こんにちは、武田塾円町校です。
共通テストまで一か月を切って、いよいよ共通テストの類題演習に本腰を入れ始めた時期なのではないでしょうか。
今回の記事では、共通テストで時間内に問題を解き終わらない人のために、問題を確実に解き切るためのテクニックを伝授します。
問題を解く速さを上げたい人必見です!
さて、武田塾では問題を時間内に解き終えられない生徒さんから、次のどちらの対策が有効かよく質問されます。
①まずは雑でもいいからとにかく時間内に問題を解き切ることを目指し、それが達成できたら徐々に問題を解く精度を上げていく
②まずは時間がかかってもいいから正確に問題を解き切ることを目指し、それが達成できたら徐々に問題を解く速さを上げていく
皆さんはどちらが正解かわかりますか?実はこれ、②が正解です。
では、その理由を解説していきたいと思います。
問題を時間内に解き終わらない理由は二つあります。
それぞれ考えていきましょう!
1.そもそも問題を解く実力がない
これが一つ目の理由です。
そもそも問題を解く実力がなければ時間内に問題が解き切れないのは自明です。
問題を解く実力がないというのはすなわち、問題で要求されている知識が備わっていなかったり、問題の解法知らなかったりする、ということです。
ですからその場合は教科書や参考書に立ち返って基礎的事項を確認して、簡単な問題演習から取り掛かるようにしましょう。
もし基本的な要素の理解が身に付けば、おのずと時間さえかければ共通テスト問題を解けるようになるので、あとは解く速さを上げるために繰り返し問題演習をするだけになります。
ですからこの場合は上で見た②が正解であることがわかりますね。
では二つ目の理由は何かというと、
2.知識はあるけど問題を解く速さが遅い
これは「1.そもそも問題を解く実力がない」という状態より一つ上の状態で発生する問題です。
問題を解くうえで、知識が必要なのは言うまでもないですが、知識があるだけではなくその知識を瞬時に思い起こして適切に運用する能力があることも求められます。
この二つがそろって初めて問題が解けるようになるのです。
後者が欠けている状態こそ、「時間をかければ問題が解けるけど、制限時間内には解き終わらない」という状況であるといえます。
どの教科であるかにかかわらず、試験問題が解けるようになるにはまず知識があり、次に知識を短時間で活用できるようにならなければなりません。
逆はあり得ません。この観点からも、最初の問での②が正しいことがわかりますね。
知識の運用を短時間で行えるようにするには、ひたすら問題演習を繰り返すしかありません。
問題を解く能力は当たり前ですが問題を解く中でしか身に付きません。
自分は1と2、どっちのパターン?
問題が時間内に解けなかったとき、そもそも自分に解く実力がなくて解けなかったのか、それとも素地はあったけど時間が足りなかっただけなのか、自分で見分けがつかない場合がありませんか?
それを確かめる方法があります。
まず、解けなかった問題の解説を見てください。
解説を読んでも意味がよくわからなかったら、それは間違いなく知識不足によるものです。
ですからその場合は教科書のその単元をよく読み込み、理解するところから始めてください。
解説を読んで、なんとなくこんなものがあったな、という感覚を抱いたなら、それはまだまだ知識不足です。
それが答えになりうる理由、その解法が成り立つ理由を把握しましょう。
解説を読んで、なぜその答え・解法になるのか自分の言葉だけで説明できていたら、それは知識が十分であるといえます。
あとはひたすら問題演習をすればより一層すらすらと問題が解けるようになります。
効率よく、解く速さを縮めるコツ
先ほどまで、問題を解く速さを早くしたいならばひたすら問題演習をすればよいと言ってきましたが、
その中でもあることを意識すれば格段に効率が上がるんです!
その方法を強化別に紹介していきます。
英語
長文読解で、全部の文章をご丁寧に自分の中で訳しながら読んでいる人、いませんか?
それではいくら問題演習を重ねたところで、時間内に解けるようにはなりません。
文章には緩急があり、重要な部分がある一方で言いかえであったり長ったらしいたとえ話であったりと
濃度の薄い部分があります。これらすべてをひっくるめてとりあえず訳すのは下策で、
文章理解に重要な部分を要領よく理解することを目指してください。
共通試験の英語長文は設問に傾向があるので、それが把握できれば文章のどの部分が肝なのかを見抜く目も養われるでしょう。
数学
共通テストの数学で、時間をかけて解けばすべて解き切れるのに、実際の制限時間内に解き終わらない人は計算力不足です。
計算力不足は、設問内容は基本的だけど計算量が多い共通テストなどで特にハンディキャップになります。
せっかく理解しているのに点に結びつかないのは非常にもったいないので、日頃の勉強に計算演習を取り込んでください。
計算練習はスポーツでいう素振りやドリブルなどと同様、単調な操作を何度も繰り返す訓練であり、
また、毎日行わないとすぐに錆び付いてしまう能力です。面倒くさくても毎日取り組むように心がけてください。
国語
国語は現代文、古文、漢文かかわらず、英語と似ていて、如何に文章の要点を素早く理解するかにかかっています。
現代文では重要な主張が書かれている文章には傍線を引いて、ディスコースマーカーは四角でくくるなどして、
文章の流れを頭の中で追えるように工夫しながら読んでみてください。
古文は主体が省略される傾向があるので、動作の主体が誰であるか、また敬語が誰から誰に向き合っているのかを
整理しながら読んでいけば、はるかに全体像が把握しやすくなります。
漢文については、重要句形を意識するようにしましょう。漢文は必要な単語の知識をほとんど求められない科目なので、
重要句形だけで流れが追えるようになっています。その点現代文や古文よりわかりやすいといえるかもしれません。
ただ、ここで言ってきた内容はあくまで知識があり状態での勉強方法なので注意してください!
最後に、この記事の内容をもう一度おさらいしましょう。
・問題はまず時間がかかっても解き切れるようになるのがよく、次に時間を短縮することを考えればよい
・自分に知識がないのか、それとも知識を応用できていないだけなのかを見極める
・時間短縮には科目ごとに方法が異なるので、それぞれ適切な方法で勉強する
きっとこれらがすべてできるようになったころには、時間内に共通テストを解き切れるようになっているでしょう。
共通テストまで一か月もないですが、まだできることはあります。
今が最も苦しい時期だと思いますが、逆にここで頑張れた人が受かるといえるでしょう!
武田塾では、皆さんそれぞれの志望校や学力に合わせてカリキュラムを組んでいます。
逆転合格を目指して一緒に頑張りましょう!
大学受験の逆転合格を目指す!
【武田塾 円町校】(JR円町駅徒歩1分)
〒604-8463
京都府京都市中京区西ノ京円町6-1 ブーケビル 3階
TEL:075-406-5705