こんにちは、武田塾奈良西大寺校です!
学校の定期試験などのテスト前にプレッシャーのあまり「頭が真っ白になってしまう」「パニックになってしまう」状態になることはないでしょうか。
普段なら解けていたはずの問題がテストで解けずに悔しい経験をした人もいるでしょう。
ということで今日は
試験で緊張せず実力を出し切るには?<前編>~大学受験のコツ~
というテーマでお話をしていきます。
記憶の仕組みと関係がある
試験前にプレッシャーで頭が真っ白になってしまうメカニズムは実は記憶の仕組みと関係があります。
そこで人の記憶の仕組みについて少し解説していきます。
人はいくつかの記憶装置を脳の中に持っています。
数学の公式や英単語の意味を何年もの間覚えておくために必要な記憶装置を『長期記憶』といいます。
自転車の乗り方や泳ぎ方のように体で覚える記憶を『手続き記憶』といいます。
また、『ワーキングメモリー』と呼ばれる記憶装置は、短い間(ほんの数秒)重要なことを記憶するために使われます。
日常では友達と会話している時に使われたりしますね。
ほんの少し前に友達が話した内容を覚えているからこそ、私たちはそれに関連した話が続けられるのです。
ワーキングメモリーがうまく機能せずに、友達が話した内容をすぐに忘れてしまったらもはや会話は成り立ちませんね(笑)。
それくらいワーキングメモリーというのは私たちにとって重要な記憶装置なんですね。
プレッシャーがかかると、私たちは緊張や不安を強く感じます。そんな時、このワーキングメモリーがうまく働かなくなるのです。
ワーキングメモリーに関する面白い実験
緊張や不安を強く感じた時に人のワーキングメモリーがうまく働かなくなる、という事実を明らかにした面白い実験があるので紹介します。
この実験では、ワーキングメモリーの能力が高い参加者と低い参加者とに分けて、プレッシャーをかけた状態で数学のテストを行いました。(ワーキングメモリーの能力には個人差があり、その能力は前もって調べることが出来ます)
どちらの点数が高かったと思いますか?
普通に考えると、ワーキングメモリーの能力が低い参加者の方がプレッシャーに弱くテストの点数が下がりそうですよね。
ところが意外なことに、ワーキングメモリーの能力が高い参加者ほど点数が低いことがわかりました。
つまり、プレッシャーにより強い不安を感じた結果、頭が真っ白になりテストの点数が低下してしまうのはワーキングメモリーが働かなくなるからなのです。
他の研究グループが行った実験によると、数学以外のテストでも同じ結論になりました。
ワーキングメモリーが働かなくなると、まさに「頭が真っ白になった」ように感じてしまうのです。
次回はどうすれば「プレッシャーを感じた時に頭が真っ白になってしまう」ことを防げるのかについて具体的な方法をお伝えします。
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