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漢文読解練習―逆転合格の個別指導塾武田塾阿佐ヶ谷校―

みなさんこんにちは!

武田塾阿佐ヶ谷校です。

前回漢文を学習するにあたっての基本的な姿勢をお伝えしました。

後半は話がそれて作問方法などに触れてしまいましたが。。。

。。。

今回は読めるようになりたいなら読むしかないということで

ネットで閲覧できる白文に目を通してみようと思います。

まあ、白文でなくてもいい(というか白文じゃないほうがとっつきやすくていいのかもしれない)

のですが、別に白文でも補助がないだけで本質的な部分は変わらないのでいいかなって思いました。

(白文の方が資料を探しやすいのでむしろアドバンテージですらあります。)

教科書とかでは目にしないような少し興味を惹くような文章を見つけたので見ていきましょう!!!

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資料探し

前で資料が探しやすいといいましたが

https://ctext.org/zh

中国哲学書電子化計画というサイトで探してきました。

フォームがすべて中国語ですが、なんとなく使い方が分かることだと思います。

哲学書に関わらず様々な古典が電子化されて閲覧できるようになっていて便利です。

例えば世界史の教科書に名前の出てくる『本草綱目』といったものも閲覧できるので、

単語知識としてではなく原典に目を通してみようとか思ったときにぜひ活用してみて下さい!!!!!

また、中国文学史の知識があるとより探しやすいと思います。

漢文の教科書の付録とかに載っている作品を調べてみるなどすると勉強になると思います。

中国文学史については概説書が様々出ておりますので何か一冊ほどお読みいただければいくらかとっつきやすくなると思います。

。。。

偉そうに普通のことを言っていて僭越です。

私も知識を付けてこのような場でわかりやすく中国文学を紹介できるように努力していきます。

共に研鑽を積んでいきたいですね!

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『鳳山縣採訪冊』巻二の「小琉球」に関する部分

小琉球嶼俗呼為剖腹山,在港東里,縣東南六十里,與鳳鼻山對峙按昔人有以小琉球為靈芝草者,

雲鳳鼻山下有石線一條,從海底過脈,孤懸海中,周圍二十餘里東西相距四里許,南北相距六里許,積方二十四里有奇,

澳、莊各六按六澳東曰大寮澳,西日杉板路澳,南曰天台澳,北曰白沙尾澳,西北曰花瓶仔澳,東南曰厚石澳;

六莊即打牛崎莊、尖山莊、相思埔莊、魚埕尾莊、濫潭莊、龜仔路腳莊是也,居民四百餘戶,男女二、三千口。

地不差五穀,以捕魚兼蒔雜糧為生。

光緒三年,恐宵小之易於藏匿也,亦屯兵戍守之營地在白沙尾澳,現駐水師汛官一員,目兵二十四名,

上有石洞在天台澳尾,相傳舊時有烏鬼番聚族而居,頷下生腮,如魚腮然,能伏海中數日,

後有泉州人往彼開墾,番不能容,遂被泉州人乘夜縱火盡燔斃之。今其洞尚存。好事者輒往游焉、

花瓶石在花瓶仔澳西北數武,有巨石峙海中,高二丈許,其上小松數株,類花之插瓶然,故名、

觀音亭諸勝,士分紅、黃二色,且多沙礫,僅產竹木、花生豆、番薯,下有巉石,不堪泊舟。

海日初升,霞光煥發,為縣治八景之一八景內有球嶼曉霞,即此。

 

いやー。。。難しいですが、ずっと眺めているとなんとか意味がつかめるところがあって興味深いですよ。

基本情報としてこれは清の時代(光緒20年)に書かれた台湾の鳳山県の小琉球という島についての文章です。

オランダの台湾統治の際にいろいろひどい目にあったとされる小島です。

(こちらも気になったら調べてみて下さいね。ラメイ島で検索するのが良いでしょう。)

書き手は盧德嘉という人のようですが、聞いたことがありませんね、、、すみません。

時代背景を考えましょう。光緒20年は1894年にあたります。日清戦争が勃発する年ですね。

当時清朝は日本の台湾出兵やフランスの清仏戦争を受けて台湾地域を台湾省に格上げするなど次第に重視するようになりました。

この資料の編纂も台湾地域の見直しの一環だと思われます。

台湾の歴史が気になりましたらより詳細に調べてみて下さい。いろいろ新しいことが分かるはずです!!!

 

全部読める必要はないので気楽にいきましょう!!!

一行目最後の「者」でつっかかった人がいらっしゃるのではないでしょうか?

これは「こと・もの」などと訳すことのできる名詞節を作るマーカーですね。

筆者の我流の訓読になりますが、一行目は

「小琉球嶼、俗に呼びて剖腹山と為す,港東の里(うち),縣の東南六十里に在り,鳳鼻山與(と)對峙せり、昔人に按(よるに)、小琉球を以て靈芝草と為す(者)有り。」

無理な読み方もありそうですが、なにより意味がつかめることが大事ですので、リラックスしてやりましょう!

最後の「者」は解釈によりけりですが、人がいたと考えるよりは「かつて、靈芝草(不老長寿の仙草)のとれる場所だとされていた」とニュートラルな名詞節に捉えるのが無難かなと思いました。

 

いやー。。。

なかなか難しいですね。。。

全然説明出来てないのですが、2行目以降もなんとかくらいついて頂ければ

ラヴクラフトのホラーのような世界が出てくるのでぜひ挑戦してほしいのですが、、、

勝手ながら解説は以上にしたいと思います。

。。。少しヒントだけ書きます。

二行目の「雲」は形容詞的な働きだと思います。漢文(中国語)では漢字を使う場所でいろいろな品詞のように活かすことが出来ます。

    「下」は七行目の「上」と同様に前に述べたもののうちの上部なのか下部なのかどの部分かを限定しています。

 

投げっぱなしで本当に申し訳ないですが、みなさんのくらいつくような熱烈な努力に期待して終わりたいと思います。

お付き合いいただき誠にありがとうございました!!!!!

 

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