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大学学部紹介ー獣医学部ー

獣医学部はどのような学部なのか?学部説明と受験対策のポイント!

人の病気を治療するのが医師ならば、動物の病気を治療するのが獣医師です。獣医師になるには、獣医学部で専門課程を学ぶ必要があります。今回は、獣医学部の特徴や就職のことについて説明します。この記事を読んで獣医学部で学ぶことや将来のことを理解して欲しいと思います。

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【大学の獣医学部で学ぶことと就職】

獣医学部の中でも獣医科となっている学科は基本的に獣医師を目指す学部です。家畜やペットの病気を治療する一方で、新薬や新しい術式などの研究もおこないます。ここでは、獣医学部の特徴や実際に学べることを説明していきます。卒業後の進路に関しても触れていますので参考にして下さい。

獣医学部はこんなところ!

獣医学部は、自宅で飼っている犬や猫などのペットや家畜として飼育されている牛や豚の病気に対する予防をはじめ、診断や治療をおこなう獣医師を育てる学部です。獣医学部は6年間の学習や研究を経て、獣医学部を卒業すると獣医師の受験資格が得られるので、獣医師国家資格を取得する必要があります。獣医師は基礎医学をはじめ薬学やウイルスの研究もおこないます。一方で、新薬や人の新しい治療法などの研究のため動物の命を奪うことも少なくありません。また、近年では「ペットロス」などで精神的に落ち込んでしまう飼い主に対する精神的なケアも獣医師には求められるようになっています。

獣医学部で学ぶことや学科

獣医学部で学ぶことは、「基礎獣医学」「臨床獣医学」「応用獣医学」の3分野を学ぶことになります。更に専門分野を多く学び知識や技術を身に付けていきます。獣医学部は、6年間ありますので4年生の学部とは流れが異なりますが、1年次は基本的に基礎的な教養課程を学ぶことになります。獣医学部は、動物の病気を「予防」・「診断」・「治療」といったほぼ医師と同様の医療行為の知識や技術を学ぶことになります。獣医学部は、基本的に医学部で学ぶことの動物版と考えて問題はありません。「獣医解剖学」「獣医生理学」「獣医生化学」など獣医となっているだけでほぼ医学部と同様です。他にも「薬学」「細菌学」「寄生虫」「伝染病」なども学びます。近年は「動物福祉学」なども重要な学問になっています。

獣医学部の大学卒業後の進路

獣医学部の進路は、小動物の治療をおこなう動物病院の獣医師という印象が強いと思います。実際には、公務員として保健所などに就職をする人も少なくありません。また、競馬などの競走馬の医師としての求人もありますし、獣医師ではないものの医薬品を研究する企業などへの就職も目立ちます。

以前は、ペットの医師として町の動物病院という形で人気のある職種でしたが、近年は一般内科のような獣医師はやや飽和状態になっているのが本音です。近年は、人間と同じように心臓疾患やガンになる犬や猫も少なくありません。獣医師も心臓疾患専門の獣医師やガン治療の専門などの専門医が増加傾向にあります。

【大学で獣医学部を目指す受験生の対策とポイント!】

獣医学部で学ぶことの概要は理解できたと思います。将来獣医師になりたいという受験生は、やはり獣医学部を目指すのが最も理想です。ここでは、獣医学部に向いているタイプの人や獣医学部の受験に関するポイントなどを説明したいと思います。

獣医学部に向いている人はこんなタイプ!

獣医学部に進学をしたい人で動物が好きだというのは悪くありません。ただし、犬や猫がかわいいからという理由で獣医学部に進学するのはオススメできません。動物にかかわる学部の中で最も獣医学部は、動物の命を奪うことになる学部かもしれません。動物の尊い命が人の病気の治療方法や新薬の開発・研究に利用されます。単純に動物が好きだというだけでは、厳しい部分もありますが、動物が苦手という人は確実に向いていません。

獣医学部を目指す受験生の対策とポイント!

獣医学部の受験生は、医学部同様に浪人生が多いのが特徴です。世間的に医学部に比べると難易度も低く入学しやすいという言い方をする人もいます。実際は、大学の数も少ないですし単純に偏差値でみるとかなり難関レベルだということがわかります。あくまでも医学部と比較して偏差値が低めだということになります。獣医学部は、試験科目だけを考えればさほど難しくないように思われますが、受験生の水準が高いことも多いのでセンター試験や一般試験で高得点を取る必要があります。国公立を目指すのであれば、国語や社会もしっかりと学習しておく必要があります。数学や英語は、医学部に比べるとさほど難易度は高くないようです。

私立の獣医学部は、英語・理科・数学で受験が可能なケースが多くなっていますが、かなり高い得点で合否が争われる傾向があります。やはり他大学の学部のように併願という考え方があまりないので、自然に倍率が高くなってしまいます。特に英語や数学はできるのが当然という受験生も多くいます。理科の生物の問題は、毎年難関問題が出題される傾向があります。私立大学の獣医学部を考えている受験生は大学そのものが少ないので、模試の偏差値よりも高めの争いになることを想定して準備をすすめる必要があります。

獣医学部のある代表的な大学と偏差値

元々獣医学部は、他の学部に比べると圧倒的に少ない数になります。ここでは、代表的な獣医学部のある大学を紹介します。

国公立大学
・北海道大学 獣医学部・共同獣医学科 72
・東京農工大学 農学部・共同獣医学科 68
・帯広畜産大学 畜産学部・共同獣医学課程 67
・鹿児島大学 共同獣医学部 67
・山口大学 共同獣医学部 66

私立大学
・日本大学 生物資源科学部・獣医学科 65
・北里大学 獣医学部 64
・麻布大学 獣医学部 64
・酪農学園大学 獣医学群 61
・岡山理科大学 獣医学部 60

【まとめ】

今回は、獣医学部で学べることや就職に関する説明をしました。獣医学部は、基本的に獣医師の国家資格の取得を目指す学部です。本文でも説明しているとおり、単純に動物が好きだという理由で獣医師になるのは本当に大変だと言われています。将来的に動物にかかわる仕事がしたいのであれば、獣医学部以外にも多くの大学や学部で動物のことを学ぶことができます。今後の獣医師は、より専門的な技術や知識が必要になります。また、飼い主に対するコミュニケーション能力も必要です。

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