武田塾瀬戸校 日本近現代文学史概説シリーズ
瀬戸市のみなさん！
こんにちは‼
日本初！！
授業をしない塾として
おなじみの
E判定からの逆転合格
武田塾瀬戸校です‼
今回のテーマはマ日本近現代文学史マイナー人物紹介？？として
よく教科書本文に登場する「泉鏡花」について、
武田塾瀬戸校の講師が解説いちゃいます（＾＾）
泉鏡花の人物像
明治六年に十一月四日、
石川県金沢町に居を構える泉家の
長男として誕生する。
父清次は長じて代々続く加賀藩御用達の
白銀細工職人の水野源六に弟子入りした彫金師だった。
江戸から明治にかけて大きな時代改革が実施される中で、
加賀藩消滅という大きな憂き目にあった工芸家たちにとっては
窮乏を強いられる事件であった。
父親、祖父が職人であったということもあり、
そうした職人気質を受け継いだ両親を持つ鏡花の家庭環境は、
鏡花の人格形成において大きな影響を与えたのであった。
また幼くして母を亡くしたという経験から、
自らの生い立ちと重ね合わせるように
若くして悲運な人生をたどる女性や
幼げな少年を庇護する年上女性を、
それぞれ理想の女性像として
深く胸に刻んでいったのではないかと考えられる。
明治中期の家庭論と泉鏡花
明治20-30年代といえば、
日本の近代化もしばらく端緒についたばかりで、
制度としての封建制は崩壊したとしても、
社会生活や家庭生活のなかに
浸透する昔ながらの固定された人間関係は、
そう簡単には変わらない。
女性を男性の従属物、
家の従属物とする考え方の上に
成り立つ結婚生活や家庭生活の残酷さは、
純粋な愛の感情に至上の美を認めた鏡花の理想には、
どうしても受け入れられないくがあったにちがいない。
だが明治にしろ現代にしろ、
結婚制度という現実原則の内側にかくされている、
惰性とまやかしの交り合った日常的な人間関係は、
自由な想像の世界に向って飛び立とうとする詩人や
作家たちからはいつも疑惑の眼をもって
ながめられるのは普通のことである。
そのなかで泉鏡花は、
上に述べたように自由な恋愛を求めつつ、
この頃の作家としては激しい論争や
思想を持たず穏やかに生きてきた人物であった。
【日本近現代文学史概説】 人物紹介シリーズはいかがでしたか？
この記事を最後までお読みくださいまして誠にありがとうございました。
このご縁を大切にしていただけたら嬉しいです。
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