こんにちは！
武田塾阪神甲子園校です！
今回のテーマは「国公立／私立入試動向2024」です。
高校生新聞オンラインで「私立大志望動向2024」、「国公立大志望動向2024」という記事が公開されました。
これらをもとに、武田塾の見解を加えつつ解説していこうと思います。
紹介する記事はこちらです。
私立大志望動向2024
https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/10922
国公立大志望動向2024
https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/10920
私立大学志望動向2024
まずが私立大学から。
記事のタイトルに「早慶上理・MARCH・産近甲龍の一般方式「非常に狙い目」か」とありますね。
根拠としては、人口減にともなう大学志願者数の減少が挙げられています。
また、私大志望者の「共通テスト離れ」についても触れられています。
センター試験の時代は、私大志望であっても練習のためにセンター試験を受けるのが当たり前で、センター試験利用も取れる人は取るという感じでした。
しかし共通テストになってから難易度が上がり、私大志望者にとっては対策の負担がかなり重くなってしまいました。
私大志望の人が共通テストをうまく活用して滑り止めを取る時代でもなくなったと言えるでしょう。
私大を目指しつつ共通テストでも高得点を狙うとなると、方向性の違う対策を並行して行うことになり、どちらも中途半端になりがちです。
それならばと私大か国公立のどちらかに絞り込む受験生が増えているわけです。
記事の中では共通テストの受験者が32年ぶりに50万人を割ったというデータも紹介されています。
共通テストを受ける人もそもそも減っていますし、本気で対策をする人も減っています。
このような共通テスト離れの影響で、上智大学、立教大学、青山学院大学のような共通テストを使った入試を盛んに行っている大学は少し人気を落としています。
また、日東駒専、産近甲龍レベルの大学が昔に比べて入りやすくなった印象です。
東洋大学や日本大学商学部などが英検2級で8割扱いという4技能の換算方式を発表し、広く受験生に知られるようになったため、英検2級を取っていればあとは国語と社会を勉強したら大丈夫、という状況になっています。
このようなこともあり、日東駒専や産近甲龍は受験勉強をきちんとした人なら受かるレベルになってきています。
これは大学自体のレベルが下がってきているという意味ではなく、戦略を立ててしっかりと対策すれば受かりやすいということ。
また、MARCHや関関同立の一般入試といっても昔よりは易しくなっています。
というのも、最近の傾向として、推薦入試でとにかく早く大学を決めて安心したい、という層が多くなっているためです。
このような状況もあり、一般入試の受験者が相対的に減ったことで、競争は以前ほど厳しくなくなっています。
きちんと一般入試の対策をした人ならば、MARCHや関関同立も以前に比べればやや受かりやすくなっていると言えるでしょう。
後期入試は受かりやすい
後期入試は、今までだと倍率がとても高くて可能性が低いという話がありました。
今の大学入試の仕組みでは、文部科学省の決めた入学定員の兼ね合いなどもあり、決まっている数字以上に合格者を出せないようになっています。
したがって、前期試験を終えて入学定員を下回ったぶんは後期入試で補うわけです。
これは大学側にとっても受験生側にとっても助かる制度ですよね。
また、国公立志望者が共通テスト方式を利用して滑り止めの私立を押さえるというケースが増えていることから、私立の共通テスト方式の志願者が増えています。
共通テストはきちんとした対策をしないと取れない試験になっており、ある意味で国公立志望と私立志望の間の壁になっていると言えます。
そういった意味で共通テスト利用は国公立志望の特権のようになっており、共通テスト利用で私立を取っていく国公立志望の受験生が増えています。
私立大学側としても共通テスト方式の枠を増やしており、共通テストを利用した受験というのは私立大学のほうでも増えていくと言えるでしょう。
国公立大志望動向2024
続いては国公立大学の動向。
記事には「新課程前年でも「安全志向」みられず」とありますね。
共通テスト初年度の前年には、今年で決めておきたいという思いから安全志向が見られたのですが、今年は今まで通り基本的にはチャレンジしていく方針のようです。
というのも、来年の新課程の共通テストに関しては、現高2生のものと、ここから受ける現高3生、つまり次の浪人生のものは別に作成されており、浪人生に関してはどちらで受けてもいいというシステムになっているようなので、そこまで有利・不利はないと言えるでしょう。
浪人をしたからといって新しい負担が増えるわけではないとなれば、1年間がんばれば成績が伸びるため、浪人をしたほうが得だと考える受験生が多くなっているようです。
変化を恐れて漠然と安全志向になってしまうのはもったいないので、1年間浪人をして上の大学を目指すのか、安全な戦略で行くのかは慎重に選ぶようにしましょう。
また、北海道大学や九州大学など地方の大学は人気が少し落ちた形になっていますが、非常に魅力のある大学なので、ぜひチャレンジしてほしいと思います。
ただし、これらのデータはあくまで模試ベースなので注意しましょう。
いま読んでくれている高1・2生の方は、実際の受験が終わってからのデータを見て参考にしてください。
まとめ
いかがでしょうか。
それでは今回のまとめです。
①国公立と共通テストの対策の両立は難しい！
②私立の受験者が減って受かりやすくなっている！
③受験動向を把握して受験計画を立てよう！
ここまで読んでいただきありがとうございました。
【2024年最新】ココが狙い目！私立と国公立の志望動向を解説
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