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【受験直前期】冬からの勉強方法はどのように工夫するべき!?

みなさん、こんにちは。完全1対1の個別指導塾である武田塾刈谷校の平尾です。

いまこの記事を書いているのが12月8日です。

今年度の「いままで経過した時間」と「これからの時間」を図にしました。

スケジュール

共通テストまで約1カ月を残すところとなりました。私大の入試までは約2カ月で、国公立の前期入試まではあと約2カ月半となりました。受験生の4月から今までで経過した月数は8カ月です。もうその時間の4分の1の時間しか残っておりません。あともう少しです。後悔を残さないように、受験生はこの数カ月を走り切ってください。

この時期になると、本当に1日1日が大事になってきます。自分の志望校やセンターの過去問を解いてみて、もう志望校の合格点に達しているのであればいいのですが、実際はそうでない場合がほとんどではないでしょうか?適度な焦りや緊張は成長のために必要です。でも、皆さんには過度な不安を感じてもらいたくありません。基礎を完成させた生徒であれば、この時期からが一番成績が伸びる時期です。わたくし平尾もこの時期に一番英語が伸びました。前まで読めなかった長文がいきなり読めるようになったのです。基礎をしっかりとやってきた生徒であれば、そういうことも起こるのです。それを信じて勉強を続けてください。

基礎がまだ完成していないという生徒は、今でも基礎を完成させることが最重要となります。どうしてもそれが難しい場合は、少なくともインプット系のもの(英単語・英熟語・文法など)は志望校の入試までに終わらせることを目標にして突き進んでください!

さて、今回は、直前期の勉強はどう工夫するべきなのか、その基本的な考えについて徹底解説していきます!下に直前期の勉強のポイントを図にしてみました。

直前期の勉強

➀段階:基礎力(=未履修がゼロの状態)をつける!
②段階:苦手分野の復習+演習

この時期は基本的に②段階に入れていることが望ましいです。②段階に入れていないのであれば、まずは➀段階です。

それでは、それぞれの段階でやるべき勉強について話していきましょう!

➀段階:基礎力(=未履修がゼロの状態)をつける!

未履修(=まだ勉強してない)の分野が多ければ合格は難しい!

まずは基礎力をつけてくださいというお話です。こちらは、まだ志望校のレベルの学習が終われていない受験生(=志望校のレベルのルートが終わっていない受験生)に読んでもらいたい内容です。読んでる方が武田塾生なら、志望校のレベルのルートが終わってる人は読み飛ばしてもらってかまいません。

まだ志望校のレベルの学習が終わっていない受験生の中には、はやる気持ちをおさえきれず、基礎を飛び越して難しい問題演習ばかりを繰り返している方もいるかもしれません。しかし、それは危険です。といいいますのも、未履修(=まだ勉強していない)の分野が多ければ多いほど、大学受験というのは合格するのが難しくなっているからです。こちらの図をみてください。

未履修だめ

もしあなたが志望校の入試を受けるとします。当日のテストはマックスで100点だとします。それでは、この100点の中から、あなたは何点を取ることを見込めるでしょうか。もしその100点のテストの中で、今の自分の履修済みの分野が30%だったとしましょう。そうすると、あなたが当日自信をもって見込める点数は30%になります。けれども、これでは合格最低点の60%~70%には届きませんね。だからこそ、今の時期でも未履修の分野を無くし、できる限り履修済みにしていくこと、言い換えると、基礎力をつけることが大事になります。たとえ直前期でも、まだこの段階に自分がいるのであればこれを実践してくべきです。基礎的な問題で落としてしまったら、難しい問題でリカバーしなければなりません。それの方が難しいですよね笑

未履修無くす

「取れるはずなのに取れない」を無くしていく!

こちらは、すでに基礎が終わっているという人にも読んでもらいたい内容です。未履修を無くしていくことも大事ですが、それに加えて履修済の分野を改めて復習していくことも大事です。履修済の範囲であっても、いざ試験で問われてみると、「あれ、解けないなぁ」ということがよく起きます。履修済であっても、「得点になる分野」と「得点にならない分野」があるのです。それは、すでに入れた知識を忘れてしまっていたり、実践で使えるような勉強になっていなかったなどの理由があります。履修済でも問題が解けないのは悲しいことですから、しっかりと復習して得点できるようにしましょう。自分の脳の中の知識に穴ができていくスピードよりも、速いスピードで復習して知識を埋めていくように心がけてください。

履修済み 復習

また復習に力を入れるのは、直前期が時間のすごく限られてきた時期というのもを考えても有効です。「新しいことの習得」より「今までの復習」をする方がより早く終わり、点に結び付きやすいからです。直前期は時間が少ないので、スピード感のある復習も心がけるようにしてください。ほうったらかしにしてしまうと、知識にだんだん穴が出てきてしまい、逆にスランプを作ってしまう原因にもなります。

復習が大事だからと言って、徹底的に復習すればよいわけではありません。世界史の用語を覚えても、センターの問題が劇的に取れるようになるわけではありません。演習が必要です。実践で戦えるレベルで仕上げるといった意識も大切です。

基礎が完成してない段階でも、過去問演習をさわっておく

基礎が完成していなくても、この時期は過去問を自分で少し解いてみましょう。もし解いてみてまだ少し歯が立たないなら、見るだけでもしてみてください。合格するにはどんな力が求められるのか、何が自分には足りないのか、具体的につかむことができるからです。もし、自分の志望校の英語のテストを受けてみて、「知らない英単語が多いな」って感じたら、英単語を必死に覚えるための燃料になりませんか?「構造が難しい文章が多いな」と思えば、今進めている英文解釈の勉強にも力が入るでしょう。何が必要なのか、意識しながら勉強するというのは非常に大事なことです。実は筋トレも、自分の鍛えてる筋肉を意識しながらトレーニングする方が筋肉がつきやすいそうです。

②段階:苦手分野の復習+過去問演習!

苦手分野をひとつずつ潰していく!

基礎が完成した人は、②段階の「過去問演習」と「苦手分野の復習」の両輪で受験勉強を進めていくことになります。実践の中でしか身につかない力もありますので、演習量を増やしていくようにしてください。過去問を解いた後は、その後の過去問分析が非常に重要になります。「合格するにはあと何点必要なのか」「それを達成するには自分に何が足りないのか」と考えるようにしてください。その自分に足りないものが「自分の苦手分野」となります。

この苦手分野は、ひとつずつ完璧にして潰していく、といったイメージで復習していってください。一番良くないのは、一気に復習してしまい、全てが中途半端になってしまうことです。仮に5個の苦手分野があって、時間をかけたら3つの苦手を克服できたとします。そしたら完璧にした部分が出題されれば得点に繋がるかもしれません。しかし、一気に5個の苦手を復習してしまったことで全部が中途半端になってしまったら、1点もとれないかもしれません。それは避けたいです。苦手分野の復習は、ひとつひとつ丁寧に。

苦手分野 潰す

過去問は”タテ”と”ヨコ”で使い分けよう!

過去問演習のやり方について、自分のつけたい実力によって主に2パターンのやり方の違いがあります。それは過去問をタテとヨコで使い分けることです。それはどういうことなのか。下の図をみてください。

タテヨコ

タテに解くというのは、大問1なら大問1を、一気に2019年~2016年まで解くといった感じです。こうすると、志望大学やセンター試験の各大問の「形式」に慣れることができます。問題は出るパターンが決まっていることもあり、大問ごとに特化して勉強してみるとコツがつかめやすいです。例えば、英語のセンター試験なら大問6番をタテに一気に解いたり、日本史なら近現代に特化して解いていくといったことができるでしょう。「力をつける」「慣れる」ならタテに解くことがオススメです。

ヨコに解くというのは、2019年なら2019年の過去問を、本番さながら大問1から最後まで時間を測って解くことです。これで実践演習を行うことができます。まずは過去問数年分をタテに解いていき、その後ヨコに解いて実力を試してみる、といったこともできますね。「実践演習」ならヨコに解くことがオススメです。タテとヨコで目的意識をもってぜひ過去問演習してみてください。

過去問演習は、志望校の形式に慣れることができます。形式慣れにも怖さはあります。形式に慣れるということは、その志望校に特化した実力がついていく訳です。そうなれば、もちろん形式が変われば対応できなくなってしまう可能性もありますし、志望大学の形式が変わらないとも保障できません。そこで大事になってくるのが基礎力です。基礎があれば、形式がたとえ違ったとしても周りに差を開かれづらいです。武田塾でいうと、日大レベル(or志望校のワンランク下のレベル)までの下地は作ったうえで形式慣れをしていってもらいたいです。

過去問演習のチャート

最後に、過去問演習の手順をお伝えします。以下のチャートを参考にしながら、復習に過去問演習を行っていってください。演習→分析→復習、演習→分析→復習...の繰り返しです。皆さん、この直前期でできるだけ演習を行って自分の苦手分野を割り出し、復習していってください。敵(過去問)を知り、己(苦手分野)を知り、強くなってください!

過去問演習 チャート

最後に

毎回の過去問演習の際に、自分が合格できる可能性をかならず模索してください。そして、そのためのプランを立ててください。直線期は誰にとっても時間がありません。勉強時間の量で他の人と差をつけるのは非常に難しいです。だとしたら、皆よりも効率よく実力をつけられるように、しっかりと計画を立てて、その計画を遂行していかなくてはなりません。周りの皆と同じ時間しかありませんが、同じ時間で人より伸ばすことを心がけて、1日1日を大事に過ごしてください。

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