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東大生がたどった物理の勉強方法【難関大受験生向け】

皆さんこんにちは!橋本の予備校、武田塾で指導をしている、東大理IのTです。

先日は中秋の名月が美しかったですね。あれを見て藤原道長やら夏目漱石やらを思い出すのが文系の受験生、ケプラーの法則やらルテチウムやらを思い出すのが理系の受験生でしょうか。ちなみに理系大学生は「潮の干満」と「角運動量保存則」の関係を思い出します。

今回は、多くの理系の受験生が思い出したはずの「ケプラーの法則」にちなんで、僕が物理の学習をどのように進めてきたのか、どのように学習していけば良いのかをお伝えしようと思います。

注意点として、ここで紹介する道筋は、(おそらく)多くの大学で要求される二次試験のレベルは逸脱しています。こなしてもオーバーキルになるだけですので、受験の効率を考えるとオススメはできません。難関大受験生の中でも、本番何があっても物理でアドバンテージを取れるレベルを目指す方にオススメします。僕の結果はというと、本番はだいぶテンパったのですが、53/60と、それなりに差をつけられるスコアが取れました。


1. 基礎固め:物理のエッセンス

何と言っても物理の基礎固めは、河合塾さんの「物理のエッセンス」でしょう。付属の問題を解きつつ、それぞれの式が主張するところを捉えていきます。ただし、この参考書だけで満足してはいけません。気になった部分やわからない部分は、詳しい人に聞くインターネットで検索して掘り下げる後述の「理論物理への道標」を参照するかしましょう。この段階で「物理」と「微分積分」の間には太いコネクションがあることを意識してください。

ちなみにですが、この参考書は完璧に仕上げる必要はありません。というのも、この参考書には「物理という学問のエッセンス」のほかに「物理の問題を解く上で、著者が必要だと思ったテクニック的なエッセンス」も掲載されています。後者は無視しても構いません。

2. 定着の確認:重要問題集

基礎を理解できているか、その確認にもってこいだったのがこの問題集、数研出版さんの「物理重要問題集」です。程よいレベル帯の問題が並んでおり、基礎→応用の間の成長を一押ししてくれること間違いなしです。どの問題も基礎の理解で手がとどく範囲であり、突飛な発想もそこまで要求されません。全部頑張って解いてください。

この問題集は毎年更新されて出版されていますが、学習指導要領が同じ年度のものであればいつのものを使っても良いです。友人が使っているのと合わせてわからないところを質問し合うも良し、型落ちの版を安く購入するも良しです。

3. 網羅性の確認:理論物理への道標

この河合塾さんの「理論物理への道標」は、高校物理の参考書としては、どれをとっても最高峰です。理論の解説は他のどの参考書よりも詳しく、掲載されている問題は他のどの参考書よりも質の良いものです。

この参考書を読み込むことによってやっと「物理」と「微分積分」との関係がやっと綺麗に見えてくると思いますが、僕個人の意見として、微分積分なしでは物理の基礎が身についたとは言えません。「微分積分」の考えが身につくと、複雑な問題に出会ってもゴリ押しで処理できたりすることが増えますし、簡略化できる部分で楽できたりします。

掲載されている問題群が解けるようになれば、高校物理は極めたも同然でしょう。というよりむしろ、この問題群を解くことが高校物理を極める条件でしょうか。

僕は、掲載されている問題の中で東京大学のものは解かずにいました。過去問演習で使うためです。

4. 答案作成の練習:東大の物理25カ年

 

いよいよやってまいりました、「東大の物理25カ年」ですが、自分は結局解き切りませんでした。良問だらけなのですが、一問一問は当然それなりに重く、直前期に沢山こなすのは疲れそうだったのでほどほどでやめました。

「理論物理への道標」を乗り切った結果、高校の物理は極まっているので、過去問で東大の物理(またはその他難関大の物理)を極めましょう。僕は、化学と合わせて入試本番と同じ時間/形式で臨んでいました。解答用紙を本番と同じような形にすると臨場感もあり、その中で問題が解けた時にはテンションが上がります。

一つ注意があるのですが、2010年以前の問題とそれ以降の問題では、時間のきつさが大きく違います。自分の体感では、昔の問題の方が易しく、最近の問題は時間的負荷が大きかったように思います。最近の入試であれば、時間がかかりそうな問題は捨てても構わないでしょう(時間外には解いた方が良いと思います)。

5. 全体を通じて言えること

解答/解説はそこまで信用しなくても良いです。様々に解法のある問題の方が多いので、計算結果が一致すればクリア、といった軽い感じで臨みましょう。論理に破綻のある状態で計算結果が一致することはほとんどないので心配しなくても大丈夫です。

他にも良参考書は数多くありますが、自分が手を出していないので取り上げていません。

 

長くなってしまいましたが、物理の学習の道のり、伝わりましたか?物理の中でももう少し細かいコツについて、機会があればまた書こうと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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