こんにちは、武田塾円町校の大久保です。
理系の人で化学を選択している人、多いのではないでしょうか。
化学って覚えることもたくさんあるし、計算もあるし…ということで苦労している人も多いと思います。
計算はどうしようもないですが、実は覚えることって減らすことができるのです。
今日は化学の暗記分野について話したいと思います。
分子の形
高校の定期テストでこのような問題を見なかったでしょうか。
問 次の分子の形を(ア)~(エ)で答えなさい。
(1)水 (2)二酸化炭素
(ア)直線型 (イ)折れ線型
ちなみに答えは(1)が(イ)、(2)が(ア)です。
解けた人、この問題をどう解きましたか?多くの人は「覚えた」と答えるのではないでしょうか。
しかし、この問題は実は覚えてなくても解けるのです。
水の化学式はH2Oです。Oが真ん中に来ますがそのOは非共有電子対を2つとHと共有する電子対を2つもちます。
この4つの電子対がお互いに反発してなるだけ離れるように位置取りをします。そのため正四面体型に電子対が分布するのです。
そのうち2つの電子対にHがくっつくので折れ線型になります。
一方二酸化炭素の化学式はCO2です。Cが真ん中に来ますがOとは二重結合になるので電子対が2つあります。
この2つの電子対がお互いに反発してなるだけ離れるように位置取りをするので分子の形が直線型になります。
このように分子の形は覚えるのではなくいわゆる電子式が書けるのであればそこから考えて導き出すことができるのです。
銅と濃硝酸の反応
無機化学でこのような問題も定期テストで出たのではないでしょうか。
問 銅と濃硝酸が反応した時の化学反応式を書きなさい。
答えは
です。これも定期テスト前に必死に覚えた人も多いと思います。
多分希硝酸との化学反応式のごっちゃになった人もいるのではないでしょうか。
しかしこれも酸化還元反応なので半反応式が書ければ、もっと言うと濃硝酸より希硝酸の方が酸化力が強いことを知っていれば解けます。
このように「覚えなくちゃいけない」と思っている事でも案外覚えずにその場で導き出せることが多いのが化学の特徴です。
今回話した内容は武田塾のルートでも使っている鎌田の理論科学の講義、福間の無機化学の講義にも載っています。
もしこれらの参考書を持ってなくても今持っている参考書に必ず書いてあるはずです。
ただ暗記するのではなく、ちゃんと理解して覚えることを減らしていきましょう!!
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