「京都女子大学に合格したい!」
「京都女子大学の日本史ってどう対策したらいいの?」
「現時点で合格圏外、E判定でも京都女子大学に合格する方法を教えてほしい!」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
はじめまして。
「E判定、合格はできないよ」と言われた数々の生徒を
逆転合格へと導いてきました武田塾奈良西大寺校です。
武田塾では、日本で出版されている全ての参考書を分析し、
京都女子大学の過去問分析を積み重ねて、
たくさんの生徒と共に、逆転合格を掴み取ってきました。
そんな武田塾だからこそ提供できる
京都女子大学の合格に向けた対策を紹介できればと思います。
本記事では日本史について、詳しい傾向分析・対策法を紹介します。
あなたの京都女子大学合格への一助となれば幸いです。
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京都女子大学 日本史の問題構成・出題傾向
京都女子大学の日本史は4大問形式、解答時間は80分です。
出題形式は例年大きく変わることなく、難易度も安定しているので、
適切な対策を取ることによって効率よく合格可能性を高めることができます。
ほとんどの大問が、テキストベースで文章が続き、そこに空欄や下線が施され、
穴埋めをしたり下線部についての問題に答えたりする形式のものです。
図や写真、年表が題材になることは近年ほとんどありません。
また、同時代に起こった出来事を選択肢の中から選ばせたりする問題や、
幾つかの歴史的事象についてそれが起こった順に並び替えよというような、
オーソドックスな時代把握問題も高頻度で出題されます。
扱われる時代・年代については特に偏りがなく、4つの大問の中で幅広く問われます。
分量については、解答箇所が例年計50箇所程度で、80分の試験時間に対して適切な分量と言えます。
問題文の長さもそこまで長くはないので、比較的余裕を持って取り組むことができると言えるでしょう。
難易度については、一部の難関私大に見られるような、いたずらに細かい知識事項を問うことはなく、
取り組みやすいレベルと言えます。
ただ、用語を書かせる小問が多く、何となくの字面だけで用語を押さえた気になっていると危険
だということは準備の時点から注意しておくべきでしょう。
日本史なので、難しい漢字をどうするかという懸念があります。
時折「漢字4文字で答えなさい」などと指示が入る出題もあります。
よって、ある程度は漢字にもこだわったほうが良いと言えます。
また、特徴的な出題傾向としては、近年毎年、大問1つ丸々、史料の文章を題材にした問題が組まれています。
史料の文字がそのまま載せられています。一部語句の注があることもありますが、なじみのない言葉が続きます。
史料を用語として覚えているだけだと、難しいですよね。
大問1つ分、このような形式で出題されることがわかっているので、
これは対策の際に意識しておいた方が良い点と言えるでしょう。
京都女子大学 日本史の対策・勉強法
さて、このような京都女子大学の日本史ですが、どのように学習を進めていくと
効果的に得点力を高めることができるでしょうか。
勉強を開始する時期にもよりますが、ある程度(入試まであと3ヶ月から半年程度)時間的余裕があるのであれば、
焦らず通史(原始時代から現代までの日本史全範囲)を固めるところからスタートしましょう。
初めから丁寧にいこうと思えば、以下の参考書がインプットには最適となります。
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本(東進ブックス)
日本史の通史について、各歴史事象の因果関係的つながりを重要視しながら分かりやすく解説してくれている本です。
載せられている情報も、まずは全体像を掴むことを主眼に置くということで適切に取捨選択されていて、
要領よく日本史全体を俯瞰することができます。
この本でまずは大枠を作りながら、そこに詳細を詰め込んでいくというやり方が効率的で良いです。
大枠と言うのは、主要な歴史事象もそうですが、古代であれば天皇、中世では将軍、
近現代では歴代総理大臣のような、中心となる人物の順序を覚えていきましょう。
そしてそれを幹に、枝葉を継ぎ足すようなイメージで他の人物や細かい用語を補っていくとよいです。
もちろん「詳細を詰め込んでいく」と言っても、覚えるべき語句には優先順位がありますから、
それを間違えずにいきましょう。
最初の語句系アウトプットについては、この問題集がおすすめです。
スピードマスター日本史問題集 日本史B(山川出版社)
薄い問題集ですが、初めに覚えるべき語句が厳選して載せられており栄養価が高い1冊と言えます。
もちろんこの本だけだとストーリーの部分がないのでむしろ効率が悪くなります。
そのための、先ほどの金谷先生の日本史です。
ときに通史の全体像を確認しながら、用語をどんどん頭に入れていきましょう。
『スピードマスター』の穴埋めの形式は、京都女子大学の問題形式とよく似ているのでその意味でも親和性が高いです。
黙々と取り組んでいきましょう。
『金谷の日本史』シリーズと『スピードマスター』を終えると、かなりベースが整った状態になっているはずです。
今一度、アウトプット重視で、覚えた知識の確認をしていきましょう。
おすすめのやり方としては、『金谷の日本史』のそれぞれの節のテーマだけを目次から拾って、
そのテーマについて自分で歴史的事象や用語、人物を書き出しながらストーリーを再現できるかを確認していくやり方です。
『金谷の日本史』に載せられていた、原因と結果をもとに日本史の流れを自分で一から話すことができれば、
相当な完成度と言えます。
あとは、さらに知識を煮詰めていくのみですね。
日本史B一問一答【完全版】(東進ブックス)
日本史の一問一答系問題集はいくつか種類がありますが、使い勝手の良さとしてはこちらが一番でしょう。
帯の「すべてはここから出る!!」は嘘でなく、網羅性にも大変優れています。
一方で、何から何まで濃淡なく覚えていくと大変なので、
重要度・頻出度別に「☆☆☆」「☆☆」「☆」「星なし」と、1問1問の強弱を表示してくれています。
また、見やすいレイアウトになっており、無味乾燥としがちな一問一答学習も
それなりに楽しくストレスなく進めていけるよう工夫されています。
まずは「☆☆☆」「☆☆」から順に覚えていきましょう。
全体像がある程度出来上がっていることを生かして、すでに知っている事項と結びつけて覚えていくのがコツです。
「☆」「星なし」の事項については、京都女子大学の問題であれば不要となる
(ほとんど出ない、もしくは出たとしてもみんな正解し難いのであまり差がつかない)ことが多いです。
なので、「☆☆☆」「☆☆」が完成すれば、過去問に向かう前の最後の仕上げとして史料問題への対策を行いましょう。
日本史史料一問一答(東進ブックス)
先ほど紹介した一問一答の史料版です。
京都女子大学の問題のように、史料の原文をもとに知識を定着させていくことができます。
まさに最適の問題集と言えるでしょう。
量はありますが、ある程度時間をかけて史料問題対策をしておくと、本番も安心できますし、実質的に得点力も増します。
主に文字史料に注意して、暗記を進めていきましょう。
ここまでやりきったところで、過去問演習に手を出していきましょう。
京都女子大学は長らく問題形式・難易度が変わっていないので、練習できる問題量がたくさんあります。
積極的にアウトプットしていきましょう。
また、何本か数をこなしていくなかで「自分、この単元弱いな」などと弱点についての自覚が出てくると思います。
そこは再度インプット教材に戻ったり、別の問題集でテーマ別に補強したりするなどして対応していくと良いでしょう。
補強・補充の問題集としては、やや程度が高めですが、次の問題集が良いです。
実力をつける日本史100題(Z会)
時代区分やテーマごとに細かく大問が組まれていること、
難易度としては京都女子大やや上まで見ていけることから、おすすめです。
他の受験科目とのバランスも考えながら、たくさんアウトプットしていきましょう。