ブログ

【沖縄から医者を目指したい人必見】地域枠制度とは?一般入試より難易度が低い&お金がなくても大丈夫!

こんにちは!

沖縄那覇に初上陸! ゆいレールおもろまち駅より徒歩2分

大学受験専門予備校の武田塾那覇校です。

 

b24ad6f6e521b030d26cf6bc127c9096_t

 

本日は、医学部を目指す皆様向けに、沖縄に特有の医療事情を紹介したいと思います。

地域枠制度や僻地の医療事情は、沖縄から医療関係を目指すなら知っておいた方が良い内容です。

また、地域枠制度を利用することで医学部に入りやすくなること、

僻地での勤務を約束することにより、返済義務のない奨学金が受け取れる制度もありますので、経済的に厳しいけれど医者を目指したいという方にもお勧めの内容です。

 

はじめに

今回は医学部の地域枠制度と自治医科大学について紹介します。

(以下、基本的に自治医科大学を省略させていただき、まとめて地域枠制度と書いています。)

 

この制度を理解してもらうためには、離島や僻地(へきち)の医療事情に知っておいてもらう必要があるので、まずはその説明から始めたいと思います。

 

医師の偏在という問題

まず、日本全体の医師数・人口当たりの医師数はともに増加していますが、OECD Health Statistics 2015によると、人口1000人当たりの医師数がOECD加重平均2.8人に対して日本は2.3人と、医師数はやや少ないという状況です。

沖縄県全体は全国平均と同程度の約2.3人ですが、南部医療圏は約2.9人、宮古医療圏は約1.7人と、医療圏によっては最大1.7倍の格差があります。市町村ごとや地区ごとで比べると、さらに格差が広がります。

 

このように都心部には医師が集中しやすく、離島や山間部などの僻地において医師が不足してしまいます。ひどい場合はその地域に医師がいないということもあります。これが「医師の偏在」です。

偏在の結果、住民が満足な医療サービスを受けられないという事態が発生してしまいます。

医療以外の分野でも同じようなことはあると思いますが、やはり医療というものは健康面に直接関わるものなので、偏在しても仕方ないでは済まされません。

 

そこで、僻地にも医師を配置しようという目的で地域枠制度が設けられたのです。また、自治医科大学も同じ目的で各都道府県の出資により設立されました。

 

地域枠とはどういうものか

琉球大学では、地域枠・離島北部枠の学生は、在学中に県から奨学金を貸し出されます。また、診療所を見学させてもらうなど、地域医療について学べる実習に参加したりします。卒業後の9年間、琉大病院や離島・北部の診療所などの指定された医療機関で働くことで、奨学金の返済義務がなくなります。他の大学でも概ね同じ制度になっています。

 

要するに、「勉強のサポートをするから、僻地で勤務してね」というのが地域枠制度です。

 

押さえておくべきポイント

受験生の皆さんには、以下のことについて注目していただきたいと思います。

 

まず学生側の主なメリットとして、奨学金が実質貸与されること、地域医療について学ぶ機会が与えられること、推薦入試の難易度が下がりやすいことの3つが挙げられます。

 

デメリットは、9年間の勤務先がある程度限定されてしまうことです。また、推薦入試で合格した場合は辞退できないため、琉大以外の大学が第一志望の場合は受験しないのが一般的です。この2点を嫌う人が多いため、一般入試よりも地域枠推薦の難易度が下がる傾向にあるのだと推測されます。

 

以上のことから、デメリットがあまり気にならない人にとっては、地域枠は魅力的な制度になると思います。奨学金のおかげでアルバイトの時間をなくして勉強に打ち込める、地域医療について早い段階で体感することができるなど、医師へと成長していく過程でアドバンテージを得られるはずです。

 

地域枠制度について理解できましたか?

 

最後に

自分の気持ちと相談してみて、地元の医療に貢献するっていいなと思った人は、前向きに検討してみて、目標に向かって頑張ってください。

 

【参考文献】厚生労働省 医師の需給に関する基礎資料

 

武田塾那覇校の講師は、琉球大学医学部在籍者が多数揃っています。

地域枠制度を利用して入った先生もいます。

前期、後期、推薦等、受験方法に関わらず、一人一人に必要な指導を行います。

沖縄から医者を目指したいという方は、細かい相談にも乗ることができますので、是非一度来てみてください。

無料受験相談

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる