福岡大学合格に近づくための数学の勉強法とおすすめの参考書

はじめに

皆さんこんにちは、武田塾春日原校の有村です！
今年も残すところ一か月半となり、共通テストに至っては、あと80日を切ってしまいました。
これからも勉強し続けて合格を勝ち取るしかありませんね。

なかなか成績が伸びずに悩んでいる人や本番までに入試問題が解けるレベルに達するか不安な人が多いと思います。

今回は福岡の私大といったら、おそらく一番に名が挙げられるであろう。福岡大学の数学の入試問題の傾向と対策方法について書いていきたいと思います。　よろしくお願いします！！

出題形式と出題内容

　出題形式

　例年、各日程とも３つの大問で構成されています。試験時間は、系統別日程の理・工学部, および前期日程2月11日実施分の理・工・薬学部は90分、その他の学部は70分となっています。〔１〕〔２〕は小問集合の空欄補充形式で、〔３〕は記述式です。解答用紙の大きさはB4判1枚で、記述式の問題を解答するスペースはその半分です。

　出題内容　

　2020年度の出題範囲は以下のようになっています。

〔系統別日程〕
　　理・工学部：数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B（数列, ベクトル）

　　人文・法・経済・商・商二・医（看護）・薬・スポーツ科学部：数学Ⅰ・Ⅱ・A・B（数列, ベクトル）

〔前期日程〕
理①・工学部：数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B（数列,　ベクトル）
理②・薬学部：数学Ⅰ・Ⅱ・A・B（数列,　ベクトル）

人文・法・経済・商・商二学部：数学Ⅰ・Ⅱ・Ａ
　〔１〕〔２〕も小問集合は各分野から出題されているので、出題範囲全体の偏りのない学習を心がけてください。また近年、〔３〕は微・積分法から出題されています。

難易度について

　教科書の章末問題程度の標準的な問題がほとんどあり、〔１〕〔２〕は正確な計算力と、設問を手際よく処理していく力が求められます。工夫すると計算を効率的に処理できる場面も多々あります。〔３〕の記述問題を含めても試験時間は十分にあるので、焦る必要はなく、落ち着いてしっかり考えると良いでしょう。

対策とおすすめの参考書

１　基礎学力の充実　

　　基本・基礎問題中心の出題であるから、まず教科書での学習を徹底してください。定理や公式は証明できるようになっておくと良いです。ただ、基本的な問題といえども、直接結果を問う形で設問されているので、解法を確実に身につけておく必要があります。難しい問題にチャレンジする必要は全くなく、標準的な問題をしっかりと解けるようにすることが第一です。

２　計算力の養成

　　計算結果だけを解答する形式の問題が多いので、計算ミスは致命的となります。日頃から正確に速く計算する習慣を身につけておく必要があります。また、計算ミスをした原因とその解決策を見つけ、その上で、効率的な計算方法を使いこなすことによって早く、なのより確実な計算をすることが可能になります。

３　微・積分法の重点学習と不得意分野の克服

　　ここ数年、記述式の〔３〕は微・積分法の問題になっています。計算が正確にできなければならないのはもちろんであるが、記述式の問題では、簡潔な解答を書かなければなりません。教科書・参考書などの例題で、グラフや増減表なども含めた、解答の書き方を身につけてほしいです。また、空欄補充式の小問については、偏りなく広範囲から出題されています。なので、どの分野の学習もしっかりとして、不得意分野を無くすことが大切です。

４　過去問を解く

　　ある程度の基礎学力がついたら、赤本を利用して実際に過去問を解いてみること。出題傾向と難易度は例年ほぼ同じです。なるべく多くの過去問に取り組んでおくと良いです。また、自分で図を描いて考えなければいけない問題も多いです。時間を計って過去問を解き、問題の性質・レベルを実感しておくべきです。

オススメの参考書

　まだ、数学の基礎からやり直さないと分からない人は「やさしい高校数学」をお勧めします。教科書の例題レベルの問題を分かりやすい解説とともに、紐解いていく内容になっています。

　数学の教科書の例題が解けるという人には、「基礎問題精講」がオススメです。福岡大の数学のレベルにかなり適した参考書だと思います。簡単すぎず、難しすぎないといったところです。解説もしっかりしていて、数学の基本的
な事項を軸に開設されているのでかなりためになります。

　《新入試対応》数学I・A基礎問題精講五訂版