

言語というものは究極的には「慣用」ですので、このアプローチは理にかなったものとも言えます。ですがどうにも効率が悪いのは否めません。特に「文法」はその中でも「一般的な法則を当てはめて考える」という「演繹」的なアプローチがかなりな程度可能な分野です。

その「一般的な法則」は結局覚える必要があるのですが(おまけに「例外」という厄介なものもある)、「英語と日本語の違い」などを背景に、単に暗記するのではなく「納得し、理解して覚える」ことを目標に解説していこうというのがこのブログ・シリーズの目的です。

英文法の参考書や問題集(特に分野別に編集されているもの)にはこうした「一般的な法則」はちゃんと書かれています。これをただ覚えるのではなく、「納得して理解する」ためのお手伝いをしたいと思っています。

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次回から具体的な内容に入ります。最初は「第1講 名詞」です。その後、月に1本程度のペースで、全部で10回程度を予定しています。「それじゃ、入試に間に合わないよ!」とおっしゃる皆さんのために、中心となるネタ本をご紹介しておきますので、参考にして下さい。一般的な「学習参考書」ではなく新書です。ゆっくり読んでも1週間程度で読み切れると思います。本ブログでは、この本の内容を元にそれ以外の情報も付加して解説していく予定です。

澤井 康裕 著  英文法再入門 10のハードルの飛び越え方 (中公新書)

この本を読んだら英文法の勉強はこれでおしまい、とは決して思わないで下さい。この本は(そして本ブログも)、英文法の勉強にあたって常に意識しておいて欲しい考え方を解説したものです。この意識を持って、講義系(インプット系)参考書、演習系(アウトプット系)参考書を用いてより詳細な勉強を行って下さい。 では次回から、よろしくお願いします。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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