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「チーム医療」って結局何?医学部面接必須用語を解説します!

こんにちは!武田塾医進館渋谷校より、今日も受験情報をお届けします。

今日は「チーム医療」についてです。

医療系学部の面接練習をしていると、「チーム医療」は必ずといっていいほど飛び出すワード。

でも、実際「チーム医療」って何なの?という理解がしっかりできている医学部志望生は少ないのでは!

そこで本日は、「チーム医療」って何なの?
医療現場ではどんな形で実現されてるの?
面接で「チーム医療に貢献したい」と伝えるのは実際どうなの?

といった「チーム医療」にまつわる疑問を解決していきます。

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「チーム医療」って結局何?医学部面接必須用語を解説します!

●そもそも「チーム医療」とは

医師・看護師をはじめ、さまざまな医療従事者や福祉関係者が連携しながらひとりひとりの患者さんに向き合っていく体制のこと。

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こう聞くと、「○○さん対策チーム」みたいな患者さん個別のチームがいくつもあるイメージになりますが、実際はちょっと異なります。

例えば各病院に担当のソーシャルワーカーさんが何名かいて、各ソーシャルワーカーは自分の担当の患者さんのケアをする、
必要に応じて医師・看護師などもいる合同カンファレンスに参加して、必要な情報共有をする。

そんな風に、各分野の医療従事者が普段は独立して動き、必要に応じて情報共有を行う、というのが実際のチーム医療の姿です。

「チーム医療」は当たり前??医療関係者から「今さら」と言われる理由

ちょっと今の説明だけではわかりにくいかもしれませんが、これは例えるなら、

英語の先生は英語を、
数学の先生は数学を普段教え、
必要なら職員会議で情報共有をする

そう、学校と同じ仕組みです。
もっといえば、「チーム医療」と同じ体制は、あらゆる職場で必要です。

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かつて医療業界は医師と看護師を中心に回っていました。

しかし、近年の医療の高度化・多様化により、医師・看護師だけでは対応できないことが増え、ほかの医療従事者と共同で仕事をすることが増えた。

グローバル化によって外国の方と仕事をすることが増えたのと同じようなものです。

だから、今や医療業界で「チーム医療」は当たり前です。

先ほど、「チーム医療」が面接必ず飛び出す、と述べましたが……

「将来チーム医療に貢献できる人材になりたいです」
と例えば面接で言われたとして、

医療関係者からすると「うん、それってそもそも仕事の大前提だからね?」と、
ちょっとガッカリされてしまっていることを、ほとんどの受験生は知りません。

例えばアルバイトの面接に行くとして、
「これから一生懸命働きます」と言うようなものです。

そう思うと、ガッカリされちゃってるというお話にも、ちょっと納得がいきませんか?

面接対策じゃない「チーム医療」の本当の姿とは

先ほど、「チーム医療」とは、各医療従事者が自分の領域で仕事を全うすることだ、と述べました。

実際の現場では、ひとりひとりの患者に対し逐一カンファレンスをすることはできません。
(し、実際のところその必要もありません)

したがって、各医療従事者がそれぞれの領域で自分の仕事をし、必要に応じて担当者のカンファレンスや情報共有を行う。

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それが、現在の「チーム医療」の実情です。

「え?それじゃ普通の病院と変わらないじゃん」って?

その通り!
普通の病院で普通に行われていることが、受験生が口にするのが大好きな「チーム医療」の本当の姿なのです。

しかし、それはチームが組織化されていないということではありません。

各医療従事者がプロフェッショナルとして互いを信頼し、自分の領域を全うすること。
そして、必要とあらば情報連携をとって即時対応すること。

そういった各領域のプロとしての信頼が、チーム医療の根っこを作っているのです。
(某総合病院の師長さん曰く、「信頼ってーか、まぁ、信頼するしかないよねぇ。人が足りてなさすぎるからねぇ」という側面もあるみたいですけど……)

私たちは何を目指す?面接で語るべき本当の「チーム医療」に貢献できる人材とは

面接で「チーム医療」を語る文脈で最も出やすいのは、

「私の強みはコミュニケーション力なので、チーム医療でもうまくコミュニケーションをとれると思います」

という言い方。

「チーム医療」がもはや教科書と化してしまった現在の医療系面接対策の下では、こういう言い回しが流行るのも無理はないかなと思います。

でも。

現場のスタッフたちは、残念だけれど、そんな次元で仕事をしていません。

職務上必要なコミュニケーションをとるのは大前提

それよりも、何よりも、チーム医療にとって大切なこと。

それは、

自分の専門分野について学生のうちからしっかり勉強し、お互いを信頼し、自分の仕事をやり切り、相手の仕事は任せ切る

という考えです。

ですから面接でチーム医療について述べるときも、どんなチームで患者のどんなところに貢献したいのか、明確に示しましょう。

「学生のうちから研修・実習に参加し、研修中も空き時間は可能な限り手技の訓練に使って、周りから信頼される医療者になりたい」

とか、

「PT・ST・OT(各種療法士)やソーシャルワーカーと連携して、患者の社会復帰を支援できる医療現場を作りたい」

とか、

「あなたの仕事はなんなのか」

というスタンスを明確にした発言ができると、先生たちからも「この子はがんばってくれそうだ」と思ってもらえることでしょう。

そして可能であれば、高校生までに何かを「やり切った」経験を持ってください。
それが周りのメンバーと協力して得た成果であれば、言うことはありません。

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とにもかくにも、残念ながら「チーム医療」に関しては、受験業界によって誤ったキラキラした像が作られがち。
受験生の皆さんには、「チーム医療などもはや大前提で、そこで医療従事者が患者にどんなメリットを提供できるのか」が問われているということを、知っておきましょう。

本日はちょっと疲れる内容だったかなと思いますが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
また次の更新でお会いしましょう。

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