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【大学受験】数学新課程の変更点とは?入試への影響などを徹底解説

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日本初!授業をしない武田塾 新鎌ヶ谷校です。

 

来年度の入試からいくつかの科目で「教育課程の変更」が行われることはご存じでしょうか。

聞いたことはあるけど、具体的にどう変わるのかまではわからない…という方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は新課程のなかでも誤解を招きやすい、「数学の新課程」について紹介します!

復活した「数学C」や、入試における変更点等を詳しく解説しているのでぜひ最後まで読んでみてください!

 

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【新課程】そもそもなぜ変わったのか?

数学の新課程の変更点について説明する前に、そもそもなぜ新課程に変更されたのか背景を整理しておきましょう!

現在、グローバル化、IT化、AIの普及など、世の中は非常に速いスピードで変化しています。

これから社会に出るみなさんが上記に対応していくためにも、新しい学びや行動等が必要となりました。

そこで知識や技能をベースに、「思考力・判断力・表現力」の養成を目標に掲げたものが新課程です。

 

今回紹介する数学以外の大きな変更点として、「地歴公民の科目再編」「新科目情報の追加」等が挙げられます。

新課程の情報を事前に抑えることで、より効率の良い受験戦略をたてることができます。

変更点を整理して確認し、変化に柔軟に対応していきましょう!

 

【数学・新課程】変更点まとめ

それでは、数学の新課程での変更点を見ていきましょう!

現行課程と新課程の変化をまとめた下記の表をご覧ください。特に着目すべきポイントを赤字で記載しています。

 

現行課程(2023年度まで)

新課程(2024年度から)
科目 単元 単位数 科目 単元 単位数
数学Ⅰ

数と式
図形と計量
二次関数
データの分析

3 数学Ⅰ

数と式
図形と計量
二次関数
データの分析

3
数学Ⅱ

いろいろな式
図形と方程式
指数関数・対数関数
三角関数
微分・積分の考え

4 数学Ⅱ いろいろな式
図形と方程式
指数関数・対数関数
三角関数
微分・積分の考え
4
数学Ⅲ

平面上の曲線と複素数平面
極限
微分法
積分法

5 数学Ⅲ 極限
微分法
積分法
3
数学A

場合の数と確率
図形の性質
整数の性質

2 数学A

場合の数と確率
図形の性質
数学と人間の活動

2
数学B

ベクトル
数列
確率分布と統計的な推測

2 数学B

統計的な推測
数列
数学と社会生活

2
数学活用

数学と人間の活動
社会生活における数理的な考察

2 数学C

ベクトル
平面上の曲線と複素数平面
数学的な表現の工夫

2

 

表から読み取れる重要なポイントをまとめると下記の通りです。

【変更点:重要ポイント】

① 数学活用がなくなり、数学Cが新設
②「平面上の曲線と複素数平面」「ベクトル」が数学Cへ移動
③「整数の性質」が「数学と人間の活動」の中に吸収
④「確率分布と統計的な推測」が「統計的な推測」に名称変更

それぞれの項目について詳しくみていきましょう!

 

①数学活用がなくなり、数学Cが新設

新課程で最も着目すべき点の一つであるのが「数学Cの新設」です。

そもそも「数学活用」という単元を聞いたことがない方も多いのではないでしょうか?

それもそのはず、「数学活用」とは元々補助的な分野のため、大学入試での出題は基本的になく、授業でもカットされることが多いです。

また、2014年度入試までの数学Cでは「行列」の分野が存在していましたが、今回の新課程における数学Cには含まれていない点にも注意しましょう!

 

②「平面上の曲線と複素数平面」「ベクトル」が数学Cへ移動

数Ⅲの範囲だった、「平面上の曲線と複素数平面」と、数Bの範囲だった「ベクトル」が数学Cへ移動しています。

この2つが主な数学Cの分野となります。

 

③「整数の性質」が「数学と人間の活動」の中に吸収

「整数の性質」がなくなり、「数学と人間の活用」の中に吸収されました。

これにより、大学受験における整数の重要性がやや下がると予想されます。

 

④「確率分布と統計的な推測」が「統計的な推測」に名称変更

「確率分布と統計的な推測」から「統計的な推測」へと名前が変わります。

「確率分布」も引き続き出題範囲に含む点に注意しましょう。

 

 

大学入試への影響

それぞれポイントを紹介しましたが、もっと気になる点がありますよね。

ずばり、教育課程が変わったことで大学入試にはどのように影響してくるのか?という点です。

「共通テスト」と「一般入試」に分けて、それぞれ詳しくみていきましょう!

 

【新課程】共通テストへの影響【2024】

共通テストでは、数学②が「数学Ⅱ・数学B・数学C」となり、試験時間が70分(10分増)となります。

数学①、数学②それぞれで出題範囲がどのように変更されているか確認していきましょう!

 

数学①(数学Ⅰ・A)

 

現行課程

新課程
問題番号 選択方式 出題内容 問題番号 選択方式 出題内容
大問1 必答 数Ⅰ【数と式】
数Ⅰ【図形と計量】
大問1 必答 数Ⅰ【数と式】
数Ⅰ【図形と計量】
大問2 必答 数Ⅰ【二次関数】
数Ⅰ【データの分析】
大問2 必答 数Ⅰ【二次関数】
数Ⅰ【データの分析】
大問3 選択 数A【場合の数と確率】 大問3 必答 数A【図形の性質】
大問4 選択 数A【整数の性質】 大問4 必答 数A【場合の数と確率】
大問5 選択 数A【図形の性質】      

整数の問題がなくなり全問必答となっています。

現行課程での、問題のパターンや得意不得意に応じて柔軟に選択を変えるという戦略ができなくなることに注意しましょう。

 

数学②(数学Ⅱ・B・C)

 

現行課程

新課程
問題番号 選択方式 出題内容 問題番号 選択方式 出題内容
大問1 必答 数Ⅱ【三角関数】
数Ⅱ【指数関数・対数関数】
大問1 必答 数Ⅱ【三角関数】
大問2 必答 数Ⅱ【微分・積分の考え】 大問2 必答 数Ⅱ【指数関数・対数関数】
大問3 選択 数B【確率分布と統計的な推測】 大問3 必答 数Ⅱ【微分・積分の考え】
大問4 選択 数B【数列】 大問4 選択 数B【数列】
大問5 選択 数B【ベクトル】 大問5 選択 数B【統計的な推測】
      大問6 選択 数C【ベクトル】
      大問7 選択 数C【平面上の曲線と複素数平面】

選択問題が3題から4題に変わり、問題量が増えています。

現行課程では、「数列」「ベクトル」の2題を選択するというのが最も一般的でした。

理系の受験生は数学ⅢCまで学ぶため、「数列」「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」を選択する方が多いと予想されます。

一方、文系の受験生で、「数列」「統計的な推測」「ベクトル」での選択が一般的になるかと思います。

一見複雑に見えますが、現行課程と比べた負担量に関しては「文系は負担が増える」「理系はあまり変わらない」と覚えておきましょう。

 

【新課程】2次試験への影響

2次試験では、各大学によって対応が異なります。

そのため、自分が受ける大学がどのような形式になっているか必ず事前に確認するようにしましょう!

各科目の傾向に関しては下記の通りです。

ベクトル:文系でもほとんどの大学で出題あり。

整数:文系理系共に大学によってわかれる(出題頻度低め)

統計的な推測:文系理系共に大学によってわかれる(出題頻度低め)

 

共通テスト、2次試験を合わせて文系でもベクトルはほぼ必須ということに注意しましょう。

そのためイメージとしては、「理系はⅠAⅡBⅢC」「文系はⅠAⅡB+ベクトル」ということになります。

 

 

まとめ

今回は「数学の新課程」について紹介しました!

文理選択や、志望する大学によっても必要な勉強が変わってきます。

数学以外の科目も含めて、新課程では範囲の拡大やテストボリュームの増加という変更が施されています。

今まで以上に細かい情報が求められるため、志望校合格のために、早い段階からの自発的な行動を意識していきましょう!

 

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