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【共通テスト対策】【2018年平成30年度試行調査分析】【生物】

武田塾新潟校に在籍している、新潟大学医学部医学科在学中の講師に第2回試行調査生物で特徴のある問題を分析してもらいました。共通テストでも以下の分析が役立つかもしれませんので、参考にしてください。

第1問

A

ある高校では~の設問の問題文の記述はまともに読まなくて良いです! 「骨格筋の観察実験」ですと言われているとこだけをみて、下の図1、図2の横紋構造を見たら骨格筋の問題だと分かるはずです。それだけで解き始めることができます。

 

第2問

問6

6月に種子をまいても、10月に種子をまいても花芽形成は翌年の春であることから、この考察問題は解くことができますが、この問題は考察問題とは名ばかりで、植物の春化処理(バーナリゼーション)についての知識問題であるともいえます。マーク式の問題には、このような考察問題という名で知識を問うてくる問題と、本格的に考察を要する問題の二種類があり、前者は背景知識があれば瞬殺できます。

 

問7

前者の問題より、こちらの問題の方が考察問題と言えるでしょう。エに入る選択肢を選ぶ時は、前問とのつながりを考え、熱帯雨林の気候で春化処理がおこりうるか?といったことを考えることになります。このようにバイオームの範囲の問題では、教科書には記載されていませんが、すこし頭を使えばわかるような問題が含まれることが多いです。

 

問8

表に乾燥重量の数値だけ書かれているので、植物の物質生産の問題だとすぐ気づけないことがあるかもしれません。教科書や市販の参考書にはグラフが記載されているので分かりやすいですが、このようなデータを乗せられただけでも戸惑わないようにしましょう。例えば、ルートにある理系標準問題集・生物の問128のような問題に慣れておく必要があります。総生産量の定義についても、きちんとおぼえていなければ「この情報だけでは判断できない」の選択肢を選べないので注意が必要です。

 

第3問

問3

この問題は考察問題ではありますが、大事になるのは、動植物の体軸形成の遺伝子には「~~への分化を抑制する」という働きを持つ遺伝子が、存在するという事実を背景知識として持っておくことでしょう。こういった遺伝子を欠くと、同じ構造を複数持つ個体が生じることも頭にとどめておきましょう。

 

第4問

問5

どこから手をつけたらいいのか分かりにくい問題です。この問題を解く上で理解しておかなければならないのは、集団を占める個体が「すべてヘテロ接合体の個体となるということはあり得ない」ということです。問題文に提示された集団に含まれる個体には、ヘテロ接合体の個体が多いために、ここが混乱しやすいところだと思います。ここでは、遺伝子頻度が大きく変化すれば、どちらかの形質のホモの個体の割合が大幅に増えるという可能性は十分にあるということがポイントになります。

 

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