コラム

志望校・志望学部の正しい決め方をご紹介!進路に悩む受験生は必見!

2018年06月01日(金)

人生に一度きりのビックイベントである大学進学は、受験生の皆さん一人一人の今後の将来に大きく影響します

そんな重要なイベントであるからこそ、失敗せずに正しい志望校・志望学部を選びたいですよね。
将来やりたいことや、就きたい職業がすでに決まっている方は比較的決めやすいと思いますが、ほとんどの生徒さんの場合は、まだ目標が漠然としているけど周りもみんな行くから自分も行く、というような動機で大学進学を考えていると思います。

そこでこのページでは、武田塾の中森先生と山火先生が、志望校・志望学部の正しい決め方について紹介します。ぜひ志望校選びに悩んでいる受験生は参考にしてみてください。

将来の夢・職業を決めよう

「将来の夢・職業を決めよう!!」詳細動画①はこちら

大学入学は目的ではなく手段

受験生である皆さんが志望校・志望学部を決める際に、まず自分の将来の夢、就きたい職業を明確にしてみましょう。
ほとんどの生徒さんの場合、その大学に行くこと自体がゴールだと思い込んで志望校を選んでいます。

しかし、大学に入ることはあくまでも将来自分が望む職業に就くため、やりたいことを学ぶための手段に過ぎません。そのため、大学卒業後の将来を見据えて志望校・志望学部を選ぶことが重要となってきます。

例えば将来弁護士や臨床心理士など資格が必要な職業に就きたい場合、自然と志望学部は絞り込むことができ現状の自分の偏差値に合った大学を選ぶことができます。

このように大学進学というのは、将来自分が就きたい職業や、やりたいことを学ぶための手段であるため、大学に入ることだけに意識を向けず、大学卒業後のことを見据えて志望大学・学部を選定しましょう。

「必ずしも大学に行く必要はない」けど、よく考える

将来自分がやりたいことを考えた結果、それが例えば美容師だったり大学では学べないことだった場合は必ずしも大学に入る必要はありません。

美容師になりたいのであれば専門学校のほうが適していますし、高校卒業とともに働きたい、と考えている方は無理して進学しなくてもよいのです。

しかし、高校生の大学進学率が半数を超える現代において、大学に行かないという選択をするのはそう容易ではありません。

武田塾教務主任の中森先生曰く、明確な目標がない場合「なるべく良い大学」「モテたい」「人生を変えたい」また「良い企業に入りたい」などの理由で志望校や学部を選んではいけない、というわけではありません。
というのも大学在学中に目標や将来やりたいことが変わり、新たなことに興味を持ち目標が変わる場合があるからです。

高校卒業時にこのような明確な目標はなく、漠然としている生徒さんも少なくないと思います。しかし将来の目標が漠然としていても、自分の興味ある分野や何か引っかかることなどを基準に選定する方法も手段の一つです。

国公立?それとも私立?

「周りの意見と自分の志望」詳細動画②はこちら

たとえ将来やりたいことが明確に決まっていたとしても、国立大学に入るか、それとも私立大学に入るかを決めるためにはじっくり時間をかける必要があります。ほとんどの生徒さんは、国公立、私立を選ぶ際に偏差値を気にする方が多いですが、国公立と私立大学の偏差値は全く別のものであるというのを肝に銘じておきましょう。
というのも入試体系や入試方法が双方では全く異なるからです。それでは、国公立と私立大学のそれぞれの特徴についてまず紹介します。

<国公立大学>
・入学試験・・・・センター試験+各大学の一般入試(二次試験)
・科目数・・・5教科6~8科目、文系理系によって異なる
・学費・・・比較的少額

<私立大学>
・入学試験・・・センター試験、もしくは一般試験のいずれか一つ。
・科目数・・・3教科3~4教科で文系、理系によって異なる
・学費・・・比較的高額。(特に理系・医学部)

以上が国公立大学、そして私立大学の主な特徴になります。

まず入試体系に関して言えば、科目数が少ないことから的を絞って勉強することができ、センター試験か一般入試の一つを受ければよいので私立大学のほうが負担が少ないといえます。

一方で学費面に関して言えば、国公立大学のほうが圧倒的に低額です。これらの理由から一概にどちらが良いとは言えません。しかし、単純な話として同じ時間を受験勉強にかけるのであれば、私立大学のほうが「偏差値の良い大学」に入りやすいのは確かです。

国公立大学、私立大学を選ぶ際には、現状の自分の偏差値や勉強時間、試験本番までの残り期間を逆算し、また生徒さん一人一人の家庭環境を考慮したうえで判断する必要があります。

また最初に国公立と私立のどちらも考慮に入れて受験勉強を始めてしまうと、どちらの対策も中途半端になってしまい、結果どちらもパンクしてしまうというパターンも少なくありません。

そのため、まず第一志望の大学を国公立にするか、それとも私立にするかを明確に決めましょう。

最近の国公立・私立大学の入試事情

ここ数年の、私立大学の募集人員の削減により、私立大学の入試は難化しており単純に私立のほうが国公立よりも入りやすいとはいいがたくなってきています。

地元の一番上の国立だけではなく、3教科で入れる公立やセンターの配点が高い国立などであれば受ける選択肢も十分にありの傾向になっているので、自分にとって有利な大学を徹底調査しましょう。

最終的には自分の意志で!!

受験生の誰もが自分の行きたい大学に行けるわけではありません。
単純に偏差値が足りない、家庭の事情で行けない、周りが賛成してくれない、など人それぞれの事情があります。

しかし、国公立か、私立かを選ぶ際に最終的に大切なことは自分の意志に他ありません。

特に地方の高校でよくあるケースですが、学校や予備校の先生が生徒に地元の国公立大学を受けさせる国公立至上主義的な考え方があります。
地元の国公立志望なら学校の先生もより手厚く対策をしてくれたり、いろいろなアドバイスをくれるというメリットもありますが、最終的に大事なのは自分の強い意志です。

自分の志望と周りの人間の期待が一致していない、というのはよくありがちなことですが、実際に大学に行くのはあなた自身です。「どうしてもあの大学に行きたいのに親が反対する・・・」このような場合はしっかり意思表示し説得する力も必要になってきます。

まとめ

人生に一度きりの大学進学を失敗させないためにも、正しい志望校・志望学部の決め方を理解しておく必要があります。

それらを選定する際にまず、大きな判断材料となるのが、将来就きたい職業や夢をしっかり明確化することです。
それがはっきりしていれば自然と絞り込むことができます。しかしほとんどの生徒さんの場合、目標が漠然としている、とりあえず進学する、このような動機で進学を決めてしまう方が多いのが現実です。
決してそれが間違っている、ということではありませんが、大学に入ることはあくまで目標を実現するための手段であって、それがゴールではありません。

また、たとえ将来の明確な目標があっても、自分の偏差値や家庭状況を考慮した場合、私立大学、もしくは国公立大学に入るという選択も必要になってきます。

すべては自分の意志です。自分に合った志望校・学部を選択し、大学生活を有意義なものにしてください。

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