はじめに
皆さんこんにちは、武田塾春日原校の有村です！
今年も残すところ一か月半となり、共通テストに至っては、あと80日を切ってしまいました。
これからも勉強し続けて合格を勝ち取るしかありませんね。
なかなか成績が伸びずに悩んでいる人や本番までに入試問題が解けるレベルに達するか不安な人が多いと思います。
今回は福岡の私大といったら、おそらく一番に名が挙げられるであろう。福岡大学の国語の入試問題の傾向と対策方法について書いていきたいと思います。 よろしくお願いします！！
出題形式と出題内容
出題形式
現代文と古文1題ずつの計2題に出題が基本ですが、現代文と古文の融合問題1題のみとなることもあります。
いずれにしても試験時間は70分で、選択式の問題が主流です。記述問題は現代文では書き取り、該当箇所の抜き出し、空欄補充など、古文では簡単な口語訳、読み、文法など、いずれも時数の少ないものです。解答用紙は記述式と選択式に分かれてはおらず、B4判1枚で、適切な大きさの解答欄が印刷されています。
出題内容
現代文：評論を中心に出題されています。文学をテーマとする評論がよく出題されています。設問は本文の内容を問うものがほとんどであり、年度によっては、慣用表現など国語常識を問う設問や、文学史を問う設問などの知識問題も見られます。
古文：比較的有名な作品からの出題が多く、語意や口語訳、基礎的な文法力・読解力を問う設問がほとんどです。内容説明は、かなり突っ込んで問われることがあります。文学史もよく出題されています。なお、過去には現・古融合問題の出題で漢文の書下ろし分を選択する問題が出題されたことがあります。
難易度について
現代文・古文ともに基本的な問題が中心であり、試験時間も70分と余裕があります。しかし、現代文では、やや難しい、しっかり読まないと誤解を招きやすい文章や、理解の深さや言葉の厳密な理解を試す問題も見られます。まずは、60分以内で全問を解き終わるようにし、残り10分で検討を要する設問の見直しをしましょう。
対策とおすすめの参考書
１ 現代文
箇所指摘や空欄補充への設問への対応など、部分的な読解に気を取られると、文章全体をとらえる訓練を忘れがちになります。しかし、読解に必要なのは、論理的に文章全体の構造を把握し、文章の主題を読み取る力です。
本文全体をその流れも含めて把握することができれば、知識を問う問題以外はすべて対応できます。したがって、詳しい解説のついている問題集で、読解の訓練を徹底的に行うことが効果的です。その際に、根拠をもって回答することを心掛けたいです。そうすることで、論理の展開をつかみながら文章を読む力が養成されることでしょう。
漢字の書き取りについては、問題集で繰り返し学習し、必ず得点できるようにしましょう。また、文学史や国語常識の問題が出題されることもあるので、これらも問題集にあたっておきたいです。
２ 古文
古文は単語・文法などの基礎知識を問う設問が多いので、教科書に収載されてい文章を、文法・単語の確認をしながら丁寧に読むことが大切です。問題集も教科書のレベルを念頭に置いて選ぶとよいでしょう。なお、文章の内容を理解するためにも、古文単語については単語集を使って身に着けておくようにしましょう。また、有名作品については、作品の詳しい背景や文学史における位置づけ、関連する古文常識も押さえておきましょう。掛詞など和歌に関する知識も広く身に着けておくことが望ましいです。なお、漢文についても、「独立問題は出題しない」とされているが、基礎的な内容が問われたこともあるので、基礎事項を中心にひととおり学習しておくことが望ましいです。
オススメの参考書
現代文の読み方が全く分からず右往左往している人には、「ゼロから覚醒はじめよう現代文」おすすめです。
講義系の参考書で、読み方について詳しく書かれています。最後に実践問題があるので、読み方の説明を受
受けた後に確認ができる仕様になっています。
現代文のある程度の読み方と語彙がわかってきた人には、「田村のやさしく語る現代文」を勧めます。
こちらは、全７問にわたって、詳しい読み方と解説がついており、例えば、接続詞・助詞・指示語などに注目した文章の読み方が展開されています。現代文を感覚・フィーリングではなく、より論理的に解くためのメソッドが凝縮されているので非常におすすめです。
古文の読み方がわからない人の中には、そもそも古文単語の暗記をしていない人が数多くいると思います。
そんな人には、「古文単語ゴロゴ」か「読んで見て覚える重要古文単語315」のいずれかかがおススメです。
個人的には、脳死での暗記がいやだったり、ユーモアを含んだものが好きな人であれば、ゴロゴをおすすめします。
また、王道的に明快な絵と一緒に覚えたいという人に、古文単語315をおすすめします。
古文単語を覚えたうえで、文法がわからないという人には、
「岡本梨奈の一冊読むだけで古典文法の基本＆覚え方が面白いほど身につく本」がおススメです。
タイトルの通り、古典文法について、詳しく語っているので、この本で文法事項の弱みをつぶしていきましょう。
古文単語も古典文法もある程度覚えて、これから読解だ！という人には、同じシリーズの
「岡本梨奈の一冊読むだけで古文の読み方＆解き方が面白いほど身につく本」がおススメです
こちらも、タイトルの通り、古文読解にあたっての重要事項や読解に必要な、上下関係や恋愛の仕組みなどの古典を読んでいくうえで大切な背景知識も頭に叩き込んでくれます。
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