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【理系科目選択】物理と化学、どっちを選んだらいいの?

武田塾仙台駅前校です!

 

今回は「物理と化学、どちらを選べばいい?」という疑問を解消するために、2つの専門科目を大学受験まで勉強してきた理系講師が経験談からそれぞれの教科の特徴を紹介したいと思います!

 

「将来共通テストを受ける文系だけど、理科の選択科目はどうすればいいんだろう…」

「生物は取ることに決めたから、物理と化学どちらかを選びたい!」

 

 

そんな風に思っている、または考え始めた方は多いと思います。

そしてそれを決定するには、まず教科ごとの特徴をよく知ることが大事です!

この教科は何が大変?どう勉強しなければいけない?といった特徴や勉強法を学んで、ベストな選択をしましょう!

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教科①:物理

最初にご紹介するのは【物理】です!

 

物理ってどんな教科?

物理は理系の方であればほとんどの方が選択する科目だと思います。

力学・波動・電気・原子といった自然現象を図や数式で表すことによって、身の回りで何が起こっているのか?をより詳しく学ぶことができる教科です。

この「身の回りで何が起きているか」を詳しく知れるのが物理の醍醐味で、そこが好きで物理を選択した!という人も多い印象です。

(教科の特徴を学んで選ぶことももちろん大事ですが、それと同じくらい「どれくらい好きか・やってみたいか」で決めるのもアリだと私は思います。)

また、理系の皆さんであれば大学で学ぶ天文学や工学・医学の基礎の基礎にあたる部分が詰め込まれており、学んだことが将来の勉強に結びつきやすい、という特徴もあります。

 

テストではどう出る?

共通テストでは、第二問は力学、第三問は波動…というように大問ごとにジャンルが分かれて出題されます。

なので、ある1ジャンルだけに力をいれて勉強するというより、高得点を取るためにはまんべんなく知識を身に付けて武器を増やすことが望まれます。

また、共通テストにおける物理はセンター試験とそこまで出題の傾向は変わらないと予想されているため、次のように出題される可能性が高いです。

 

大問1(30点) 小問集合

大問2(20点) 力学

大問3(20点) 波動 or 熱力学 or 原子

大問4(20点) 電気

 

配点もバランスよく振り分けられてるのが分かると思います。

どの大問も最後の方は難易度の高いものがあるため、「この大問はまるまる捨てよう」とすると、捨てなかった問題ができなかったときに大幅に点数が下がる可能性が高いです。

だからこそ、「まんべんなく基礎を学んで勉強する」ということが大事になってきます。

 

どう勉強すればいい?どんな風に勉強することになる?

物理を勉強するうえで大事でもあり大変でもあるのが、その圧倒的な計算量です。

誘導問題(小問ごとに1つ1つ計算させる問題)が基本となるため、最初の方でつまずいてしまうとそのミスをずるずると引きずってしまうことも多いですね。

そして、その計算というのが数字ではなく文字を使ったものが大半で、ただ計算するだけではなくいかに答えをわかりやすい形にするか?どう次の誘導に繋げるか?という単なる「計算」以上の能力が必要になってきます。

私はこのただの計算では太刀打ちできない所にかなり苦戦しました・・・。

 

そしてもう一つのポイントが、数式が中心の法則や定理の他に意味をしっかり理解しないといけない言葉が多い、ということです。

例を出せば、「相対速度」や「電磁誘導」といった一見すると難しそうな単語が多く出てきます。それらの意味を、参考書を解いたりしながらしっかりと【理解】することが大事です。

 

これらを踏まえると、物理は「どのくらいの量の問題を解いたか?」が後々大きな差となってきます。

そもそものよく出る問題の種類が多いだけでなく、物理は無限と言っていいほど出題の仕方が自由なので、とにかく問題を解いて解いてパターンを覚える必要があります。

多くの解き方を頭に入れれば入れるほど「あ、この問題にはこの法則を使うんだな」というのが瞬時にわかるようになり(逆に言えば気付かないと全く解けない)、計算にも余裕をもって取り組むことができます。

 

もちろんそれは基本的な法則をしっかり理解して覚えておくことが前提になります。

まとめると、物理は次のように勉強することになってきます!

①基本的な法則や言葉の理解・暗記

②たくさんの計算量に慣れる

③様々な種類の問題に触れてパターンを学ぶ

 

学ぶことは確かに多いので、「習得するのに時間がかかる教科」とも言えますね。

 

 

教科②:化学

次にご紹介するのは【化学】です!

 

化学ってどんな教科?

化学は物理と同じく身の回りで起きていることを詳しく勉強する、ということに変わりはないんですが、大きな違いは化学が原子レベルで物事を見ていく、ということです。

この現象は○素と✕素がこんな風に反応して、、という風に目に見えないものを扱っていきます。

原子は地球上のあらゆるものを作っています。皆さんが使っているスマホも、極端な言い方をすれば何億何兆個の原子のカタマリといえるんですね笑

そんな原子の特徴や原子同士が起こす反応を学ぶのが化学です。

物理よりも目に見えないためなかなか実感が湧きにくいというのはありますが、世界をつくる原子は一体どんなことができるのか?を学ぶ楽しさがあります。

 

テストではどう出る?

化学は主に3つの分野に分けられます。

①元素同士の反応やその元素によって起こる現象を数学を使って学ぶ「理論化学」

②元素そのものの性質や特徴を学ぶ「無機化学」

③炭素(C)をもつ有機物の反応や性質を学ぶ「有機化学」

 

従来のセンター試験では大問が7つあり、大問5までは必須問題、大問6と7から1問選ぶ、という方式でしたが、共通テストの試行調査では選択問題が無くなったため本番も全問必答となる可能性が高いです。

上に挙げた3つの分野とも覚えることが多く、共通テストも基本的なことをしっかり理解しているか?でかなり差がついてきます。

 

どう勉強すればいい?どんな風に勉強することになる?

物理が圧倒的な計算量が必要なのに対して、化学は確実かつ大量の暗記が求められます。

特に有機化学・無機化学に関しては元素の反応や反応した時の色、そもそもの反応が起こる条件やその化学反応式など覚えても覚えてもキリがない…というのが私の印象です。

 

だからこそ、語呂などで自分なりの覚え方をしっかり作りつつ、それらが頭に入っているかの確認を忘れないようにするのが大切です。暗記シートや参考書の問題を活用して抜け目なく知識を覚えていく、というのが化学の基本的な勉強法になります。

 

実際この「覚える」という作業だけでも多くの点を稼ぐことができます。

他にも計算練習をしたり図を読み取る訓練も必要なのですが、何より様々な教科書の知識を「覚えている」か「覚えていない」かでとても大きな差が生まれます。

 

逆に言えば、「暗記なんて要するに覚えるだけでしょ?」と軽く見ていると、その暗記しなければいけない量とまどろっこしさにやられることになります。それだけ化学において暗記は重要なんですね。

 

最後に

いかがだったでしょうか?

物理と化学の特徴とその違いをご紹介してきましたが、人の数だけ「この人はこの科目が合ってる」という適性があり、またその理由も「好き」だったり「こっちの方が得意そう」だったりと様々です。

最終的に決めるのは皆さん自身ですが、この記事が皆さんの理科科目の選択の助けになったら嬉しいです!

 

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