こんにちは。
武田塾上大岡校の学生事務スタッフです!(^^)
文学部では、
文学を通して学ぶ学問『文学科』があります。
今回は日本文学科で扱う文学作品の1つを
お見せしたいと思います😊
日本最古の長編小説
『源氏物語』
今回は、源氏物語について
お話したいと思います。
古典の教科書で『源氏物語』を読んだことがある!
という方はたくさんいると思います。
ただ、『源氏物語』を古典の時間でしか触れたことがなく、「恋多き男の物語」としてしか認識していない方が多いのではないでしょうか。
確かに『源氏物語』の内容だけを見ると、
そのようなイメージを持たれることが多いのは
仕方のないことかなと思います。
しかし、『源氏物語』は
千年以上も読み継がれてきた作品です。
千年もの間、いつの時代も多くの人が『源氏物語』は価値のある作品、読んでみたいと思える作品であると評価してきたのです。
『源氏物語』はとても長い作品のため、
あらすじに関しては割愛します。
『源氏物語』成立時期と作者について
成立時期は…平安時代(中期)‼
とは言っても、平安時代の物語の多くは、作者や成立年代についての記録は残されていません。
この時代、文学の中で「物語」は「漢文」や「和歌」に比べると、地位の低いジャンルと認識されていたのです。
*~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~*
「漢文」は男が教養としてたしなむもの。
「物語」は女や子どもが暇つぶしとして楽しむもの。
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こういった価値観の時代が日本にも存在していました。
(現代は、そのような価値観をもつ人は少数な時代であると感じます。)
このような時代背景があり、「漢文」や「和歌」とは異なり、「物語」を書いた作者や成立時期に関して、当時はあまり関心をもたれていませんでした。
そのため、平安時代の物語の多くは作者や成立時期に関する記録が残されていないのです。
作者は…紫式部"である"⁇
学校の授業では、『源氏物語』の作者は「紫式部である」と教わった方がほとんどだと思いますが、正確に言うと、「紫式部であると考えられている」なのです。
ではなぜ、紫式部が『源氏物語』の作者であると
「考えられている」のか。
それは『紫式部日記』が関係しています。
『紫式部日記』ーーーーーー
敦成親王御五十日の祝い
寛弘5年(1008年)1月11日
大納言の君、宰相の君、小少将の君、宮の内侍とゐたまへり。右の大臣寄りて、御几帳のほころび引き断ち、乱れたまふ。「さだ過ぎたり」とつきしろうふも知らず、扇を取り、たはぶれごとのはしたなきも多かり。…
左衛門督、「あなかしこ、このわたりに、若紫やさぶらふ」と、うかがひたまふ。源氏に似るべき人も見えたまはぬに、かの上は、まいていかでものしたまはむと、聞きゐたり。「三位の亮、かはらけ取れ」などあるに、…
※『紫式部日記』の本文(『新全集』より)
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みなさんは現代語訳できたでしょうか。
完璧な現代語訳ができなかったとしても、あらかた内容理解はできたでしょうか。
大事なのは、水色の部分です。
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紫式部がお仕えする中宮彰子と一条天皇のあいだに生まれた敦成親王の生後50日のお祝いの席で、お酒に酔った左衛門督が、紫式部に対して
「ちょっとすみません、
この辺に若紫はいますか?」
とふざけて(紫式部をからかうように)
話しかけてきました。
そこで紫式部は、
『源氏のような(素敵な)男性がいないのに、ましてや若紫がどうしているのでしょうか、と思って聞き流した』
と日記に記述しました。
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この他にも『紫式部日記』には
『源氏物語』に関する記述があり、
このような日記の記述から、
『源氏物語』の作者は紫式部であると考えられ、
敦成親王の御五十日祝いをしたとされる寛弘5年(1008年)には『源氏物語』が執筆されていた(存在していた)ということが明らかになったのです。
また、先述したように、本来なら「物語」の作者に関心を寄せられることの少なかったこの時代に、『源氏物語』の作者が伝わっている点においても、『源氏物語』が優れた作品であると評価されていたことがうかがえます。
『文学作品』を通して…
日本文学科は
古典から近現代まで、幅広い日本の文学作品を読解し、
◆作品に描かれた人間のあり方や思想
◆文科的背景
などについて考察していくのです。
高校までは
『作品の概要や実際の文章に触れる』
ことが中心ですが、
文学科は1つの文学作品に対してより深く掘り下げることで、様々な謎を紐解いていく面白さがあると思います。
文学や語学、歴史学、地理学、哲学など
といった分野を研究し学んでいく文学部。
理系学部でいえば『理学部』に近いですね。
そういう点では、
実は大学院への進学は文系学部の中で最も多いそうです。
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今回は『源氏物語』の成立時期や作者に関して簡単にお話しましたが、『源氏物語』は、作品の構造や巻の主題、作中人物や作中和歌、文体や表現方法、先行テクスト(『源氏物語』より前に成立した作品)の引用など、様々な側面から今でも研究され続けています。
作品の成立から千年以上経っても読み継がれ、
研究され続ける『源氏物語』。
このブログを読んで『源氏物語』に関心を寄せた方は、ぜひご自分で『源氏物語』を読んでみたり、国文学科・日本文学科で学んだりしてほしいなと思います。
今年も続々と出ています‼
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