コラム

志望校・志望学部の正しい決め方をご紹介!進路に悩む受験生は必見!

2018年08月23日(木)

人生に一度きりのビックイベントである大学進学は、受験生の皆さん一人ひとりの今後の将来に大きく影響します。

そんな重要なイベントであるからこそ、失敗せずに正しい志望大学・志望学部を選びたいですよね。

ほとんどの生徒さんの場合は、まだ目標が漠然としているけど周りもみんな行くから自分も行く、というような動機で大学進学を考えていると思います。

本記事では、志望大学・志望学部の正しい決め方について紹介するので、ぜひ志望大学選びに悩んでいる受験生は参考にしてみてください。

志望大学の前に将来の夢や職業を決めよう

志望大学を考える高校生

受験生である皆さんが志望大学・志望学部を決める際に、まず自分の将来の夢、就きたい職業を明確にしてみましょう

大学に入ることはあくまでもやりたいことを学ぶための手段に過ぎません。そのため、大学卒業後の将来を見据えて志望大学・志望学部を選ぶことが重要となってきます。

例えば、弁護士や臨床心理士など資格が必要な職業に就きたい場合、自然と志望学部は絞り込むことができます。

ただ大学に入ることだけに意識を向けず、大学卒業後のことを見据えて志望大学・学部を選定しましょう

必ずしも大学に行く必要はないけど進路はよく考える

将来自分がやりたいことを考えた結果、それが例えば美容師だったり大学では学べないことだった場合は必ずしも大学に入る必要はありません。

美容師になりたいのであれば専門学校のほうが適していますし、高校卒業とともに働きたいと考えている方は無理して進学しなくてもよいのです。

しかし、高校生の大学進学率が半数を超える現代において、大学に行かないという選択をするのはそう容易ではありません。

大学在学中に新たなことに興味を持つこともあるので、「なるべく良い大学」「モテたい」「人生を変えたい」「良い企業に入りたい」などの理由で志望大学を選んでも良いでしょう。

自分の興味ある分野や、何か引っかかることなどを基準に志望大学を選ぶ方法も手段の1つです。

興味のある学問分野について内容を調べる

高校までとは異なり、大学は特定の専門分野について研究する場なので、ただ漠然と通っても何をするべきかわからず困ってしまうでしょう。

大学に行って学ぶべき内容が見えてこなければ、大学受験に対するモチベーションを上げるのも難しいです。

そうならないためには、大学選びの段階で興味ある学問分野について調べる必要があります。

たとえば、人の営みや文化に興味があるなら「人文系」、社会の仕組みやあり方に興味があるなら「社会系」、自然科学に興味があるなら「理工系」、医学に興味があるなら「医学系」のようにある程度の大まかな方向性を決めて調べるのがおすすめです。

科目選択などで出願できる大学が限られるため、志望大学の方向性は可能な限り早く決めることをおすすめします。

サークル活動やクラブ活動を調べる

大学選びのポイントの1つにサークル活動やクラブ活動があります。

総合大学や規模が大きい私立大学などでは、サークル活動やクラブ活動が活発に行われています。

その一方で、単科大学や小規模大学の場合は大規模な総合大学に比べると活動の幅が少ないかもしれません。

また、他大学の学生と交流できるインカレサークルなどもありますので、大学選びの参考にするとよいでしょう。

留学制度について調べる

留学を考えている場合は、各大学の留学制度についても事前に調べておく必要があります。

政府は若者の海外留学者数を増やすため、積極的に留学支援事業を行っていて、各大学は海外の大学と交換留学の協定を結んでいます。

交換留学は1学期から1年以内の留学で、留学中に取得した単位は在籍している大学と単位互換が可能なので、卒業単位の取得に悪影響を及ぼしません。

費用面で見ても、留学先に授業料を納めなくてもよいことが多く、個人で留学するよりもコストを抑えられるというメリットがあります。

どの大学と提携しているかは各大学で異なるため、入学前に調べておきましょう。

オープンキャンパスの日程を調べて参加する

オープンキャンパスとは、大学側が高校生などにキャンパスを開放して入試説明会や見学会を開催するイベントのことです。

開催時期は夏休みの7月から秋の模試シーズンである11月までで、大半のオープンキャンパスで高1生から参加できます。

オープンキャンパスは大学の雰囲気やサークル活動について知ることができる絶好のチャンスですので、ぜひ活用して大学の雰囲気を実感し、大学選びの手がかりとしましょう。

オープンキャンパスについて、行くべき理由や具体的にどんなことをするかを下記の記事でまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

▶オープンキャンパスに行くべき理由とは?時期やポイントともにご紹介

志望大学はいつまでに決めるべき?

志望大学を一緒に考える高校生

志望大学は出来るだけ早く決めたほうが良いといわれますが、いつまでに決めるべきなのでしょうか?

高校在学中に将来の方向性を決めるターニングポイントは以下の2点です。

・理科の科目選択の段階
・志望大学の具体的な絞り込みの段階

それぞれについてみてみましょう。

高1末までに文理のどちらかを決める

大学受験において、理科の科目選択は非常に重要です。

どの科目を選択するかで受験できる大学の範囲がかなり限定され、文系・理系の分かれ目も理科選択で決まるといってよいでしょう。

例えば、理学・工学といった理系の学部に進学する場合、理科は2つの科目を選択しなければなりません

これらの学部の二次試験は物理・化学となっていることが多いため、理系希望者は自ずと物理・化学を選択することになるでしょう。

理科の科目選択を安易に考え、点数が比較的取りやすい地学や生物にしてしまうと理工系大学の受験がかなり厳しく、大学選びは文系中心で選択することになります。

高2末の科目選択の段階で物理や化学を選ぶことも可能ですが、受験までの期間を考えると高2末までに物理と化学を履修しておきたいところです。

必ず高1末までには文理の方向性だけでも早めに決めておいた方がよいでしょう。

高2の冬までに地元の大学か県外の大学かを決める

高1末の段階で文理という大きな方向性は決まっていても、具体的な志望大学までは絞り込めていないかもしれません。

高校3年生になると受験の追い込みに時間を取られるため、志望大学をじっくり検討する時間が不足してしまいがちです。

高2の冬までには、地元の大学と県外の大学のどちらにするかといった、大まかな方向性を決めて家族と話し合っておくべきでしょう。

志望大学は国公立と私立のどちらにするかを決めよう

考える高校生

やりたいことや学びたいことが決まったら、次に国立大学と私立大学のどちらに入るかを決めましょう。

国公立・私立を選ぶ際に偏差値を気にする方は多いですが、国公立と私立大学の偏差値は全く別のものです。

というのも、入試体系や方法が双方で全く異なるからです。

それでは、国公立と私立大学のそれぞれの特徴についてまず紹介します。

国公立大学の場合
入学試験 ・共通テスト+個別学力試験
科目数 5教科7科目以上
学費 比較的少額
私立大学の場合
入学試験 ・共通テスト利用入試
・3教科型入試
・得意科目指定入試
・全学部日程入試
・試験日指定入試
科目数 3科目程度
学費 比較的高額(特に理系・医学部)

私立大学の方が科目数が少ないことから的を絞って勉強することができるほか、私立大学の方が入試体系も選べるため負担が少ないといえます。

学費面に関して言えば、国公立大学のほうが圧倒的に低額です。

一概にどちらが良いとは言えませんが、同じ時間を受験勉強にかけるのであれば私立大学のほうが「偏差値の良い大学」に入りやすいのは確かです。

国公立大学・私立大学を選ぶためには、自分の偏差値や入試までの期間を逆算し、また家庭環境も考慮したうえで判断する必要があります。

また、最初から国公立・私立どちらも視野に入れて受験勉強を進めてしまうと、結果的にどちらの対策も中途半端になりパンクしてしまうというパターンも少なくありません。

まずは、第一志望の大学を国公立にするか、それとも私立にするかを明確に決めましょう。

最近の国公立・私立大学の入試事情

ここ数年、募集人員の削減によって私立大学の入試は難化していて、単純に私立のほうが国公立よりも入りやすいとは言いがたくなってきています。

地元の1番上の国立だけではなく、3教科で入れる公立や共通テストの配点が高い国立などであれば受ける選択肢も十分にありなので、自分にとって有利な大学をしっかり調査しましょう。

志望大学に対する自分の意志をしっかり持つことが大切

受験生の誰もが志望大学に行けるわけではありません

単純に偏差値が足りない、家庭の事情で行けない、周りが賛成してくれない、など人それぞれの事情があります。

しかし、国公立か私立かを選ぶ際に最終的に大切なことは、自分の意志に他ありません。

特に地方の高校でよくあるケースですが、学校や予備校の先生が生徒に地元の国公立大学を受けさせる国公立至上主義的な考え方があります。

地元の国公立志望なら学校の先生もより手厚く対策をしてもらいやすいことがありますが、最終的に大事なのは自分の強い意志です。

「どうしてもあの大学に行きたいのに親が反対する」このような場合はしっかり意思表示し説得することも必要になってきます。

【高1高2必見】志望大学の決め方といつまでに決めるべきかを解説!

人生に一度きりの大学進学を失敗させないためにも、正しい志望大学・志望学部の決め方を理解しておく必要があります。

まずは将来就きたい職業や夢・やりたいことを明確化させましょう。

受験生の中には、目標が漠然としていたりとりあえず進学するといった動機で進学を決めてしまう方が多いのが現実です。

選び方が間違っているということではありませんが、大学に入ることはあくまで目標を実現するための手段であって、入学自体がゴールではありません。

もし、志望大学を決められない場合は、受験のプロである武田塾にぜひご相談ください。

武田塾の無料受験相談では、自分に適した志望大学はもちろん、勉強方法やおすすめの参考書なども教えてもらうことができます。

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