弘前大学医学部医学科S講師のセンター試験理系科目の時間配分

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センター試験直前となりました。センター試験過去問演習の最終仕上げの段階になっていることかと思われます。

そこで、今回は、弘前大学医学部医学科S講師によるセンター試験理系科目の時間配分について紹介します。

センター数学過去問

●数学ⅠA（試験時間は６０分）

数ⅠAは大問４つを解くのだが、最後には選択問題がある。確率と整数と図形の３つから２つ選ぶというものだ。ここの選択問題を２つともとりきるのが案外難しい。

確率は基本的に解ききれる確率は高いが、序盤でミスをするとその後の問題もすべて間違うというリスクもある。整数は正直最後まで解ききるのは難しい問題も多いだろう。図形は気づければすんなり解ける時もあるが、1つの見方しかできないとずっと分からないまま時間を消費することになる。

どの選択問題にも一長一短があり、一概にどの選択問題を選ぶのがベストだとは言えないし、個人個人で得意不得意の分野が異なるとは思うが、経験を積めば一番点数がとりやすいのは確率と図形なのではないかと思う。

また、対策としてはやはり自分が点数をとれていない大問はどこなのかを特定して、その分野の問題数をこなして、解けなかった問題をしっかりと復習して次に類題が出た時には絶対解ける、という状態にしておけば９割前後は普通に取れると思う（図形の問題の図はぐちゃぐちゃになってみにくくなったら、面倒くさがらずに新しい図を描いた方がよい）。

●数学ⅡＢ（試験時間は６０分）

数ⅡＢは時間が足りないと感じている人が多いのではないだろうか。たしかに数列やベクトルの問題のボリュームが多い年は時間に追われることになるだろう。そのため基本的には大問１と２はできるだけ時間をかけずに完答し、残りの時間を数列とベクトルになるべく割くことで、どれだけ点数を伸ばせるかというところだと思う。

数列とベクトルに関しては問題数を積むこともそうだが、問題文の誘導がどういう風になっているのかをしっかりとみて、作題者の意図は何なのかを考えてそれに乗っかるということも大事だと思う。対策としては、数ⅠＡと同様のことをしていれば良いと思う。

また、計算ミスの多い人は普段からちょこちょこ確認する癖をつけて、自分がどの計算でミスをしているのかを分析して早急に改善する必要があるだろう（実際、計算ミスの要因として多いのは自分の字の汚さで見間違えることである。そのため字はできるだけ丁寧にかつ気持ち大きめに書くとよい）。

しっかりと自分の計算に自信が持てるようになれば、時間に追われる教科でも一回でミスなく計算することができるだろう。

●理科＜化学＞（試験時間は６０分）

化学に関しては出る問題もかなりまちまちでその年によるところが大きいが、基本的には典型問題は確実におさえて、かつ自分が苦手な分野についてはそれを特定してその分野の問題を解いて、解けない問題を減らしていく、ということをしていけば点数は伸びると思う。

また、無機化学や有機化学が苦手だという人も多いと思うが、これらに関してはまず、暗記事項はしっかりと覚えて、有機化学はそれらの覚えた内容を他の内容とリンクさせて（つながりを持たせて）覚えておくとよいだろう。

●理科＜生物＞（試験時間は６０分）

生物に関しても化学と同様にできない分野を分析して、それを過去問や分野別問題集を用いて少しずつつぶしていくしかないと思う。

実験考察問題などは対策しにくいかもしれないが、問題をしっかり読んで情報を読み取ることができれば大抵の問題は解けると思う。

９割以上を安定してとるのは容易ではないが、自分の弱点を埋めていければ無理な話ではない。

生物も化学もどちらも間違いノートを作って、自分がどんな問題に弱いのか、どこをいつも間違えてしまうのかを知ると良いと思う。そしてそれをもとに自分なりに、いつも忘れやすい・間違えやすい暗記事項などをメモした紙（１、２枚に収まる程度）を作って、テスト前に見返したりすると良いと思う。

――――――――“授業をしない塾”武田塾　弘前校――――――――