テストで必要なもの！受験で問われるのは知識だけじゃない！！

こんにちは、武田塾円町校の大久保です。

暗記科目などで

「こんなの調べたら出来るんやし覚えても試験終わったら意味ないやん」

と思ってちょっと投げやりな気持ちになる事、あると思います。

また受験勉強なんて将来役に立たないという意見を持ってる方も世の中にはいます。

本当に意味ないでしょうか？本当に役に立たないのでしょうか？今日はそんなことを話したいと思います。

問われているのはマニアックな知識じゃない

突然ですがこの問題、みなさんは答えられますか？

tiri

2018年のセンター地理の問題です。

出たときに少し話題になったムーミンの問題です。

「ムーミンの舞台なんて知らないよ」

「フィンランド語？聞いたこともない」

「本当に地理の問題なの？」

「ただのマニアックな知識問題やん」

色々な感想が聞こえてきそうですね。
実際当時受けた受験生で戸惑った人は多かったようです。

でもこの問題は立派な地理の問題です。そして非常によい問題です。

まずアニメの方から考えましょうか。

ムーミンから考えるのは少し難しいですがバイキングが海賊を意味することは知っている人も多いでしょう。
そしてノルウェーと海賊の関連もなんとなく知っている人も多いと思います。
そこから小さなバイキングピッケがノルウェー、残ったムーミンがフィンランドと推測できます。

次に言語の問題です。

3つの言葉を見てみるとスウェーデン語と選択肢Aはよく似ています。
スウェーデンとノルウェーがゲルマン語族であることを知っていたらこの時点でAはノルウェー、Bがフィンランドと答えられます。

もし知らなくてもヨーロッパの地図を見てみてください。

map

地図を見るとスウェーデンはノルウェーとお隣であるのに対し、フィンランドとは北の一部分しか接していません。
言語的に似そうなのはスウェーデンとノルウェーではないかなと考える事が出来ます。

問われているのは知識が活用できるか

このように考えると一見ただのマニアックな知識問題であっても本当は今までの知識を活用して色々と推測することにより答えることができることが分かります。

大学入試は今までの知識量を問うているだけではありません。
今の知識をどのように活用できるかも問われています。
知識は忘れたら確かに終わりですし、パソコンで調べた方が早いです。
しかしそれをどのように活用するかというのは人間にしかできません。
みなさんの勉強はその活用の仕方を訓練する大切な場でもあります。

そう考えると今の受験勉強、それは大学受験が終わった後も必ず活きていきます。
活かすためにも目の前の課題を一つ一つ片付けていきましょう。